USCPA試験 合格体験記｜M.Sさん

M.Sさん
勤務先：監査法人系列

DATA BANK

USCPA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは？

キャリアアップのため。
仕事を続けながら資格取得を目指せると考えたから。

学習開始時の英語力・会計知識は？

会計知識：日商簿記２級
英語知識：TOEIC L&R® 750点程度

TACをお選びいただいた理由は？

周囲にUSCPA保有者が2名ほどいたが、両者ともTACで学習していたから。
説明会に参加したところ、割引券をもらえたから。

TACの講座でよかったところ（講師、教材、カリキュラムなど）

FARの公会計とTAXの直前対策まとめの冊子がとてもよくまとまっており、よかった。また、周囲でも評判がよかった。

通学・通信どちらで学習されましたか？合格までの学習期間は？

通学講座。
学習期間は、インプットと受験資格に必要な単位取得で1年程、本格的に受験を開始してからは2年程度。

合格までの学習法（全般的なこと／科目別）

FAR：とにかくボリュームが多いため、TBSが枝でMCが葉というイメージで、TBS演習を中心に理解の枠組みを作りました。MCはTBSでカバーし切れない論点を厳選して演習を行いました。

BEC：WCは数ある論点のうちどれが出題されるかわからず、論点ごとに演習を行うのは非効率だと考えました。どの論点が出題されようとも、結局はそれによるメリットやデメリットを述べることがほとんどであり、これは一定数に絞られるのではないかと考えました（効率性、安全性、コスト削減など）。よって、このメリットデメリットを書く練習に時間を費やし、かつ文章を少し構造化することで何とか得点できたように思います。

REG：TAXは前日までBasisの理解に努めていたことを覚えています。BLは、特にContractの部分など概念的な論点が多いところは、具体例のエピソード（ご近所さんの芝刈機をもらう約束をした話など）から理解するようにし、具体例を中心に学習をすすめました。

AUD：「深い理解が大事」とはよく言われていることですが、私は本当の意味でこれがわかっておらず、どこかで暗記に頼っていたため苦戦してしまいました。現在の私が考える「深い理解」とは、監査手続を行う背景・意味を考えることです。これは例えば、Internal auditorが行えない業務とは主観的な判断が必要なものであり、またRepresentation letterの内容とはManagementの主張の裏付けである、というようなことです。私はここでInternal auditorが行える業務やRepresentation letterの内容を一つ一つ覚えてしまっていたため、応用が利かず本番で対応できなくなっていました。
監査手続を行う背景・意味については、テキストに記載されている場合もありますが、自分なりに考えてみることも良かったように感じます。テキストに記載されているものについては、注意深く意識しながら読み進めていくことが必要であり、その上で各論点の関連性を意識しながら点と点を線につなげていくことが大切です。

受験手続・受験時のエピソードなど

・初回NTSの発行までは時間がかかりました。コロナが始まる以前の時期でしたが、2ヵ月以上かかったように記憶しています。学歴審査等の諸手続きも含めた受験スケジュールを立てることをお勧めします。
・新型ウイルスの影響による受験スケジュールの乱れにより、当時NASBAのHP上に科目合格の有効期限の延長を申請するフォーマットがあり、私はこれで初回合格科目の有効期限が半年ほど延長されました。これがなければ全科目合格まで辿り着けませんでした。

勉強したことが仕事に役立っていることは

USCPAはパスポートのようなものだと思います。例えば、求人の応募資格などにも「USCPA保有者」と記載があるものは多いです。USCPAがなければその土俵に立てないフィールドというのは意外と多いのではないでしょうか。

これから合格を目指す方へのアドバイス

月並みですが、最後まで諦めないということです。私はAUDが不合格続きでかなり苦しみましたが、初回合格科目の有効期限がExpireする8日前の受験で76点の滑り込みで合格することが出来ました。
また、最後まで自分の頭で考え抜くことです。勉強仲間やネット上などで様々な情報が飛び交いますが、それぞれのバックグラウンドや学習に割ける時間などは異なり、結局自分のことは自分でしかわかりません。壁にぶつかった時は、なぜそこで躓いているのか、どうすれば超えられるのか、試行錯誤しながらとことん自問自答してみてください。