USCPA試験 合格体験記｜K.Aさん

K.Aさん

DATA BANK

USCPA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは？

上司や同僚にUSCPAホルダーや受験者が多かったため。 また、OJT中心に対処してきたが、会計知識や会社法等を体系立てて学習したかったため。

学習開始時の英語力・会計知識は？

会計知識
日商簿記2級、証券アナリスト(CMA)

英語知識
TOEIC®L&R Test: 910点

TACをお選びいただいた理由は？

TACには証券アナリスト試験(CMA)受験の際にお世話になり、馴染みがあったため。また、その流れでUSCPAコースの割引が効いたため。他の予備校の説明会にも参加したが、TACの方が、丁寧で寄り添ってくれる印象があったため。

TACの講座でよかったところ（講師、教材、カリキュラムなど）

・Becker Online演習ソフトが利用でき、TACオリジナル問題集ではBecker Online演習ソフトの解答への補足等もあり、一層理解が深まる構成になっている点。
・電話相談での対応が丁寧で、親身に回答いただけた点。
・アップデートへのフォローアップも細かく、その他、ブラッドリー大学の単位認定試験や本試験の受験当日の案内等、手続き関連のマニュアルもすべて用意してあり、学習開始から本試験受験までの全過程において、不安を取り除いていただけた点。

通学・通信どちらで学習されましたか？合格までの学習期間は？

通学講座(ビデオブース講座)。
約3年半(2018年5月～2021年11月)。

合格までの学習法（全般的なこと／科目別）

【全科目共通】
講義の視聴＆ブラッドリー大学の単位認定試験受験 → Becker Online演習ソフト(MC：マルチプル形式のみ) → TACテキスト再読 → TAC問題集 → Becker Online演習ソフト(TBS：事例形式のみ) → アップデートの有無確認 → Becker Online演習ソフト・TAC問題集の誤答箇所 → TACテキスト再読 → 受験

一旦、全科目の講義を視聴し、出願に必要な単位を取得。その後、試験を受ける科目ごとにBecker Online演習ソフトのMC（四択問題）から着手。Becker Online演習ソフトのMCに着手してから受験まで約2-3か月の時間を要した。その間は、毎日最低3-4時間程度勉強していた。Becker Online演習ソフトのMCを一通り終えることが最も時間を要し、また、視聴したはずの講義内容の大半を忘れていたりするため、この期間が最も辛い。とにかく詰め込んだのちに、TACテキストと問題集に取り組むと、点と点が結ばれるような感覚と共に、段々と理解が深まっていく。TBS（シミュレーション問題）に着手して、さらに知識の穴を埋める。このあたりでテストセンターの予約をし、残り1か月程度で仕上げに着手。Becker Online演習ソフトとTAC問題集であやふやな部分や間違えた部分に再度着手するが、繋げたはずの知識が抜け落ちていたり、誤って癒着していたり、復習の量に圧倒されたりで、試験日も近く、この期間も辛いが大切な期間。最後に再度TACテキストを読み返し、仕上げる。過去問やBecker Online演習ソフトの模擬試験等は初回受験時(REG)のみ使用。時間が掛かること、また、自分の場合、自信喪失から学習意欲が減退したため、2回目以降は実施せず。

【FAR】
範囲が広く、TBSまで手が回らないと思ったため、Becker Online演習ソフトのMC、TAC問題集、TACテキストの読み込みだけで対応した。基礎固めを徹底した。

【BEC】
範囲が多様で不慣れな分野が多く、また、最後の試験科目だったこともあり、各分野をしらみつぶしに対応した。Written Communication（記述式問題）について、文書作成には不安は少なかったが、TACテキストや問題集の設問と解答例を踏まえ、ITやコーポレートガバナンス等における暗記事項を自分の言葉で構成できるよう、知識を再構築するのに苦労した。

【AUD】
REGでBusiness Lawを学習していたので、特に苦労した印象はない。各種レポートの構成を暗記しておくべきだった。

【REG】
情報を正しく読み取ることが大切と思い、TBSに比重を置いた。

受験手続・受験時のエピソードなど

2018年5月頃から受講を開始したが、仕事の忙しさに加え、FARの範囲の広さ、ブラッドリー大学の単位認定試験や通学、各種手続きの煩雑さ(TACの指示通りに対応すればいいだけだが、とても煩雑に感じた)、自身の知識の定着しなさ加減、これを4回も繰り返すという途方もなさ等を理由に2019年末ぐらいまでダラダラしていた。学習上の最終科目であったREGの講義視聴期限も迫り、REGの講義視聴を開始すべきか、FARなど他の試験に向けて準備した方がよいのかをTACへ電話で相談したところ、親身にアドバイスをくださり、REGを視聴することに。講師の方の魅力もあると思うが、REGの授業はとても面白く感じ、挫折するなら興味のあるREGに挑戦してからにしようと思い、2020年からようやく本格的な学習に入った。ちょうどその後コロナ禍となり、自由な時間が増えたことで、REGの合格を皮切りに全科目合格に至った。

試験までどのようなプロセスを踏めばよいのかが最大の懸案だったが、その点については、TACの合格体験記を参考に、自身の試験本番を想定しながら、自己流を確立することができた(個人的には“Liao, Yujuiさん”の合格体験記が参考になりました)。

合格発表までの期間が短い試験日は、かなり早い段階からテストセンターの予約が埋まっているため、早めに予約する必要があるが、その日に受験できるかは自身の習熟度合にもよるため決心しづらいと思う。しかし、試験日を決めないとなかなか覚悟が決まらないため、思い切りも必要だと思う。

当日、テストセンターの混雑状況次第では入室手続きに時間を要する場合があり、自分の場合、BECでは予定時間から1時間遅れの入室となった。

コロナ禍での受験スタートだったため、試験時に貸与される鉛筆がボールペンに変わっている等、TACの事前資料から変更されていた点もあった。

FAR、AUD、REGのResearch問題は、TACの動画や資料を見て対策したが、本番で満足いく解答ができず、TACの説明通り、「飛ばしてもOK」だと思った。

時間配分は最後まで上手くできなかった。Becker Online演習にある模試等に取り組んでいれば、改善されたのかも知れない。

勉強したことが仕事に役立っていることは

会計以外のことも体系立てて学ぶことができたため、自身の業務や各種経済ニュース等を多角的に考える視野を養えたと思っている。今後、実務を通じて具体的な価値を提供するとともに、資格を活用して、新たな分野の業務にも携わってみたい。

これから合格を目指す方へのアドバイス

「やれば受かる」、「最短1年で受かる」、「勉強習慣がつけば大丈夫」、といったUSCPAに係るキャッチフレーズに偽りはないと思います。ただ、USCPAは会計知識の乏しい人間が挑むには、とても辛い試験だと思います。寝食以外の好きでもない習慣を身に着けることの辛さ、さらに、習熟が進まない原因が自分の弱さにあることが本試験の辛いところです。怠け上手な私は、「生活の中心に試験勉強を据えることを合格するまで止めない」くらいの気概で臨む必要がありました。受験中はいろいろ御託を並べてみたりしましたが、合格すると「覚悟をもって基本的なことやれば受かる」と私も思いました。壮大な話ですが、「なりたい自分になること」は、それほど大変なことなんだと本試験を通じて学んだような気がします。もしも過去に戻って、「再びUSCPA講座に“安くはない”お金と“1年以上の”時間を投じるか」と問われたら、相当煩悶はありますが、「会計関連を体系立てて学びたい」という目的は間違いなく達成できているので、細かすぎるほどケアしてくれるTACとなら、また挑戦しそうな気がします。興味と覚悟がある方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。