外交官（外務省専門職）合格体験記

アメリカ留学中、現地での親日感情の高さに驚くだけでなく、自分が日本人であるという理由で人を紹介してもらったり、助けてもらったりすることが多くありました。その経験から、親日感情というものが単に好意的な感情であるだけでなく、人と人とを繋げる効果があることを実感し、今度は自分がそうした繋がりを創出することで日本に貢献したいと考えるようになりました。
特に留学先で日系人のホストファミリーと過ごした経験から、中南米における日本人と日系人との繋がりについて興味を持つようになりました。そこで、日本と日系コミュニティとの繋がりを端緒とした、文化面・経済面での日本と中南米との協力基盤を創出し、日本と中南米が共に成長するパートナーであり続けることに貢献したいと考え、外務省専門職を志望するに至りました。

外務省専門職試験の受験を決めた時、まず不安に思ったのは受験科目でした。専門科目は初学で、時事論文にも自信がありませんでした。そんな時、別の公務員試験を受けた友人から、公務員試験にはTAC・Wセミナーに通うのが1番と聞き、校舎に行ってカリキュラムを説明してもらったところ、ここなら1年間で合格できるかもしれないと思い、入会しました。
受講を始めて改めて範囲の膨大さに圧倒され、一次試験までに論述が書けるようには到底考えられませんでしたが、講義の受講や6回の論文答練、総合模試を通して次第に自分の実力がついていくのを感じました。初学の状態から1年間で合格点に到達したのはTAC・Wセミナーの充実した教材や講義、担任講師とのカウンセリングのおかげだと思っています。

TAC・Wセミナーの外務専門職講座には、担任講師によるカウンセリングがあります。学習を始めてから数か月は学習の進みが悪く、「相談するより勉強が先ではないか」なんてことを考えて担任カウンセリングをなかなか活用できませんでした。しかし、いざ勇気を振り絞ってカウンセリングを受けてみると、進捗状況や自分の成績に合わせてやるべきこと・やらなくてよいことを的確に教えてくれました。インターネットなどでは外務省専門職試験の「必勝法」を見つけにくい中で、TAC・Wセミナーの担任カウンセリングでは自分専用の合格までの最短ルートを提示してくれました。試験の合格にはTAC・Wセミナーの担任カウンセリングがなくてはならないものだったと思います。

一次試験終了後は、他の受講生と「自主ゼミ」を結成し、面接カードの推敲や面接・グループ討議対策を行いました。ライバルでもあり同志でもある他の受講生と、納得のいく面接カードを完成させ、二次試験で自分らしさを発揮するために、良いところも改善すべきところも何でも言い合いました。また、自分と同じくらいの年齢の人たちと自分の夢についてや、外交官という職業について、日本のこれからについて熱く語り合った時間は本当に貴重でした。この自主ゼミを通して、一緒に働きたい、たとえ違う進路に進むことになったとしても、この繋がりを大切にしたいと思える仲間たちに出会えました。自主ゼミ結成時、井能講師が「ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けない」という言葉を紹介してくれましたが、まさにこのことだと感じています。

受験生としての1年間は長く苦しいものでした。終わりの見えない勉強でくじけそうになったり、自分は本当に外交官になる資格があるのかと悩んで受験を諦めたくなったりもしました。しかし、受験を終えた今、1年前に外交官を目指して本当によかったと心から思っています。もちろん最終合格を手にして外交官になりたいという夢を叶えることができたからというのもありますが、それだけではありません。受験勉強を通して、国際・国内問題に敏感になり、国際法などの新たな視点も取り入れながら自分の考えを持てるようになりました。また、さまざまなバックグラウンドを持ち、刺激を与えてくれる仲間にも出会うことができました。この受験生生活を経て、夢を掴むことができただけでなく、人間としても成長できたと感じています。
この合格体験記を読んでくださっている方の中には、外務省専門職試験への受験を迷っている方もいると思います。特に試験科目が初学だったり、遅いスタートだったりすると決断する勇気が持てないかもしれませんが、外交官を目指して勉強に取り組むこと自体が新たな視点や出会いをもたらしてくれると思います。もし受験を迷う理由が試験勉強に対する不安なのであれば、ぜひTAC・Wセミナーで挑戦してほしいと思います。合格に必要なノウハウを持つTAC・Wセミナーなら安心して学習に集中することができます。心から応援しています！