外交官（外務省専門職）合格体験記

私は小学生のころから漠然と、国際社会で働きたいという思いがありました。それは、昔からアニメや漫画などの日本文化や、真面目で謙虚な日本人の特性といった「日本らしさ」に関心をもっており、こうした世界に誇れる良さを持つ日本が好きだったからです。国際社会で働くなら、外資系企業や国際機関など様々な選択肢がありますが、愛国心ゆえ、公的な立場で日本のために働きたいという思いを捨てられずにいたところ、外務省専門職に出会いました。外交上の強みとして「日本らしさ」を活かしつつ、国益のために働くことのできる外交官という職業は、まさに自分が求めていた仕事でした。

外務省専門職試験を受けるにあたり予備校調べをする中で、真っ先に目に入ったのがTAC・Wセミナーでした。合格実績の高さが目を引きましたが、経験豊富な講師の方々の存在、カウンセリング等のサポートなど、実績の高さを裏付ける充実した講座内容が魅力的でした。特に、長年蓄積された試験のノウハウは、他の予備校にはなく、TAC・Wセミナーでしか得られない貴重な情報だと思います。一次試験はもちろん、二次試験までしっかりと寄り添ってくださり、合格まで導いていただきました。TAC・Wセミナーを選んで心から良かったと思います。

この試験を受ける方々は、きっと多くが選択科目として憲法を選択されると思います。数学に対する苦手意識を持つ方が多いことが理由と思いますが、試験の経済学では高度な数学の知識は要求されません。むしろ、一度原理を理解してしまえば解ける問題が多いので暗記量が少なく、暗記量が膨大な国際法との両立がしやすい科目です。また、経済学受験者は毎年少数派なので、面接の際にはアピールポイントにもなります。選択科目で迷われている方は、ぜひ一度経済学も視野に入れてみてもらいたいです。

私は長期の海外滞在経験がありませんでしたが、TAC・Wセミナーが推薦する参考書を頼りに英和訳力を磨いたり、語彙を増強したり、ぶつぶつ家の中で英文を音読したりして地道に対策をし、合格することができました。周りには帰国子女や満点に近い語学資格のスコアを持っている方もいましたが、比較して落ち込む必要はありません。一次試験は地道な努力が得点につながりますし、二次面接でも面接官は受験生のバックグラウンドは考慮してくれていると感じました。外務省は多様な人材を求めているので、海外経験が少ない方にも外交官への扉は大きく開かれています！

長い受験生生活のなかで、モチベーションが下がらない人はいません。私も実際に受験生時代、果てのない範囲の学習量に頭を抱え、民間就活に逃げ出しそうになったことがありました。また周りの友人がすでに内定を得て遊んでいる中、一人内定なしで、「落ちたらどうしよう」と将来に不安になることもありました。そんな時、心の支えとなっていたのが「外交官への熱意」です。外交官を目指したきっかけに立ち返り、そのために今努力していること、そして合格した先に思い描く未来を想像し、自分を奮い立たせていました。また、友人の存在も大切です。TAC・Wセミナーに通えば多くの友人をつくることができます。辛いときは友人と思いを分かち合って、励ましあっていました。

今、少しでも外交官という職業に興味を持っている方、ぜひ一歩前に踏み出してみてください。誰にだって、合格するチャンスがあります。私自身も学習を始めた当初は、まさか自分が外交官になれるとは思っていませんでした。なりたい熱意は持ちつつも、本当になれるのか、と最後まで疑心暗鬼でした。しかし、それでも戦い抜き、合格をつかみ取れたのは、最後まで外交官になりたいという自分の心に素直に従い行動し続けたからです。これから挑戦される皆さんも、外交官を目指したその初心を忘れずに、面接官に外交への熱意を伝え、最後まで受験生活を走り抜けてください。きっとその先には明るい未来が待っています。皆さんを心から応援しています。