外交官(外務省専門職)合格体験記
焦らずに一歩ずつ前進
内田 浩輔さん
Profile
研修語 | スロベニア語 |
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出身校 | 神戸市外国語大学 外国語学部(在学中合格) |
合格年度 | 2024年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 外務省専門職の志望理由:外交そのものを肌で感じたこと
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友人と図書館で大学の課題をしていた時に将来の夢について話していたところ冗談で「外務省とか行くの?」といわれたことがきっかけです。誰もが聞いたことのあるかっこいい職場に行ってみたいと思いホームページで調べたところ、充実した研修制度や特に安全保障面に対する外交の取り組み、努力を知って自分も国民の平和と安定に携わりたいと思うようになりました。それから大学の就職実績を見てみると外務省専門職員の先輩がいたので少しずつ憧れが現実味を帯びしっかりと勉強して挑戦したいと思うようになりました。その後、オーストラリアに観光に行った際に州政府で働いていた方との交流があり、それぞれの国の安全保障環境や文化交流、意見交換を行い、まるで自分が外交をしているような体験をしました。そこで、外交の重要性を身に染みて実感したことも大きな影響でした。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由:合格実績の高さに惹かれた
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外務省専門職を目指すにあたって初めはどのように学習を始めればいいのか右も左もわからない状態からスタートしました。受験を決めるにあたって過去の合格実績が高い予備校へ所属する方が良いと皆が考えると思うのでよりレベルが高い環境に身を置くことができると考えました。実際に外務専門職講座の担任講師がおっしゃっていたようにダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けないことがあると思います。よって私は、TAC・Wセミナーに通うことを決意しました。
- 私の専門記述試験対策:単元ごとに音楽を決める
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私は、学習の開始が遅かったうえに学んで得た知識を文章にするのがとても苦手でした。そこで、まずはどのようにして答案を作成していったらいいのかを体に覚え込ませるために答案化指定問題と自分が個人的に試験に出そうだなと感じる論点を答案化しました。その答案1枚1枚に自分でテーマ曲を設定して答案を凝視して丸暗記しました。そしていざその論点が論文答練等で出た際は頭の中で歌いながら解答を作成していました。すると、論点の書き損じが少ないうえに勉強へのストレスも音楽によって軽減できるのでストレスフリーで長い時間勉強ができました。
- 本試験でのハプニング:新幹線が運行停止に
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2次試験を受験する際のことでした。外務省専門職試験の2次試験は2週間に渡って行われます。基本的に関東に在住でない受験生たちはその間ずっとホテル等に泊まって過ごすのですが、私は土日は個人的な用事で大阪にある実家に帰っていました。月曜日のグループ討議は午後からのグループだったので午前の新幹線に乗って本省へ向かう予定だったのですが、朝起きると新幹線の衝突事故があり運行停止になっていました。見合わせていた区間は新大阪から浜松の区間だったので父が高速道路で朝から浜松まで送ってくれて何とか受験することができました。新幹線の中でもトラブルがありました。車掌さんには東京に早く着きたかったらひかりに乗りかえた方が良いと言われたので途中で下車したのですが、そのひかりが1本見送りになってしまい東京につくのがより遅くなるという事態が発生しました。結果的に新幹線は終日運行停止になったのであのまま新大阪で待機していたら受験できないところでした。ちなみに、内示式で本省から呼ばれた際も帰りの新幹線に乗っていると震度5弱の地震の震源地の近くにいて新幹線が緊急停止し、予定より大幅に遅れて家に帰りました。新幹線運がない私の受験生活でした。
- モチベーションの維持方法:受験を意識しすぎないで知識と経験のために勉強すること
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受験勉強では、合格を目指すことやその先の人生についてを意識してモチベーションを保つ人が多いと思います。過去の合格者体験記を読んでいても自分が本当にしたいことが何か、なぜ外務省専門職員になりたいのか、初心に帰ってみることでモチベーションを保っていたという声が多くありました。私にとっては、それは常に緊張感をもたらすものであり、逆に不安をあおる要素でもありました。そのため、私は単純にわからないことを理解して知識を身につけることを学習のモチベーションとしました。特に国際法は、多くの人が学んでいない分野であるため、自分にとっての大切な経験になるであろうと考えて、ストレスを感じないようにしていました。実際に、ストレスを感じながら学習しても記憶の定着が悪く、また学習に取り掛かるまでも時間がかかると思います。なので、あまり合格や不安を感じずに目の前の勉強をひとつひとつクリアしていくように着実に歩むことが遠いようで近い道のりのように思います。
- 関西自主ゼミの面白いところ:とにかく自由で楽しい空間
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1次試験を受け終わると、合格発表前に自主ゼミを作って同じ外務省専門職志望の友人と集まって面接カードを見て質問したり、模擬面接をしたりもするのですが、関西の人はユーモアがあって、みんな癖が強く面白くて、ホワイトボードに絵を描いていたり、写真を撮っていたりと自由な空間でした。でも知識量がすごくお互いに尊敬しあえる部分もあってとても居心地の良い楽しい勉強会でした。私は、自分がやろうと思っていた調べ物やタスクが終わると疲れて寝てしまうことが多かったので、おそらくみんなも私のことを自由気ままにマイペースなやつだと認識していたと思います。マイペースに勉強することも大事だと思います。みんなに合わせていても気持ちが乗っていなかったらだれてしまうこともあるので。
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2024年合格体験記
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