外交官（外務省専門職）合格体験記

私は幼少期から海外で生活していたこともあり、漠然と海外で働くことに興味がありました。そんな中、大学1年次に東京オリンピック・パラリンピックの選手村で働く機会があり、フランス語や英語を使いながら各国選手団と交流することができました。これまで学んできた語学を生かすことができたこと、また歴史的な国際イベントに関わることに大きな充実感とやりがいを感じ、日本と外国との関係を深めていく外務省専門職に興味を持ちました。また国際関係に関わる業務に幅広く携わりながら、徐々に語学や特定の分野での専門性を磨いていけるというキャリアパスも魅力だと思い、志望しました。

TAC・Wセミナーの一番の強みは担任の井能講師や合格者アドバイザーの方によるサポート体制が充実していることだと思います。これまで20年以上外務省専門職の試験対策を担当されてきた井能講師はまさに外務省専門職のエキスパートで、毎月の担任カウンセリングでは学習計画に関して的確なアドバイスをいただくことができました。これまで一般受験の経験がなく国際法も憲法も初学だったため、特に学習初期は勉強の進め方で悩むことが多かったのですが、「井能講師からお墨付きをいただいたから大丈夫！」と自信を持って勉強を進めることができました。
合格者アドバイザーの方は、学習法だけでなく個人的に悩んでいることや不安に感じていることについても相談にのってくださったため、受験期に抱えていた不安を和らげることができました。またカウンセリングの他にも学習に関する記事を「外交官を目指す人のコミュニティ」に投稿してくださったり、ホームルームを開催して受講生同士の交流の場を作ってくださるなど手厚くサポートしていただきました。さらにありがたいことに一次試験当日は、井能講師や合格者アドバイザーの方々が試験会場まで来てエールを送ってくださりました。本当に最後の最後まで背中を押していただき、心強かったです。

私が外務省専門職試験をやり遂げられたのは、TAC・Wセミナーで出会った「戦友」の存在があったからこそだと思っています。TAC・Wセミナーで受講を始めて一ヶ月経った頃、同じく新宿校で講義を受けていた子と仲良くなりました。最初の方は講義後に話しながら帰るくらいだったのですが、次第に一緒に勉強するような仲になりました。特に論文答練が始まった2月以降は毎日のように朝9時から夜10時頃までビデオ通話を繋げ、お互いの勉強姿をパソコンに映しながら勉強をしていました。勉強が辛くなった時も目の前で頑張って勉強する友人の姿を見ることで、自分ももう少しやってみようと元気をもらえました。また勉強後に息抜きがてら雑談をし、分からないところを教え合あうなど長丁場の受験を乗り越えていく上で大きな心の支えになりましたし、今となっては本当に良い思い出です。さらに本試験の日も、多くの受講生がTAC・Wセミナーのテキストを開いていたり、講義や論文答練を通じて知り合った仲間がいたりしたため、アウェイというよりホームで試合をしているような感覚で落ち着いて受験することができたと思っています。

2月から始まる論文答練は、単に専門科目の定着度を図るための試験としてではなく、本番の予行演習として活用していました。前日の就寝時間や当日起床時間、朝や昼に食べるもの、休憩時間に聴く音楽などを色々と試しながら、6回の論文答練を通じて自分なりのルーティンを確立させていきました。私の場合、休憩時間に仮眠を取りその後甲子園（高校野球）の応援歌を聞くことで、午後の専門科目へと前向きに気持ちを切り替えることができました。ルーティンを持っていたことで、本番の試験でも緊張して自分を見失うことなく、いつも通りに問題を解くことができました。また論文答練を通じて、試験中のメンタルの保ち方も勉強できたと思っています。論文答練も回によっては自分があまり対策をしていない分野が出ることがあったのですが、その際には一旦ペンを置き、姿勢を正して深呼吸をするようにしていました。焦りや不安を感じながら解いてしまうとできる問題もミスしてしまうため、時間をとり一呼吸置くことでどんな問題でも冷静に取り組むことができるようになりました。