外交官（外務省専門職）合格体験記

志望理由は、スペイン留学を通して異なる文化や価値観を持った人々と通じ合えることの楽しさを知り、国同士の対話が不可欠である外交に興味を持ったことがきっかけです。留学時の対人関係は決してうまくいくことばかりではありませんでしたが、大切なのは相手が自分とは違う境遇で生まれ育ったこと、また受けてきた教育や文化が異なることを理解して接することであると気付かされました。さらに他国の方と接することが多い現職では、同僚の中に母国の経済状況および安全性を理由に祖国を離れた人が少なからずいることを知り、日本という先進国で生まれ育った自分が、外交官として他国の開発協力、経済活性化に携わりたいという思いが強まりました。

TAC・Wセミナーを選んだ理由としては、合格者のほとんどがTAC・Wセミナー出身者であるという実績と万全なサポート体制です。
膨大な学習量を目前にどのように始めたら良いのか検討がつかない中、TAC・Wセミナーでは基礎からわかりやすく講義で解説をしてくれるため、今までに学習したことがなかった科目や苦手科目でも日々少しずつ理を深めていくことができました。また、試験日程までの間に自分の力量を試すことができる模擬試験がカリキュラムに組み込まれているため自分の弱みをしっかりと把握できるとともに担任講師とのカウンセリング制度では自身の進行状況や公開模試の結果としっかりと向き合い、今の自分に必要なアドバイスをもらうことができました。パーソナライズされたカリキュラムが最終合格まで私を支えてくれました。

最初の数ヶ月は専門科目にしろ基礎能力にしろとにかく基礎を固めるという目標のもと学習をしていました。特に今まで学習したことのなかった国際法や憲法、苦手科目である数的処理は少しずつでも休みの日は毎日取り組むようにしていました。
基礎能力に関しては、数的処理、文章、歴史、政治、経済などと幅広い分野から出題されるため、特に問題数の多い数的処理と文章題を中心に学習し、他の教養科目は大学の受験科目であった世界史の参考書を寝る前などに少し読むという程度にしていました。
試験前の数ヶ月間はとにかく時間との勝負でした。特に私は仕事をしながらの学習で、仕事の日程も不規則だったので、休みの日に７〜８時間勉強をするというスケジュールでどのように時間配分を行っていたかが合格の決め手だったと思います。実際私のほとんどの学習時間は国際法と憲法に費やされていました。試験までの休みの日数を逆算し1日にしなければならない学習量を事細かく計画を立てることで多少の予定の狂いはあったもののほとんどの範囲を網羅的に学習することができました。
担任講師からのカウンセリングや合格した先輩方の学習方法を参考にすることも１つの手ですが、大切なのは自分自身に合った学習法を見つけることだと思います。試験が迫るにつれ、膨大な学習量の中で優先順位をつけて勉強していくことが自分を1次試験の合格に導いたのではないかと思いました。

私が外交官を目指したいと思ったのは大学4年生の就職先がすでに決まった時でした。もう少し早く決めていれば、、！と思いましたが時すでに遅く、しばらく悩んだ末にそのまま就職をして学習を始めることにしました。仕事をしながら約1年間試験に向けて勉強を続けた日々は睡眠時間も思う存分取れずに体調を崩してばっかりいました。しかし今思えばその1年間社会人として働いた経験が2次試験では活かされたと感じます。自分よりも時間がある大学生の受験生に敵うはずがないと思ってしまうかもしれませんが試験を受ける時までどうなるかは決してわからないので、最後まで諦めずに頑張ってください！

私が今まで生きてきた中で常に念頭においていた言葉です。大学生の時、特に将来何をしたいか見えていなかった私はその時々にやりたいことをやって行けばいいや、と思うようになりました。それ以来スペイン留学、外資系航空会社客室乗務員などやってみたいと思っていたことを達成し、外務省専門職試験に合格するまでに至りました。
自分の頭で想像できるものはなんでも叶えることができると私は思っています。ですから勉強が辛くなった時、諦めたいと思った時には、自分が外交官として活躍するところを想像してみてください。応援しています。