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社労士試験の合格率とは?
難易度の高い社労士試験に合格するための4つのポイント

社労士試験の合格率とは?
難易度の高い社労士試験に合格するための4つのポイント

社会保険労務士(社労士)の試験は、合格率が低くて突破できる方の少ない試験です。

この記事では、社労士試験の合格率合格率が低い要因などを解説します。独学でも合格は可能かどうかや合格するためのポイントまでまとめているため、資格取得を目指す方はしっかりとチェックしましょう。

社労士試験の合格率は?

社労士試験の合格率は?

社会保険労務士(社労士)を目指そうかと考える際、実際の合格率などが気になるところでしょう。

近年の社労士試験の合格率は、約6~7%台で推移しており、令和5年度は6.4%でした。また、ここ10年以上、社労士試験の合格率が2桁にのぼることはありませんでした。

それでは、社労士試験の申込者数受験者数合格者数合格率の推移や、合格ラインについて詳しくチェックしていきましょう。

社労士試験の申込者数・受験者数・合格者数・合格率の推移

社労士試験の各データの推移について、以下の表にまとめました。

申込者数 受験者数 合格者数 合格率
令和元年度 49,570人 38,428人 2,525人 6.6%
令和2年度 49,250人 34,845人 2,237人 6.4%
令和3年度 50,433人 37,306人 2,937人 7.9%
令和4年度 52,251人 40,633人 2,134人 5.3%
令和5年度 53,292人 42,741人 2,720人 6.4%

受験倍率は、低い年でも10倍以上、高い年では20倍以上です。2022年の社労士試験では、20人に1人ほどの確率でしか合格できていません。

社労士試験の合格ライン

社労士の合格者数の定員は決まっておらず、合格ラインとして決められている以上の得点を獲得できた場合に合格と判定されます。合格ラインは、総合得点の6~7割を獲得するぐらいの点数です。

ただし、科目ごとの合格基準点があること、合格基準は受験する年度によって異なることなどに注意が必要です。合格に達するためには、総得点の6~7割を獲得するだけではなく、科目ごとにバランス良く得点する必要があります。

社労士試験の合格率が低い要因

社労士試験の合格率が低い要因

合格率が低いものの、実際には準備不足の受験生が多いです。そのため、過度に恐れる必要はありません。実際、合格率が似たような水準の試験には司法書士がありますが、必要となる勉強時間は大幅に異なります。

合格率が低く難易度が高いといわれている要因は、以下のとおりです。

●準備不足の受験生が多い
●科目数が多い
●択一・選択それぞれの総得点と、各科目での合格基準点が存在する
●科目合格制度がない
●1日で試験科目をこなす必要がある

社労士試験は、科目数が多くて勉強しなければならない範囲が膨大です。各科目での合格基準点があることにより、苦手な分野があってもすべての分野である程度は点を得る必要があります。そのうえ、合格基準点に達した科目の受験が免除されないために、不合格になると翌年も全科目を受験してすべてに合格しなければなりません。

また、1日ですべての試験科目をこなす必要があるため、長時間の試験に対応できる集中力が必要となることも合格率が低い要因のひとつです。

社労士は独学でも合格は可能?

社労士は独学でも合格は可能?

社労士試験は、本気で取得を目指して取り組むのであれば、独学でも合格は可能だといえます。独学で合格するためには、自身で試験の特徴を理解したうえで、効率的な学習をおこなう必要があります。ただし、独学で勉強している方は、実際に試験を受ける前に合格を諦めてしまうケースも多いです。

それでは、合格に必要な勉強時間の目安と、受験指導校の利用をおすすめする理由を解説します。

合格に必要な勉強時間の目安

社労士試験の合格を目指すために必要な勉強時間は800~1000時間だといわれています。一日に3時間勉強する時間を確保した場合、必要な期間は約9ヶ月~11ヶ月です。つまり、一日に3時間以上の勉強ができる方は、1年以内に試験準備が整えられるという計算です。

