社会保険労務士試験 合格体験記｜近藤 果純さん

ＴＡＣに通学して税理士の官報合格をできため、縁を感じて社労士もＴＡＣで受講することを決めました。税理士コースの教材もそうでしたが、テキストが白黒を基調としていてシンプルなため、自分好みのマーカーなどを引いてオリジナルのテキストを作れることが決め手となりました。

初学のため自分で予習をすると時間がかかることから通学で講師の方がテキストを通読してくれる時間を予習、その後、法解釈や制度趣旨の理解を深めるため岡根先生のＷｅｂフォローを活用して２倍速で受講していました。
講義後の復習は、字面の暗記ではなく理解を伴う暗記を意識しました。問題演習としては、各講義の範囲のトレーニングを最低２～３回転、各科目の実力テストで満点をとることを目標として学習していました。また、トレーニングや実力テストで間違えた問題や、正解したけど理解が曖昧な問題は、必ずテキストに戻って理解の軌道修正を行っていました。時間はかかりますが、問題演習後のテキスト確認を怠らないことで、必然的に条文に目を通す機会が増え、選択式問題への特別な対策を行わないで合格できたと思っています。
講義がある期間に過去問を解く時間が取れなかったため、年末年始やゴールデンウィークなど、まとまって時間が取れる期間に過去問１０を解くことで、本試験の問題に触れる機会を作りました。特に、ゴールデンウィークは年金科目を受講した直後だったので、過去問１０を通して理解と記憶の定着を図りました。

講義編が終了する頃には労働法など開講当初の科目はすっかり頭から抜け落ちてしまっていたため、６月以降の実力完成答練に向けては、答練の範囲のトレーニングの解き直しとテキストの読み直しをすることで記憶の呼び起こしに専念しました。
しかし、答練や全国模試では歯が立たない問題や見たことのない論点が沢山あり、Ｃ評価やＤ評価ばかりで通知表がアップデートされる度に落ち込みましたが、「本試験で同じ問題が出題されたら必ず得点にする」と前向きな気持ちに切り替えて、テキストの読み込みを通して自分の理解記憶を軌道修正する復習に時間を割きました。 また、６月以降から本試験前日までは、１科目２５分で回答することを意識して過去問題５年分を３回転し、３回転目には全問正当できるレベルまで仕上げることを目標にしました。
さらに、オプション講座を受講して特に本試験で役立ったのは、統計・白書セミナーと横断セミナーです。統計・白書セミナーでは、暗記しなければいけない箇所と傾向の把握のみでよい箇所の棲み分けを意識して、本試験１ヶ月前から休憩時間や移動時間を使ってテキストを通読しました。横断セミナーでは、時効の論点や罰則の論点など各科目で断片的に覚えるより、横断的に覚えた方が効率がいい論点を整理するのに効果的でした。

本試験への不安や悩みを相談した際に講師の方々が温かい言葉で背中を押してくださり、講義内での質問にも丁寧に答えてくださったおかげで合格できたと感じています。私自身が２歳の子どもを育てながらの初受験だったため途中心が折れそうになったときに、講師の方も育児をしながら一発合格された話を聞き、諦めなければ合格できるんだと励みになりました。
また、ＴＡＣのテキストは比較的、条文を崩さず記載されているため、外販の教材を使って選択式対策を行わなくてもテキストの読み込みを行ってさえいれば本試験に対応できるレベルまで到達できると感じました。それでいて、講義中のメモを記載できるスペースも設けられていて、図解なども充実しているため、ＴＡＣのテキストを網羅的に理解することで本試験に十分に対応できました。

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