外交官(外務省専門職)合格体験記
再チャレンジから合格へ
河口 勝さん
Profile
研修語 | スペイン語 |
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出身校 | 創価大学 法学部(在学中合格) |
合格年度 | 2024年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 志望理由:核兵器のない世界を実現するために
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私には、身内に被爆者がおり、当時中学2年生だった私に被爆体験を語ってくれました。その時から、核兵器のない世界を実現したいと思い、また大学までの学びを通して、特に「国」というアクターに関心を持つようになりました。他方で、自身の平和への想いに反して、日本の安全保障環境はより一層厳しいものになっている現状から、核軍縮不拡散の促進が、日本の安全を守ることに寄与する重要な要素であると考えるようになり、自身も日本の代表として核軍縮不拡散に携わりたいと思い、外務省専門職を志望しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由
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まず、仲間がたくさんできるということです。毎年、多くの合格者を出すTAC・Wセミナーでは、早い段階から受験する人がわかり、試験対策も一緒に行うため、最後まで走り抜ける仲間ができます!受験は団体戦でもあるため、合格を勝ち取るためにも、TAC・Wセミナーで仲間を作って、切磋琢磨しながら学ぶことをお勧めします!
次に、圧倒的なサポート体制です。TAC・Wセミナーでは、月に1度、担当講師による担任カウンセリングがあり、そこでは学習だけでなく私生活の悩みなど、なんでも相談できます。私も、担任カウンセリングを通して、学習計画を具体化でき、結果として非常に効率的に学習を進めることができましたし、カフェインを取るべき時間など、生活の細かいところまでアドバイスをいただき、本当にありがたかったです。そして何よりも、講師が一人ひとりに寄り添ってくださるので、安心して受験生活を送ることができます!
- 合格の秘訣:昨日の自分に勝つことを意識
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受験は、合格か不合格かのどちらかしかないため、学習の進み具合などを他人と比べがちになります。しかしそういう時こそ、今の自分に足りないのは何かを追求することが大切だと思います。私は、人よりも順調に学習が進んでいることが分かると、安心して油断するタイプだったため、そのせいで成績が落ちてしまうことがありました。しかし、受験勉強は長距離走のようなもので、その時点で他人よりも劣っているからと言って不合格になるわけではないですし、逆に人よりもできているからと言って必ず合格するとも限りません。大切なのは、合格までの現在位置を正確に捉え、昨日できなかったことを今日はできるようにするという「積み重ね」です。それさえできれば、自然に成績は上がっていくと思います。
- 苦手科目に対する向き合い方:朝に済ませるべし!
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外務省専門職試験は試験科目が多いため、科目によって得意・不得意が出ます。私の場合は「基礎能力」と「外国語」があまり得意ではなかったため、後回しにしがちになり、結果としてこれらに全く触れずに1日が終わることも多々ありました。しかし、苦手科目を朝1番に終わらせることで、残りの時間を自分の好きな国際法や憲法に使うことができ、一日を振り返ると、全ての科目を満遍なく学習することができるようになっていました。さらに、それがルーティン化し、当初は苦手だった科目が、いつしか1日の勉強スイッチをいれるものになり、最終的に好きな科目に変わりました。ぜひ、「朝は苦手科目から」を意識して学習してみてください!
- モチベーション維持方法:息抜きのプロになること
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学習量が膨大になる外務省専門職試験では、どこまで勉強しても終わりがない感覚に陥ることが多々あります。それ故に、無理をして勉強をし続けようとすることもありますが、それはかえって危険です。私自身、論文答練期に無理をして体調を崩したことがありましたが、その時は学習が手につかなくなり、立てていた計画が狂ってしまいました。その反省から、自分がやっていることが本当に合格につながっているのかわからなくなったり、それにより焦って勉強をたくさんしようとしたりする時こそ、一旦休むように意識しました。私は以前からサウナに行くことが好きだったため、週に1回は行き、リラックスするようにしていました。そのおかげで、定量的に学習を進めていけるようになりました。
- 外務省専門職試験を受けてよかったこと:人としての成長
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外務省専門職試験は、ほとんどの方が、大学受験以上に苦労されます。私もその一人でしたし、先述した通り様々な失敗をしてきました。しかし、その失敗も、外務省専門職試験に挑戦していなければ体験できませんでしたし、そこから学べることは数えきれないほどあります。この受験勉強は、これからの人生で待ち受けている困難を乗り越えていける糧になっていることは間違いないと思います。
- 受験生(特に再チャレンジ)の方へ:「あきらめない」が合格のカギ!
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タイトルにある通り、私は2回目の受験で最終合格をいただきました。正直ここまで長い道のりで、何度も心が折れそうになりました。しかし、振り返ると、全てが今の自分を作っているのだと感じ、本当に頑張ってよかったと思います。そのうえで、再チャレンジで合格を目指していらっしゃる方に伝えたいことは、何があっても「あきらめない」ことです。再チャレンジは並大抵の決意・やる気では結果が出づらいのが正直なところです。ですが、自分が「なぜ」再チャレンジをするのか、その先に何を見据えるのかを明確にし、1日1日をこれまでにないくらい全力で過ごしてみてください。その先に必ず見えてくるものがあります。辞めることは誰にでもできます。今こそ、自分の中にある弱さに全力で向き合ってください。必ず道は開けます!
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