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外交官(外務省専門職)合格体験記

自己嫌悪に何度も陥りながらも

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山口 晴夏さん

Profile

研修語 トルコ語
出身校 東京外国語大学 国際社会学部(在学中合格)
合格年度 2024年度
選択科目 憲法
外務省専門職の志望理由:漠然とした外国への興味

小さいころから、他の国の文化や言語について知ることが大好きでした。そこから、いわゆる歴史問題について知ったり、北朝鮮のミサイル発射等をテレビで見たりして、うまくいっていない国との問題解決やつき合い方等日本と外国とのかかわりについても興味を持ちました。漠然と外交官になることを意識しだしたのは、大学に入学後、卒業生の多くが外交官になったということを知ったことがきっかけです。
実際に外務省に提出した志望動機では、中東地域(大学での専門地域)とトルコ語(大学での専攻言語)の専門性を現在の中東情勢と絡めてアピールしました。

私の教養試験対策:楽しくルーティン化

数的処理:毎朝1、2時間程解いていました。他の科目より好きで得意だったということもあり、ついついやりすぎてしまったかもしれません。


文章理解:他の教科をやりたくない時に解いていました。直前期は比較的間違えることが多い並べ替え問題や空欄補充問題を解くようにしました。文章を読み込む際は集中力が必要なので、大学の図書館等、なるべく他の人も勉強している場所で解いて、本番の雰囲気に飲み込まれないように準備しました。


時事:今年から問題数が多くなりました。物理や化学、経済がテーマになっているものは間違えても仕方がないと割り切りました。

私の語学対策:とにかく毎日ふれる

1次試験:必ず時間を設定して、訳し切ることを目標に定期的に解いていました。試験までに、ほとんどのTAC・Wセミナー生は外交青書の第1章に載っている外交用語と時事英単語を覚えてくると思っていたので、差をつけられないようにしました。
面接:英語が得意な受験仲間複数人となるべく毎日Zoomで対策するようにしました。大学が夏休みに入るまでは大学のスピーキングセッションにも参加していました。
また、絶対にIELTS/TOEFLでスコアを獲得するべきです。私は、既にTOEICで満点、英検1級に合格していたため、「わざわざお金を払って英語力を示すためにIELTS/TOEFLを受けなくても…」と思っていましたが、1次試験終了後、思い立って、滑り込みでIELTSを受験、8.0のスコアを獲得できました。あまり大したことがないスコアだと思っていましたが、受験仲間から褒められ、なかなか良いアピールポイントになることを発見しました。英語力に自信があっても、外務省が推奨しているIELTS/TOEFLで客観的に証明できた方が良いと感じました。
なお、1次試験後に滑り込みで受験する場合は、いつスコア証明書が自宅に届くかに注意してください。また、なるべく余裕をもって受験した方が良いと思います。私は、面接までは終わっていたのですが、機械の不具合でその後のテストができなくなってしまい、別日に振替になりました。

面接対策:なるべくたくさんの人と話そう

1次試験の時事論文対策として、たくさんニュースを見たり、外交青書を読んだりして知識を深めたつもりでした。しかし、面接対策期間に入って受験仲間と面接対策をする中で、他地域についてはおろか、入省後関わりたい中東地域についても自分の知識不足を実感しました。そこで、受験仲間と面接対策をする際は、挨拶代わりにその方が入省後関わりたい地域に関するホットトピックについて毎回聞いていました。また、外務省専門職志望ではない大学の友人達(ドイツ専門や中央アジア専門、国際法専門の友人)にも面接対策をお願いしたり、疑問に思ったことについて質問してみたりしました。また、自分はおろそかになってしまったのですが、やはり1次試験が終わってもニュースは見続けるべきです。
面接カードについては、受験仲間や同年代の友人以外にも見てもらうべきです。私の場合、大学の教授2人にも志望動機を見ていただきました。教授ならではの厳しいご指摘をいただき、自分を見つめなおし、よりありのままの自分を出すために志望動機をガラリと変えるきっかけになりました。

モチベーションの維持方法+メッセージ:自己嫌悪に何度も陥る時は

特に1次試験対策を行っている時、無気力になり、何もやりたくない日が何日もありました。勉強場所を変えてみたり、少し息抜きをしたりしたとしても、外務省専門職の試験があるという事実は変わることがないため、無気力のまま。文字を見るのでさえも嫌になったこともあります。結局何もしない時間が過ぎていくので、自己嫌悪に陥り、「不合格になったら、何も達成できなかった日の自分を思い出して恨むのだろう」という思いが何度も頭を巡りました。 外務省専門職試験対策は、常にストレスとの戦いになると思います。少し休んでも勉強に復帰できない時が何度もあると思います。そんな時に、自己嫌悪に「過度に」陥らずに、できる勉強を我慢して細々と継続するというプロセスも含めて外務省専門職員試験であると感じます。実際、試験前に比べてストレス耐性は格段にアップしたと思います。
息抜き等、最適なモチベーション維持の方法を見つけることも必要ですが、それのみで学習の効率が格段にアップすると期待しないことも重要です。そうすることで学習の効率が上がらなくても「過度に」自己嫌悪に陥らなくて済みます。

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