社会保険労務士試験をズバリ解説! 社会保険労務士の受験資格は?
「人」に関するエキスパート 「社会保険労務士」になるには?
社会保険労務士になるには、例年8月下旬に行われる「社会保険労務士試験」に合格することが必要です。ここでは受験の申込から合格後の流れまでを解説していきます。
このページを簡潔にまとめると…
●社会保険労務士を目指す方は、まず毎年8月下旬に実施される試験に合格する必要がある
●社会保険労務士試験の受験には、学歴や所有資格などの受験資格が必要
●試験合格後、一定の実務経験か事務指定講習を受講すれば社会保険労務士として登録できる
●キャリアプランは大きく2種類、独立開業と勤務社労士(企業内社労士)がある
社会保険労務士の資格取得までの道のり
社会保険労務士は国家資格です。社会保険労務士を目指す方は、まずは国家資格を取得する必要があります。毎年8月下旬に試験が実施され、11月に合格発表があります。
試験には学歴要件などの受験資格があり、その要件は多岐にわたります。学習を検討されている方で、ご自身に受験資格があるのか不明だという方は、事前に「全国社会保険労務士会連合会 試験センター」にてお問い合わせをしていただくことをおすすめしております。
試験は8月下旬の一日のみで行われ、「選択式」と「択一式」の出題形式があり、それぞれの試験で合格基準点を上回った方が合格とされます。
社会保険労務士の受験資格
社会保険労務士の受験には、受験資格が必要です。学習を始める前に、ご自身が受験資格を持っているか確認しましょう。
以下は主な受験資格です。
●学校教育法による大学、短期大学、専門職大学、専門職短期大学若しくは高等専門学校(5年制)を卒業した者又は専門職大学の前期課程を修了した者(専攻の学部学科は問わない)
●上記の大学(短期大学を除く)において62単位以上の卒業要件単位を修得した者
上記の大学(短期大学を除く)において一般教養科目と専門教育科目等との区分けをしているものにおいて一般教養科目36単位以上を修得し、かつ、専門教育科目等の単位を加えて合計48単位以上の卒業要件単位を修得した者
●行政書士試験に合格した者
社会保険労務士としての登録
8月下旬の試験を経て、11月に合格発表があります。合格すると「社会保険労務士試験合格者」となりますが、この時点では登録を行うことができません。社会保険労務士として登録をするためには実務経験2年以上が必要になります。ただし、実務経験が2年未満の方、あるいは実務経験が無い方でも「事務指定講習」を受講し、修了すれば実務経験2年以上と同等の経験があるとみなされます。
2年以上の実務経験を有している方、あるいは事務指定講習を修了した方は「全国社会保険労務士会連合会」に登録をし、都道府県の社会保険労務士会に入会することによって、社会保険労務士として登録することができます。
社会保険労務士のキャリアプラン
社会保険労務士としてのキャリアプランは大きく2種類、独立開業と勤務社労士(企業内社労士)があります。また、社会保険労務士登録を受けている者が 厚生労働大臣が定める司法研修(特別研修)を修了し、全国社会保険労務士会連合会が行う「紛争解決手続代理業務試験」に合格することにより、特定社会保険労務士としての業務を行うことができます。
社会保険労務士に向いている方
人に関するエキスパートの社会保険労務士。このような方にチャレンジしていただくことをおすすめしております。
1
労働問題に関心のある方
昨今、労働問題に関することが多くニュースで取り上げられています。「働き方改革」実現に向けて動き出している今、このような問題に強い関心を持っている方が社会保険労務士になるのにふさわしい人材だと考えます。
2
人事・労務に関するコンサルティングに興味のある方
社会保険労務士の業務は書類作成や手続代行に加え、事業における諸事項について相談に応じ、又は指導するコンサルティング業務があります。専門家の立場から、企業それぞれの状況・ニーズに合ったアドバイスを行うことができる社会保険労務士が求められています。
3
独立志向のある方
社会保険労務士として登録し、開業登録をすれば開業社労士となります。「労働問題に強い社会保険労務士」 「年金に関して深い知識がある社会保険労務士」などご自身の強みを活かして開業すれば、あなたの社会保険労務士事務所(あるいは社会保険労務士法人)は必ずや軌道に乗ることでしょう。
4
他の資格をすでにお持ちの方
会社設立時の許認可申請などもワンストップで行うことができ、法律に強い「行政書士」、「公的年金」や「社会保険」等、試験で出題される分野が重複している「FP(ファイナンシャルプランナー)」等をすでにお持ちの方は、より間口の広い仕事をすることができます。
5
自身の人生にも関係する法律を知りたい方
現在お勤めをされている方は「労働基準法」「労働者災害補償保険法」等の法律知識をもっていることで、ご自身の現状を知ることができますし、老後の「年金」についてはおそらくどの方も関心がある事柄でしょう。社会保険労務士は、人生を過ごす中で、必ずや関係してくる法律を学習することができます。
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