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USCPA試験 合格体験記|NKさん

教材を信じて、勉強を習慣づけ、
熱が冷める前に一気に合格してしまおう!

NKさん

NKさん
École hôtelière de Lausanne, Switzerland 2016卒業
勤務先:監査法人
8年間欧米留学経験あり

DATA BANK

合格実績 USCPA試験 アラスカ州
合格年月 2019年7月
FAR 84点(2019年4月/2回目)
BEC 79点(2019年3月/1回目)
REG 81点(2019年7月/1回目)
AUD 79点(2019年6月/1回目)
USCPA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは?

大学時代に受講したファイナンス関連の授業がとても楽しかっため、将来は経理、もしくは財務分析を行う仕事に携わりたいと考えておりました。就職の選択肢を広げたり一生働き続けることが可能になる何かが欲しいと考えていた時に、税理士の知人に、「英語に苦手意識がないのであればUSCPAという資格があるから、まず日商簿記2級を受けてみて大丈夫そうだったら目指してみなよ」と言われ、帰国後、無事2級に合格することができたので目指すことにしました。運がよく、帰国時に監査法人で監査アシスタントの募集がありましたので、監査補助として会計監査の実務経験を積みながらUSCPAを目指すことにしました。

学習開始時の英語力・会計知識は?

会計知識:日商簿記2級
英語知識:中学校までインターナショナルスクールに通い、高校から大学までヨーロッパにいたため抵抗はありませんでした。

TACをお選びいただいた理由は?

TACで日商簿記2級を受講していた時にTACでもUSCPAを受講できることを知りました。教材(テキスト、DVD、オンラインソフト)が豊富であることと、受験手続やトラブル時に対するフォローが手厚く、サービスを総合的に見て、他社と比べた時にコスパが圧倒的によかったためTACを選びました。

TACの講座でよかったところ(講師、教材、カリキュラムなど)

教材について:
【TACのテキスト】
TACのオリジナルテキストは日本語と英語半々ぐらいの割合で解説が記載されています。日本語の解説で論点や内容を理解し、試験でよく使われる表現や単語は英語でインプットすることができたため、とても理解しやすく効率よく試験勉強を進めることができました。

【Becker】
TACでは、米国の教材のBeckerというオンラインソフトにアクセスすることができます。Beckerが提供するMultiple choice question(選択問題)や、Mock Exam(模擬試験)は実際のUSCPAの試験に類似しているため、心の事前準備ができ、本番の試験でもパニックすることなく挑めました。
またBeckerのオンライン講義を英語で視聴することができるため、自分があまり理解が足りていない論点についても、補強することができました。

【配布物】
AUDで配布されるAudit Report集や、FARやTAXで配布される先生オリジナルの配布物に重要なサマリーや分かりにくい論点についての解説が細かく記載されているため、復習する際に大変助かりました。

【授業について】
アカデミックなところと受験対策に対する説明のバランスがとてもよかったです。
試験での失敗談・要注意事項・テクニック等も教えてくれるので大変役立ちました。

FARやREGでは、日本とアメリカの会計基準及び税法の違いや、法が生まれた背景について教えてくださったので、実務的にも役に立ちますし、なにより学ぶことがとても楽しかったです。

先生はどの方も素敵で、分かりやすく説明してくださるので、通学で生講義を聞くのが毎週とても楽しみでした。

通学・通信どちらで学習されましたか?合格までの学習期間は?

自分の中での学習のペースを維持したかったため、通学にしました。
(病気で欠席したときのみ、Webフォローで通信学習しました。)
質問がある場合、通学ですと講師の方にその場で直接聞けるため、通える方は通学がおすすめです。

2018年7月からBEC(土曜・渋谷校)とFAR(日曜・新宿校)の通学で勉強を開始をし、2019年7月に最後の科目のREGを合格したので、学習期間は1年です。

合格までの学習法(全般的なこと/科目別)

勉強に対する熱が冷めてしまう+ダラダラ続けて受かりきらないまま諦めてしまうことを避けるべくできるだけ短期間で合格したかったため、自分の中で「合格するまでUSCPAファーストの生活を送る!」と唱えていました。自分が大好きなテレビゲームは絶対に手につけないよう箱に封印したり、土日には予定を入れないようにしたり、試験勉強以外の理由で有給を消化しないようにしたり、USCPAの勉強を優先する生活を送るよう心がけました。

勉強方法は多少科目によって異なりますが、大体においては以下の通りです:
TACテキストを読む(2~3回転)
TAC問題集を解く(2~4回転)
→間違えた問題に対しては、間違えた理由を書き込む。
BeckerのSimulation(1回転、苦手な論点のみもう一回)
BeckerのMCQ(4-5問飛ばしで解いていく)
AICPAの問題集(2回転)
直前対策DVDを見る

BeckerのMCQの正解率を理解の基準としていました。
7-8割ぐらいとれたら理解できたかなという目安にして、次の論点の勉強をしました。

全般的な学習方法になりますが私が心がけていた勉強方法は以下の通りです:

