外交官（外務省専門職）合格体験記

なぜか小さな頃から愛国心が人一倍強かった私は、将来は日本のために働くのだとぼんやりと考えてきました。大学生になり、海外に一人旅をして現地の人と交流したり、国際政治を学んだり、と世界から日本を見てみるという経験を積んでいく中で、「日本を背負って世界で働いてみたい」「日本が世界から尊敬される国であり続けてほしい」と思うようになりました。
外交官とはまさに、「世界を舞台に日本のために働く」職業であり、私にとってこんなに最高な職業は他にないと思い、目指すことに決めました。人生を振り返ってみると、これまで点だと思っていた数々の経験が、実は一本の線として外交官に繋がっていたのだと思います。

外務省専門職試験の最大の鬼門である国際法・憲法（or経済学）では、膨大な量の暗記が必要となります。限られた試験への対策期間では、試験で出そうな論点を効率的に学ぶことが重要です。TAC・Wセミナーには、長年培われてきたノウハウがあり、外務省専門職試験に確実に合格するために何をすればいいか、その道筋を教えてくれます。

受験生活を振り返って、TAC・Wセミナーに入って一番よかったと思う点は、志をともにする戦友と出会えたことです。長丁場の外務省専門職試験では、誰しも心が折れそうになる瞬間があると思います。そんな時、最大の理解者になってくれるのは同じ試験を目指す友人です。私も、共に一次試験に向けて勉強し、二次試験に向けて面接カードをブラッシュアップし合った友人には、精神的にも試験対策のうえでも何度も助けられました。
もちろん合格をめぐって競い合う仲ではありますが、共に試練を乗り越え、試験を受け切った暁には、きっと心から信頼し合える、戦友とも言える存在となるはずです。

国際法・憲法は膨大な量の暗記が必要となる科目なので、インプット重視になりがちですが、実はアウトプットが物凄く重要です。一度、覚えた！と思っても、何も見ずに紙に書き出そうとすると、意外と書けません。「思い出そうとする→思い出せない→もう一度インプットする」というプロセスを繰り返すことで、知識はしっかりと定着し、試験において“使える”知識となります。
加えて、効率的な学習はもちろん重要ですが、何より大切なことは、国際法・憲法を楽しむことです！5科目の中でも、学習時間においてはほとんどを占めるのが国際法と憲法です。せっかく多くの時間を共にするのであれば、彼らのもつ学問としての奥深さや魅力に目を向け、趣味と言えるくらいまで楽しんでしまいましょう！

外務省専門職試験は5科目中4科目が論述形式であるため、大学受験のように「この点を取れば合格できる」と確信することが難しい試験です。何度も「本当に自分は受かるのだろうか」という不安に苛まれることがあると思います。
そんな時、助けになってくれるのは「海賊王に俺はなる！」というルフィのような、強烈な思い込みです。根拠がなくてもいいんです。「絶対に合格する！」という思い込みが、あなたを本当に合格に導いてくれます。
実際、私は試験本番で普段の120%の集中力を発揮することができましたが、「俺は”外交官”になる男だ！」という思い込みに脳が騙されたからできたことだと思っています。

最後に、私が外交官を目指す中で、何度も元気づけられた元NBAプレーヤーのコービー・ブライアントの言葉を紹介させてもらいます。
『朝起きてハードワークするとき。遅くまで起きてハードワークするとき。働く気にならず、とても疲れていて、なにもしたくないけど、とにかくやり遂げたとき。それこそが夢なんだ。夢とは「目的地」ではなく、その「旅路」のことなんだ。』
外交官という夢に向かって、苦しくても不安があっても、とにかく勉強を頑張る日々。
試験が終わった今、振り返ってみると、その旅路こそがキラキラ輝いて見えます。
旅路の中にある皆さんは、この旅が早く終わってほしい、と思うかもしれません。しかし、歯を食いしばって勉強している「今」は、実はかけがえのない時間なのです。これだけ一生懸命になれることがある、という幸せを感じつつ、精一杯頑張ってください！