ただし、受験者のうち半数以上が会社員だといわれており、勉強時間を取りにくいケースも多いでしょう。

資格指導校の利用がおすすめ

先述のとおり、社労士試験は合格率が低くて難易度の高い試験です。独学で合格するのは簡単ではありません。そのため、試験の特徴を理解したうえで、効率的な学習を徹底できるかどうかが重要なポイントです。

また、社労士試験対策では、法律の暗記が大きな割合を占めています。しかし、独学で取り組む方は、最新の法改正に関する情報が十分に取り入れられず、余計に合格が難しくなってしまいかねません。

そのため、独学よりも受験指導校の利用をおすすめします。受験指導校では、しっかりと試験に向けての対策を練ったうえでノウハウをいかして講義しているため、効率的な学習が可能です。また決まった時間に通うことで、学習途中の挫折などの独学でおこりがちなリスクが少なくなります。

社労士試験に合格するための4つのポイント

社労士試験に合格するための4つのポイント

社労士試験に合格するために重要な4つのポイントは、以下のとおりです。

●全科目まんべんなく勉強する
過去問対策を重点的におこなう
スキマ時間を有効活用する
最新の法改正情報を把握しておく

社労士試験の合格を目指す際には、勉強時間の確保と、その時間でどのように勉強していくのかが重要です。それぞれのポイントを詳しくチェックしていきましょう。

全科目まんべんなく勉強する

社労士試験では、得意科目のみで点を多くとっていても合格できません。社労士試験に合格するためには、科目ごとに合格基準点が設定されていると考慮しておくことが重要なのです。

とくに難易度が高いとされている科目は、以下の2つです。

労務管理その他の労働に関する一般常識
社会保険に関する一般常識


できるだけ得意科目と不得意科目を作らないように、全科目を平均的に勉強しなければいけないことに注意しつつ、社労士試験に向けて勉強を進めていきましょう。

過去問対策を重点的におこなう

社労士試験に合格するためには、過去問対策を重点的におこなうことをおすすめします。社労士試験は基礎知識が重要視されるため、過去問対策を重点的におこなうことで効率的に合格点に近づけられるのです。

過去問は演習形式で勉強し、本番の出題形式に慣れるようにしましょう。ただし、過去問での対策は効率的であるものの、後述するように最新の法改正情報を把握して、過去問との違いを理解しておくことも重要です。

スキマ時間を有効活用する

先述のとおり、社労士試験に合格するために必要となる勉強時間は800~1000時間ほどだといわれています。しかし、日々の生活があるためなかなか勉強時間を確保しにくいという事情もあるでしょう。

そのようなときには、スキマ時間を有効活用するのがおすすめです。動画などの教材を活用し、電車での移動中などの少しの空き時間を有効活用するように心がけることで、勉強時間を多く確保できるでしょう。

最新の法改正情報を把握しておく

社労士試験の試験内容は、法改正の情報によって毎年変更されます。試験の出題対象になる法改正情報は、社労士試験の官報公示時点で施行されている内容です。法改正のあった部分が試験で問われるケースもあるため、合格するには最新の法改正への対応が重要だといえます。

とくに国民年金法厚生年金保険法などが法改正の多い科目であるため、注意しましょう。

社労士試験合格には資格指導校の利用がおすすめ

社労士試験合格には資格指導校の利用がおすすめ

近年の社労士試験の合格率は、約6~7%台で推移していたものの、令和4年度は5.3%となりました。受験倍率は、低い年でも10倍以上、高い年では20倍以上です。

低い合格率であるものの、過度に恐れる必要はありません。合格率が低く難易度が高いといわれている要因は、「準備不足の受験生が多いこと」「科目数が多いこと」「各科目での合格基準点が存在すること」などがあります。

とはいえ、社労士試験の合格率が低いことは事実であるため、試験の特徴を理解したうえで、効率的な学習を徹底できるかどうかが重要です。独学で取り組む場合、最新の法改正に関する情報が十分に取り入れられず、余計に合格が難しくなってしまいかねないこともあり、しっかりとした試験対策をする必要があります。効率的に学習できるTACなどの受験指導校の利用を考えたほうが良いでしょう。

社労士試験に合格するためのポイントなども参考にして、社労士試験合格に向けて取り組んでいきましょう。

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