①一通りTACで受講していきながら、試験科目の勉強を行う
大まかな流れですが:
2018年7月~10月:BECとFAR講義→10月~12月:AUD講義→2019年1月~4月: REG講義→2月:FAR(受験一回目)→3月:BEC受験→4月:FAR受験(2回目)→6月:AUD受験→7月:REG受験
他の科目を勉強することにより、自分が受けようとしている科目の理解が深まりましたので、さまざまな科目を平行して勉強することがよかったです。

②合格期間を設定し、逆算しながら勉強予定を立てる
自分の合格までの勉強期間は1年ぐらいがいいと決めていたので、いついつまでに何をしなければいけないと逆算しながら考えることで勉強プランが立てやすかったです。いざ、ふたを開けてみると、試験日まであまり時間がなくきつく感じることもあったのですが、逆にやる気出す理由になったので、結果的によかったと思っています。

③勉強を習慣づける
自分は朝に勉強したほうが効率が良いことに気が付いたので、朝早く出社し、6:30から始業時間の9:30まで毎日勉強するようにしていました。ただし勉強時間を増やしすぎると燃料がきれてしまうことから、通勤時間やお昼休憩の時は勉強しないようにしたり、夜はたまに友人とご飯へいくことにしていました。

④BeckerとTAC、さまざまな教材を使ってみる
講師がおっしゃった「USCPAでは苦手を作ってはいけない」というアドバイスから、自分が苦手な論点に関してはBeckerのテキストを読んだり、講義を視聴したりして補強をしていました。TACでは教材が豊富に提供されるので、様々な勉強へのアプローチができるのもTACの強みだと思っております。

受験手続・受験時のエピソードなど

私は受験手続の際に2回ほどトラブルがありました。
1回目ですが、学歴審査の依頼のときでした。NIESへ成績証明書を送り、8週間たっても何も連絡が来ないため、「どうなっていますか?」という催促のメールを3回送付しても返事がありませんでした。同じようなトラブルにあわれた受験生のアドバイス通り「返事がこないなら、弁護士に相談させてもらいます」というメールを送ったらすぐお返事がいただけました。その結果として、私のスイスの大学の成績証明書にはアメリカでのクレジット(単位)が記入されているため、学歴審査は必要ないからそのままNASBAに送り、手続きを進ませるとのことでした。なら早くいってくれと膝から崩れ落ちそうになりました。

2回目のトラブルですが、NASBAでの受験手続の際に、NIESから学歴審査の書類が届いていないと言われました。また、何度かメールを無視されたため、電話でやりとりすることにし、「私は学歴審査は必要ないとNIESから言われたけど、成績証明書は直接NIESから送られているはずなので探してください」と先方に伝えたところ「そんなはずはない。スイスの成績証明書にアメリカの単位が記載されているわけないから、絶対に学歴審査を行わなくてはいけない。だからNIESから成績証明書が送られてくるはずがない」と言われました。どうしても信じていただけなかったため、NIESとやりとりしたメールをNASBAの担当者に添付し、なんとか状況を理解していただけたようで、無事手続きに進むことができました。このやりとりのため、通常より1-2週間は無駄に時間をとられてしまいました。

NIESとNASBA間できちんと連携がとれていないと思われます。自分がこんなにも受験手続で苦労するとは思っていなかったのと、試験がいつ受けられるか分からなかったため、非常にストレスを感じました。
学歴審査の手続きが完了するまでは自分が責任をもって進めなくてはいけないことと、万が一のためのメール等の証拠の保存をすることは大切だということを今回の件で身にしみました。

勉強したことが仕事に役立っていることは

監査法人に勤めているため、USCPAで学んだすべてが役に立っています。
会計・監査の知識の取得だけではなく、英語での監査・会計用語の引き出しもできたため、翻訳作業や、海外とのやりとりの際に役立っています。

日本の監査法人では、USの税法は無意味と一見思われてしまうかもしれませんが、クロスボーダー案件も増えているため、かえって、USの税法を知っていることはUSCPAの強みになります。

これから合格を目指す方へのアドバイス

投資金額は高いですが、取得してしまえば数年でペイバックする資格ですし、何より、世界で認識されている資格なので仕事の選択肢も増えますし、絶対損はしない資格です。

日本の公認会計士とUSCPAは取得までの平均勉強時間が異なるため、よく比較の対象とされ、簡単と言われがちですが、USCPAは決して簡単な試験ではありません。勉強の進行速度は個人のバックグラウンドや得意科目によって左右されますし、何時間勉強すれば受かるというものでもないと思っています。なので壁にぶつかるのもよくある話ですし、頑張っても結果がなかなか反映されず苦しく感じる時期もあると思います。(私もFARを落としたときかなり落ち込みました)

ですが、そこは受かるまでやめない!というあきらめない強い気持ちを持つことが一番大事だと思います。例え試験に落ちてしまったとしても、何度か受けることによって、かえってその科目の理解を深めることができますし、勉強で苦労したら苦労した分だけ、勝ちをつかみ取ったときの喜びは大きくなるはずです。

勉強は長期戦になるため、目標を定めて一気にやってしまうことをおすすめします。

きつくなってしまったときは周囲に相談をしたり、無理をせず息抜きをして楽しみながら、是非頑張ってください!応援しています。

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