朴　率さん

DATA BANK

USCPA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは？

元々TACで日本の公認会計士を学習していましたが、コロナ禍で日本に入国できなくなり、断念していました。後にビザがおりて日本に来られるようになったものの、日本の公認会計士の夢は諦めたままでした。その代わり、当時仕事が似ていると思っていたコンサル業界の会社から内定をいただき、大学３年の秋に就職活動を終了しました。その時点で大学生活がまだ1年以上残っていたので、残りの学生時代を有意義に過ごしたく、かつ努力次第で短時間に合格できるUSCPAを見つけ挑戦しました。

学習開始時の英語力・会計知識は？

会計知識：日本の公認会計士短答式試験を学習済み

英語知識：TOEIC® L&R TEST 940点

TACをお選びいただいた理由は？

一つ目は、Becker Online演習ソフトにアクセスできることでした。たくさん問題にふれて解き方を掴む学習方法を私は好んでいます。良質な問題を本試験に類似する環境で解けることは非常に魅力的でした。

二つ目は、TACの留保金が使えたことです。上述した通り、私は日本の公認会計士講座を中断している身分で、他の講座に使えるポイントを残していただきました。それをUSCPA講座の割引に適用できたことも理由の一つです。

TACの講座でよかったところ（講師、教材、カリキュラムなど）

日本語の講座がとてもわかりやすく、要点をつかめていたという印象があります。

Becker教材にも授業動画がついておりますが、はじめて英文会計や経営学の授業を英語で聞くのはとても難しかったです。TACの講座で理解を深め、復習や息抜きとしてBeckerの動画を受講できたので満足しました。

通学・通信どちらで学習されましたか？合格までの学習期間は？

Web通信のみで学習しました。学習期間は、私は大学の授業や就職活動と並行して1年2ヶ月かかりました。これは専念の有無や英語力など、人によってもっと短縮できると思います。

・総合学習時間　：　1,200時間程度

・各科目の学習割合（※総合学習時間＝100％とした場合）

　　FAR：20％、BEC：40％、REG：15％、AUD：25％

合格までの学習法（全般的なこと／科目別）

【全体】

・試験範囲を一周できたら、問題演習に時間を費やしました。1日に30分でも時間があれば、Becker Online演習ソフトからMCQのPractice testを解き、論点を忘れないようにしました。

【FAR】

・J-GAAPの知識はあるものの、そもそも仕訳の書き方が違うことなどに慣れる必要がありました。英文の語彙に慣れることが最優先でした。

・また、試験範囲を本にするとすごく多いですが、大半は基礎概念の応用論点にすぎないと思いました。なので、基礎部分はマスターできたら、本試験対策で覚えるべき部分や特殊な処理の論点のみを繰り返し学習しました。

【BEC】

・もうなくなったエッセイの話ですが、私はエッセイで高得点を取って合格することは考えておりませんでした。他の範囲を100％マスターし、最悪エッセイが0点でも合格できるようにしました。そのため、学習時間がよりかかったと思います。

【AUD】

・Auditは他の科目より応用力が問われる科目だと思っています。いくら項目ごとの論点を覚えても、すべての問題は解けません。問題文の状況を想像しながら解くことを念頭において学習しました。

【REG】

・毎年の税改正で数値が大きく変わりますが、それをある程度覚えるようにしました。USCPA受講生情報サイトのContents Updateを追いつつ、問題を解きながらも改正が入ったか否かを確認しました。

・また、個人所得税についてはネット上にたくさんの情報があるので、自分自身が申告者になったと思って調べたり、すべての申告書を作成してみたりすることもおすすめします。

受験手続・受験時のエピソードなど

Becker Online演習ソフトの模試や1回目のFAR受験の経験から、試験時間に結構な余裕があることがわかりましたので、２科目からはTestletごとに退室して5分以上頭を冷やすようにしました。

また、パソコンをずっと眺めていると目が疲れて精度も落ちますので、目薬は必ず持参しました。

勉強したことが仕事に役立っていることは

２科目に合格したときから就職活動を再開し、監査法人のアドバイザリー部門から内定をいただきました。英語と会計のリテラシーがあることが評価されたと思っています。

これから合格を目指す方へのアドバイス

出願料が学生にとっては大きな出費です。学習計画も大事ですが、将来のキャッシュフローも考えたほうがいいと思います。（私はこれでつまずきました笑）