外交官(外務省専門職)合格体験記

憧れを現実に

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沼 直樹さん

Profile

研修語 フィリピノ語
出身校 高知大学 理工学部(卒業)
合格年度 2024年度
選択科目 経済学
志望理由:外交面から日本の平和・繁栄に貢献したい

私が外交官を目指すようになったのは、大学3年生の時に参加したJENESYSの対日理解促進プログラムで日韓両国の外交官の方から直接お話を聞いたことがきっかけです。また、このプログラムで、日本文化を発信したり、現地の学生と交流する中で、自分の手で日本のことを伝えられたことに充実感を感じ、外務省を意識し始めました。
その後も、大学での専攻と並行しながら、主体的に朝鮮語や日韓関係について学び続けました。現在の日韓関係は改善の一途を辿っていますが、歴史問題・政治問題を越えて、将来的にも良好な関係を築いていくにはどうしたらよいのか考えるようになりました。また、近年では北朝鮮や中国の動向等、日本周辺地域及び国際社会の緊張の高まりを受けて、自分自身が直接日本の安全と繁栄に携わりたいと考え、受験を決意しました。専門職を受験したのは、確固たる二国間関係を構築することが、結果的に日本や地域の安全を守ることに繋がると考えたためで、地域や特定の言語・分野のスペシャリストとして日本外交に貢献したいという思いがあったためです。

TAC・Wセミナーを選んだ理由:初学者でも1から学べて、自分のペースで学習できる!

本試験を受験するにあたって一番の不安要素は、専門科目である国際法と経済(憲法)に触れたことがないということでした。そこで、TAC・Wセミナーの入会の決め手となったのは、圧倒的な合格実績に裏打ちされた教材の充実度です。実際、TAC・Wセミナーの講義・教材は充実していて、初学者でも効率的に学習できるように、合格に必要な内容が厳選されています。具体的には、教材は試験委員の研究分野や近年注目されているトピックまでカバーされており、数多くの論文や書籍から要点がまとめられています。僕が学習を開始したのは本試験の約1年前の6月で、大学4年生で教育実習や卒業研究、学生団体の活動もありましたが、効率的に学習を進めることができました。また、オンラインカウンセリングやWeb講義の倍速機能は、自分のペースで計画的に学習できる点で通信生にとって大きな助けとなります。実際、私は講義の受講からその後の論文答練まで、全て自宅で受講しました。入会時は国際法はおろか、世界史や国際情勢といった国際法を学ぶ上で必要な知識も不十分でしたが、講座や教材を反復して暗記することで少しずつ答案が書けるようになりました。こんな私でも合格を勝ち取ることができたのは、TAC・Wセミナーのおかげです。

自分が納得できる学習法で!

私は受験期間中、教育実習や実験などと並行しながら学習を進めていました。私が所属していた研究室では9~17時までコアタイム(研究室にいなければならない時間)で、実験を行う日には10時間拘束されることもあり、帰宅すると疲れて机に向かえない日もありました。
社会人の方や学習を始めるのが遅い方、他の活動で忙しい方といった時間に制約がある方は、自分の得意・不得意や各科目の理解度を見極め、総合点で合格できるよう戦略を立てることが重要になってくると思います。使える時間が限られている中でも私が意識したことは、あえて「捨て科目」をつくらないということです。本試験の出題範囲は広範ですが、私の性格上、一抹の不安も残したくないという思いがありました。また、一次試験の合否は各科目の偏差値の合計で決まるので、苦手な分野がなくなるように満遍なく学習することが重要だと考えたのも理由のひとつです。
私の具体的な学習法としては、隙間時間を利用したり、睡眠時間・休憩時間を削って勉強しました。まず基礎能力試験では数的処理で得点したいという思いから、毎朝研究室に着いたら、一日2~3問を解くようにしていました。憲法や世界史・日本史など直接的に出題されない科目であっても、Web講義を倍速で視聴し、テキストを隙間時間に2~3周読むようにしました。国際法や経済については、どんなに忙しい時期でも、コアタイムの前後で1~2時間机に向かって勉強するようにしていました。忙しい中でも時間を捻出し、自分なりに工夫して学習することで、メリハリをつけて学習できたように思います。「果たして自分は合格できるのか」という不安を常に抱えながら学習していましたが、毎月の担任カウンセリング制度を活用することで、自身の立ち位置を逐一確認しながら、学習することができました。

最後に:不安を自信に、弱みを強みに

この合格体験記を読まれている方の中には、本試験を受験するかどうか迷われている方であったり、自分なんかが外交官になれるはずがないと不安に思っている方がいると思います。実際、私も大学4年次に受験を決め入会しましたが、1年遅らせて受験することに対する将来への不安がありました。入会後も膨大な学習量に圧倒され、1次試験後の2次試験期間中も他の受験生と比較してしまったり、1回目の面接でも自分の思うように伝えられなかったことを後悔したこともありました。入会前に抱いていた不安は姿形を変えながら、結局最終合格の通知を頂くまで消えることはありません。
ここで皆さんに伝えたいことは、不安やプレッシャーを感じることは悪いことではないということです。試験の時に緊張で押しつぶされそうな時に最終的に支えてくれるのは、それまで努力してきた自分だと思いますし、TAC・Wセミナーには正しい努力ができる環境があります。また、この試験は誰にでもチャンスがあります。周りの受験者をみても、出身大学や専攻も異なりますし、海外経験や社会人経験がある方など様々です。現に、理系出身で留学経験もなく、外交官として働くために必要な知識や経験も少ない私が合格していることが何よりも証明だと思います。そんな私が合格できたのは、外交官になりたいという強い意志と情熱をもっている受験仲間と切磋琢磨する中で、自分なりの外交官としての適性や強みをみつけることができたためです。他の受験生と自身を比較して焦りを感じたり、不安に駆られ挫折しそうになったりしたときは、経験豊富な講師たちや仲間たちを頼ってください。自分が外交官を志した原点にもう一度立ち返ってみてください。皆さんの受験生活が良い方向に進むことを陰ながら応援しています!

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