外交官(外務省専門職)合格体験記
脱力こそが吉?な体験記
石井 佑門さん
Profile
研修語 | ハンガリー語 |
---|---|
出身校 | 東京外国語大学 国際社会学部(卒業) |
合格年度 | 2024年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 外務省専門職の志望理由:学び続けられる環境に惹かれて…
-
幼いころに読んだ『マスター・キートン』という漫画の主人公が、考古学者で元特殊部隊員とかいう妙な人で、その独特の知見を活かして世界中で問題を解決する姿にぼんやり憧れていました。
大学時代には第二次大戦前のドイツについて学びました。不真面目な学生だった私はあまり勉強をしていなかったもので、学問が楽しくなってきたのは在学3年目からでした。学び続けたかったので院に進むつもりでしたが、上記のとおりの憧れもあったので悩みに悩みました。
そんな中、大学在学中から名前だけは知っていた外務省専門職について調べたところ、学び続けつつも世界をまたにかけ活躍できる仕事であることを知り、自分にピッタリの仕事だと思い志望しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由:TAC・Wセミナーからの外専合格者は全体の9割以上!
-
大学在学中に大学に保管されている合格体験記を読んだところ、ほぼ全員がTAC・Wセミナーを何らかの形で利用していました。気になって調べたところTAC・Wセミナーからの合格者が全体の9割以上を占めていると知り驚愕。私は大学院進学と悩んでいたこともあって勉強を始めるのが遅く、学習のサポートが必要になるだろうと考え、通うことを決断しました。学習については(特に専門科目は)TAC・Wセミナーにおんぶにだっこであったため、よい決断だったと思います。
- 私の一次試験対策:とにかく何も気にしないのが吉
-
私の一次試験対策はめちゃくちゃでした。まず学習し始めたのが11月。とにかく「公務員試験の対策講議」というものが何故か怖くて、入会してからの1か月はTAC・Wセミナーのサイトを開けませんでした。卒業論文の執筆もあったのでなかなか学習が始められず、このままではダメだと思い、11月のある晴れた日の午後にスマートフォンからログイン。私の一次試験対策が幕を開けました。
普通は春から学習を始めるようなので、周囲との遅れは7か月分。担当講師の方と面談をし、何とか実現可能な学習プランを組み立てて取り組みました。論文答練の範囲のインプットを1週間程度で行い、その後アウトプットとして論文答練に取り組むというやり方です。時間の余裕がなく、演習も十分ではないため答案用紙を半分も埋められないようなことが何度もありましたが、可能な限り気にしないようにしました。
人手の足りない塾で塾講師のアルバイトをしていたため、数2Bを教えるはめになっていました。そのため数的処理は得意でした。基礎能力試験は得点源になったものの、それ以外は学習を始めるのが遅かったのもあり、成績が伸び悩みました。悩んでいる時間がもったいないですし、とにかく何も気にしないようにしました。
勉強ばかりしていてメールのチェックをしていなかったため、4月になって急に公開模試が届きました。パツパツの学習スケジュールの中ですべて解く時間が確保できず、基礎能力試験だけ解いて提出したところ、得点源のはずが平均点にも届きませんでしたが、あまり気にしませんでした。
こうして振りかえってみると、合格の秘訣は「とにかく気にしないこと」だったように思えます。メールボックスは気にした方がよさそうです。
- 一次試験の体験談:水性ゲルボールペンを持っていく必要あり
-
一次試験前の一か月は、毎日似たような服装で過ごし、父にもらった万年筆だけ使って勉強していました。本番の試験の際に、いつも通りの調子でリラックスして問題に取り組めるようにするためです。
迎えた一次試験。一科目目の国際法で万年筆のインクが驚くほどにじみました。紙とインクの相性が悪かったのでしょうか。字は普段書いている1.5倍ほどの大きさになりました。あせりはしたものの「これでいつもより答案が埋まって見えるな」と考えるようにし、気にしないようにしました。
二科目目以降は隣の席にたまたま知り合い(防衛省専門職の試験の際に道に迷っていて、自分も同じく道に迷っていたので声をかけた)が座っていたので、その方にゲルボールペンを借りて乗り切りました。思惑と違ってまったくいつも通りではありませんでしたが、何とか乗り越えられたのはいつもと同じ服装だったからかもしれません。
試験会場に行く途中で道に迷っても、そのことが後に自分を助けることもある。人生万事塞翁が馬、自分にできる努力をしたら、あとは力を抜いて、なにも気にしないぐらいがいいのかもしれません。
- TAC・Wセミナーの良かった点:蓄積された情報とユーモアあふれる講師が魅力
-
TAC・Wセミナーはとにかく情報が手厚く用意されている印象があります。一次、二次ともに必要な情報は常に先んじて提供されていて、あとはそれらを使うだけという状況で常に試験対策を進めることができた点がとてもよかったです。
また、試験対策のための制度も洗練されていて、受講生の自主性に任されている側面が大きく、通信で受講すれば必要以上に干渉を受けずに学習を進めることができます。
講師の皆様は経験豊富で、ユーモアあふれる方が多いです。特に担任の井能講師は授業内容が分かりやすく、面白いです。海域の権利を細長い紙に書いて束にしたものをビロビロと振る姿を忘れることはないでしょう。
公務員 外交官〈外務専門職〉デジタルパンフレットを閲覧する
2024年合格体験記
- 2024体験記|01 大阪大学 岩倉如月さん
- 2024体験記|02 神戸市外国語大学 内田浩輔さん
- 2024体験記|03 創価大学 内田雅之さん
- 2024体験記|04 慶應義塾大学 大楠晃介さん
- 2024体験記|05 国際基督教大学 大山禎心さん
- 2024体験記|06 東京外国語大学 小原早紀さん
- 2024体験記|07 慶應義塾大学 釜谷知弥さん
- 2024体験記|08 創価大学 河口勝さん
- 2024体験記|09 大阪大学 熊手駿さん
- 2024体験記|10 北海道大学公共政策大学院 小助川桂歌さん
- 2024体験記|11 上智大学 坂田凜子さん
- 2024体験記|12 東京外国語大学 佐々木美咲さん
- 2024体験記|13 上智大学 互井夕稀さん
- 2024体験記|14 慶應義塾大学 土井一紗さん
- 2024体験記|15 津田塾大学 福田静さん
- 2024体験記|16 東京外国語大学 山口晴夏さん
- 2024体験記|17 明治大学 渡辺美琉さん
- 2024体験記|18 創価大学 渡邊理恵さん
- 2024体験記|19 東京外国語大学 石井佑門さん
- 2024体験記|20 上智大学 大山惟安さん
- 2024体験記|21 高知大学 沼直樹さん
- 2024体験記|22 法政大学 フリントあゆみさん
- 2024体験記|23 アメリカ創価大学 安江貴明さん
- 2024体験記|24 東京外国語大学 H. Aさん
- 2024体験記|25 神戸大学 I. Yさん
- 2024体験記|26 東京外国語大学 K. Mさん
- 2024体験記|27 東京外国語大学 M. Cさん
- 2024体験記|28 神戸市外国語大学 N. Yさん
- 2024体験記|29 大阪大学 T. Sさん
- 2024体験記|30 獨協大学 S. Rさん