外交官（外務省専門職）合格体験記

外務省専門職に興味を持ったきっかけは、北マケドニア共和国に訪問した際に大使と話す機会があったことです。実際に北マケドニア共和国の現状や日本との関係についてお話を聞いていくうちに、日本と外国のつながりの最前線で関係強化に努めているということを実感しました。その後、大学院で安全保障やソフトパワー・文化外交など、国際関係について学ぶ機会を得て、受験を決意しました。

圧倒的な合格者占有率を誇っているというのもありますが、何よりもWebで受講できるのが地方生として有り難かったです。公開模試なども通信で受講し、丁寧な添削が毎回返ってくることで復習も充実してできました。また、担任講師との月に一回のオンラインカウンセリングが、モチベーションの継続につながりました。勉強が進まなくて落ち込んでいたり、不安な私に、具体的なアドバイスと熱いメッセージでいつも鼓舞してくれた担任講師には感謝しています。また、このオンラインカウンセリングは、学習のペースメーカーとしての役割も果たし、学習計画を確認する機会としても活用しました。

受験期は気持ちも不安定になりがちでした。自分にはできないのではないかと自信喪失してしまったり、やることの多さにストレスを感じてしまいましたが、一週間に一回は友人や家族に会ったりなど息抜きの時間を設けることで、リラックスすることができたと思います。そのリラックスの時間があることで、気持ちをリセットし、再び前向きに勉強に取り組むエネルギーを取り戻すことができました。友人と話すことで悩みを共有でき、ストレスも軽減されましたし、家族と過ごすことで自分を支えてくれている存在を改めて感じることができました。
また、散歩や趣味の時間も大切にし、勉強だけに集中しすぎないよう心がけました。適度に息抜きをすることで、勉強の効率も向上し、集中力が続くようになりました。
さらに、スケジュール管理も重要でした。無理に詰め込みすぎず、目標を小分けにして一つずつ達成していくことで、少しずつ自信を取り戻すことができました。特に、毎日「今日はこれだけ進めた」と小さな成功体験を積み重ねることが、モチベーションの維持につながりました。受験期の不安は誰もが感じるものですが、息抜きと計画的な学習を組み合わせることで、ストレスを軽減しながら最後まで頑張り抜くことができました。

私は大学院の授業との両立を図るために、移動時間に勉強するように工夫していました。国際法や憲法で暗記したいものをスマホに録音して、バスに乗っている時や歩いている時に聞くことで暗記していました。私は特に、朝や夜のちょっとした時間を無駄にしないことを心がけていました。例えば、授業の合間や昼食後の短い休憩時間にも、ノートを見返したり、覚えたい単語や条文を反復したりすることで、効率よく知識を定着させるよう努めました。また、寝る前にはその日に学んだ内容を振り返り、自分がどれだけ理解しているか確認しました。こうした短時間の積み重ねが、後々の試験対策に大いに役立ちました。さらに、週末にはまとまった時間を確保して、徹底的に復習する時間を作り、理解が浅い分野を集中的に取り組むようにしていました。隙間時間を活用することで、学業と他の活動をバランスよく両立できるだけでなく、無理なく知識を深めていくことができました。合格を目指す上での一つの鍵は、このように効率的に時間を使うことだと実感しています。

毎日勉強していると、今日はやりたくない日なども出てきます。今日は本当にやりたくないという日は休んでもいいと思います。でもそういう日が続くと後の自分にたくさんの宿題を負わせることになってしまいます・・なので、元気がない時は、1日1個でも何か勉強して、自分を褒めるという感じで頑張っていました。論文答練、公開模試、面接など、様々な局面で自信を無くしてしまいそうになった時がありましたが、そういう時は家族や応援してくれている人のことを思い出して、勇気を出して最後までやろう！と自分を奮い立たせていました。最後の最後まで結果は分からないということもあります。受験勉強中は気持ちのアップ・ダウンがあると思いますが、継続してコツコツ勉強すれば、必ず道は開けます。心から応援しています。