張　ジュンウェイさん

ご出身大学:復旦大学薬学部
2006年ご卒業

東京大学大学院博士課程
2012年ご卒業

お勤め先:製薬企業

DATA BANK

USCPA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは？

中国の復旦大学薬学部を卒業し、大学院の留学で日本に来ました。薬学系研究科の修士と博士課程を卒業した後、製薬企業の臨床開発職に就職しました。日本薬剤師国家資格を有しています。

 

博士学位（PhD）を取得した後、製薬企業の臨床開発職で１０年間働いたタイミングで、次の１０年、２０年のために学び直しをしたいと思いました。何を学ぶかを検討した際、ずっとサイエンスのバックグラウンドだったので、プラス（＋）ではなく、かける（×）のシナジー効果を目指して、ビジネス方面を選びました。せっかく学ぶなら、本当に成長につながるもの、ブランド力があり、ガチな学歴や資格が欲しいので、米国公認会計士の資格を取ることにしました。米国の公認会計士は、世界で通用する資格だと思いました。

学習開始時の英語力・会計知識は？

会計知識：０

英語知識：英語圏で生活、仕事ができるレベル。東京大学大学院博士課程の間、ハーバード大学で２か月間の研究留学がありました。また、仕事でアメリカに１か月ほど出張したことがあります。

TACをお選びいただいた理由は？

夫の勧め。私の夫は約２０年前にTACに通って日本の公認会計士に合格しました。

TACの講座でよかったところ（講師、教材、カリキュラムなど）

会計知識ゼロの初心者でも合格まで勉強していけるところが一番良かったです。講師は大変親切で、何もわからない私のどんな質問にも丁寧に解説してくれて、大変感謝しています。また、会計の単位は全くなかったので、ブラッドリー大学との提携も助かりました。

Beckerオンライン演習ソフトも非常に良かったです。Beckerの講義動画やsimulation解説動画はとても分かりやすくて、TACの講義で分からなかった部分は、Beckerの講義を視聴して分かったこともありました。

通学・通信どちらで学習されましたか？合格までの学習期間は？

通学

202２年４月に入学して、２０２３年４月まで通学していました。本試験の勉強は２０２２年１２月から開始し、２０２３年１２月に４科目をすべて合格しました。合計１年８か月かかりました。

合格までの学習法（全般的なこと／科目別）

２０２２年４月に入学して、毎週末できる限り講義に出席しました。次の週末の講義までに学習した分の復習＆TAC問題集を解きました。

TACおすすめのスケジュールで学歴審査を行い、ブラッドリー大学で会計単位を取得しました。

２０２２年１２月に出願できるようになり、FAR本試験の勉強を開始しました。

4科目共通して、本試験の勉強は講義から時間が経ったため、まずTACテキストを読み直してTAC問題集を１回転。次に、Beckerオンライン演習ソフトを１回転：FAR、BEC、AUDでは、Beckerの講義を視聴→MCを解く→simulationの解答解説動画を視聴。最後のREGだけ、Beckerの講義を視聴せず、MCもやらずに、simulation解説動画だけ視聴しました。Simulation問題は自分で解くことはせず、Beckerの解説動画を視聴するだけ。解説動画を全部視聴しただけで驚くほど上達しました。

大体TAC 1回転→Becker 1回転したところで、試験日直前になりました。

直前にBeckerの模擬試験やAICPAのリリース問題に取り組み、忘れた内容を復習して、本試験に臨みました。REGだけ、時間切れのため、模擬試験なしで本番試験に臨みました。

私は会計知識ゼロでしたが、英語力を生かして、Beckerオンライン演習ソフトをフル活用したことが高得点につながりました。

受験手続・受験時のエピソードなど

中国の大学の学位を学歴審査で認めてもらう手続きが大変でした。TACの手続き関連のサポートも良かったです。本当に助かりました。

受験料の値上げと円安の影響で、２０２３年後半は１科目受験するのに１１万円を超えました。受験料が高すぎて、再受験にならないように、全科目１発合格を目指しました。

仕事をしながらの勉強だったため、本試験の勉強は毎日晩御飯の後と週末。2022年12月に本試験の勉強を始めてから2023年12月の全科目合格までの1年間は本当に大変でした。特に2023年5月～6月頃は仕事が尋常ではないくらい忙しくて、平日ほぼ毎日23時、24時まで残業して、AUDはどうやって乗り越えたか、覚えていないぐらい、地獄の日々でした。

勉強して、仕事に役立っていることは

USCPAを取得したことで、今後のキャリアの選択肢が増え、道が広がるでしょう。

1年8か月の勉強を経て、いつかは経営者になりたい、という思いが芽生え始めました。

既に役に立っていることとして、私は米国の製薬企業で働いているので、USCPAの勉強のおかげで、米国税制の背景、コンプライアンス（CG）、会計のデータ、株価など会社に取り巻く環境への理解が深まり、自分の会社に対する理解が深まりました。

これから合格を目指す方へのアドバイス

会計知識ゼロで、大学も職業も会計に関係がなかった人は、この試験を甘く見ないほうがいいと伝えたいです。私は当初甘く見てしまって、1年で何とかなるんじゃないかと軽く考えていましたが、実際は想像以上に大変で、ちゃちゃっと取れる資格ではないことが途中でわかりました。結局1年8か月かかりました。

でも、会計知識ゼロでも合格できることを伝えたいです！目的と覚悟を持って臨むこと！

私は学び直しのためにUSCPAの勉強を始めました。USCPAの資格をどう使うかは決まっていなかったです。新しい学びにチャレンジすることで見えてくる景色もあるでしょう、そう信じて始めました。今は、チャレンジして良かったと思っています。