外交官(外務省専門職)合格体験記
日中の懸け橋になりたい!
N. Yさん
Profile
研修語 | 中国語 |
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出身校 | 神戸市外国語大学 外国語学部(在学中合格) |
合格年度 | 2024年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 外務省専門職の志望理由
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高校時代、海外で起こっている出来事などについて関心が高かったことや、外国語の学習が好きだったことから、自分の興味・関心を生かせる職業に就きたいと思い、外務省専門職のことを視野に入れつつ大学や学部の選択を行いました。大学入学以降は、コロナ禍で留学や対面交流などの実践学習の機会が失われたことなどから、モチベーションが低くなり、他の進路を考えた時期もありました。しかし、コロナ後に少しだけ行けた留学での体験から、自身の中国に対するマイナスイメージには誤解や偏見が含まれていたことを思い知り、また両国間の政治的な隔たりが国民間の交流に大きな影響を与えていることを実感しました。そのため自らが日本及び中国に精通した人間となり、政府の立場から日中間の平和と安定のためアプローチしたく、この職業を志望するに至りました。
- TAC・Wセミナーの魅力
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合格者のほとんどがTAC・Wセミナーを利用しており、専門科目対策以外にも情報量や面接対策、人脈などの面でメリットが多く、TAC・Wセミナーに入会するのが一番の近道だと考えたため、選びました。講義を全てWeb配信していたり、わからないところは質問メールを利用して解決できたりというように、Web上のコンテンツが充実しているところがよかったです。さらに、合格者アドバイザーが執筆する「外交官を目指す人のコミュニティ」や、合格者カウンセリングなどを通じて、元受験生視点からのアドバイスが充実している点も、TAC・Wセミナーならではの魅力です。
- 担任講師の紹介
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担任講師はずっと前からこの試験の担当をされている大ベテランで、月1回の担任カウンセリングではいつも簡潔かつ的確なアドバイスをくださるので、一人で突っ走ることなく学習を進められました。関東だけでなく、関西でも月に1回ホームルームを開いてくださり、併願先や入省後のキャリアパスなどについて理解を深めました。外務省に絶対入りなさい、というのではなく、あくまでも将来の選択肢の一つとしてサポートしてくださった部分が推しポイントです。
- 専門科目対策
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法律系は大学でも学習したことがなかったため、一から講義を受けて対策していました。論文を書くためには一定量の答案を覚える必要がありますが、ただ暗記するのは大変なので、なぜこの判例ではこう判示されたのか?なぜこの権利は重要なのか?ということを考えてみたり、抽象的でわかりにくい部分は図を書いてみたりといった工夫をして、記憶に残していきました。ただ、国際法・憲法は難しくて範囲が広いため、あまり完璧主義になりすぎないことが重要です。もちろん専門科目に多くの時間を費やさなければならないことは事実ですが、他の科目との総合点で合否が出るので、専門科目に時間を割きすぎて他の科目の学習が疎かになってしまった、、、とならないようにしましょう。私は基礎能力や外国語など他にも不安な科目があったため、国際法・憲法は完璧を目指すのではなく、60点くらいとれる答案を一つでも多くしよう、というスタンスで学習していました。またモチベーションの維持方法として、たまにニュースなどを見たときに国際法・憲法上のどの部分が問題になっているのかを調べていました。法律は実際に世の中で起きている問題とつながっているため、自分で調べて考えてみることでよりニュースがわかるようになり、モチベーションにつながりました。
- 時事論文対策
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文章を書くことにはそこまで苦手意識はなかったものの、国際情勢や外交に関する知識が不足していると感じたため、ニュースや外交青書等でのインプットを中心に対策しました。特にニュースを見る際は、ただ情報を入れるだけでなく、なぜ?や〇〇ってどういう意味?や、日本はどうしていくべきなのか?といった視点からニュースを見ると、より理解が進み、論文にも活きると思います。 論文答練期からは梅田校で出会った友人と論文答練終了後に答案を書き、回して読んで意見を言ったり、直近のニュースについてざっくばらんに話したりしました。独りよがりになりがちな時事対策ですが、同じ試験を受ける友人と一緒に対策することで幅広い分野のインプットが進み、学習の息抜きにもなりました。
- 外国語対策
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私は受験を考えた当時、英語も中国語もそこまで高いレベルではなかったため、どちらで受験するべきか非常に迷いました。英語のほうが少しだけ得意だったことから英語にすべきかとも思いましたが、志望動機などを考える上で、志望地域の言語で受験したほうがやはり一貫性があると考えたため中国語受験にしました。対策方法としては、新聞記事などを本番と同じくらいの長さに切り取って30分で訳し、わからなかった単語を暗記していました。語彙力が足りなかったため単語帳も使用していました。1次試験は難易度が高く大変でしたが、面接では英語以外の言語受験者は受験番号が後ろになり、その言語のイメージを強く残すことができるため、中国語で受けたことがむしろプラスになりました。
- 人物試験対策
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秋ごろから志望動機や志望分野について少しずつ考えておき、1次試験終了後から本格的に面接練習を始めました。2次試験で最も大きな関門である個別面接では、人柄や熱意が重視されていると感じました。対策は主に友人と模擬面接をし、よく聞かれる質問や難しかった質問の回答をエピソードとともに言語化しておきました。また、一回一回の模擬面接を本番だと思ってやっていました。そのおかげで、本番の面接では模擬面接の延長のような気持ちで、全く緊張せず自然体で挑むことができました。
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