簿記2級合格に必要な勉強時間は?自分に合った勉強法で効率良く合格へ
この記事では、難易度の高い簿記2級の合格に向け、どれくらいの勉強時間を確保する必要があるのかをお伝えします。仕事をしながら、子育てをしながらの資格取得は大変ですが、効率良く自分に合った勉強法を見つけることで希望が見えてきます。簿記2級を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
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簿記2級と簿記3級の難易度の違いは?
簿記3級を合格し、簿記2級取得を目指したいと考える方も多いです。しかし、簿記3級と簿記2級は内容が異なる部分もでてくるため、簿記3級よりは難易度が高いと感じる方もいるでしょう。ここでは、簿記3級と簿記2級の難易度の違いや、簿記2級の合格率などをお伝えしますので、参考にしてください。
日商簿記3級は比較的難易度は低い
簿記3級の合格率は、40~50%程度で、比較的易しい内容の試験といえるでしょう。勘定科目などの聞き慣れない言葉が出てきますが、仕事などで簿記に触れていなくても合格を目指せます。仕訳の仕組みや簿記の流れを理解し、学習のポイントを知ることが大切です。
簿記2級の合格率は15~30%程度
2級は3級よりも学習範囲が広く、合格率は15~30%程度です。3級に比べると合格率がグッと下がっていることがわかります。試験範囲が広がり、難易度が高くなるため知識が曖昧になってしまう方も多いようです。
簿記は時代に左右されることのない資格のため、多くの企業から求められることが多いです。なかでも簿記2級は、簿記3級に比べ難易度が高い分、どんな職種でも役立つ広い知識を習得でき、就職や転職にも大きく役立つでしょう。
簿記2級は工業簿記が追加され難易度が上がる
簿記2級の試験内容には、簿記3級には無かった工業簿記が追加されます。覚えなければならない専門用語も増えるため、難易度は高いです。イメージしづらい内容でもあるため、理解が難しいと感じる方も多いかもしれません。
工業簿記は製造業に関する記録をするものです。簿記2級を取得し、工業簿記の知識があれば、製造業の会社でも重宝されるでしょう。
簿記2級の合格に向けた勉強時間は?
簿記2級に合格するには、どれくらいの勉強時間が必要となるのでしょうか。勉強に必要となる時間は、簿記3級の知識がある方と、簿記を初めて経験する方とでは差が大きいです。それぞれの経験の違いごとに必要な時間をお伝えします。
簿記3級学習経験者は200~250時間程度
簿記3級の知識を持っている方であれば、だいたい200~250時間程度が必要となるでしょう。勉強時間をしっかり確保できれば、6ヵ月程度で、試験に臨める知識を身につけることができます。
学習範囲も広いため、勉強時間の確保が難しい方は、通信講座などで効率良く勉強を進める工夫も必要です。個人差はありますが、講座を受講した場合、勉強に必要な時間の目安は150~250時間程度に短縮できることもあります。仕事をしながら受講を考える方や子育て中の方など、勉強のために使える時間が限られている方は講座の受講もおすすめです。
簿記初心者は300~350時間程度
簿記の経験が無い方は、簿記の基礎知識から勉強していく必要があるため、独学の場合は、300~350時間程度の勉強時間が必要でしょう。半年~8ヶ月程度の期間が必要となると考えておくと良さそうです。
独学の場合は、わからない場所があっても自分で解決しなければならないため、わかりやすい教材を探すなどの手間もかかるでしょう。また、勉強方法を間違えてしまうと、合格からは大きく離れてしまうこともあります。正しい勉強方法の情報収集も必要です。
合格に向けたスケジュールが重要
勉強範囲と自分が一日のなかで確保できる勉強時間を考え、いつ頃から勉強を始めるべきかスケジュールを立てておきましょう。合格には、計画的な勉強とスケジュールが重要となります。ここでは、スケジュールを立てる際の注意点をお伝えします。
スケジュールは具体的に
「半年ですべての範囲の勉強を終了させる」といったおおまかなスケジュールでは、時間が足りず、試験前にバタバタしてしまうこともあります。「最初の1ヶ月で工業簿記の知識を身につける」「最後の1ヶ月は過去問題を集中しておこなう」など、いつまでにどこまでの範囲を終了させるといった具体的なスケジュールを立てておきましょう。
社会人の場合は余裕を持って予定を組む
社会人は仕事をしながらの勉強や、子育てをしながらの勉強などで勉強時間の確保が難しいことも多いです。1日に30分~1時間程度しか勉強時間が確保できないこともあります。そのため、社会人は勉強期間に余裕を持ってスケジュールを組むようにしましょう。
長時間の勉強時間を確保することが難しい場合、勉強内容の質を向上させることが合格への近道となります。独学では難しいと感じる方は、講座の受講も視野にいれておくと良いでしょう。
簿記2級は独学では厳しいケースも
勉強範囲が広く、専門的な工業簿記も追加される簿記2級は、どうしても独学ではつまずいてしまう方も多いです。簿記の検定試験では、必要な知識が曖昧で、しっかり身についていない人をふるい落とすような内容になっているため、一つひとつの内容を正しく身につけておかなければなりません。
専門的な工業簿記につまずいてしまう
簿記2級の試験内容には、商業簿記に加え、商業簿記よりも理解が難しい工業簿記があります。同じ簿記でも、内容が異なり、難易度も高くなるため、どうしても独学では理解に苦しむ方も多くなります。自分にわかりやすい教材が見つかれば良いですが、その教材探しにも時間を費やすことになるため、効率的とはいえません。
独学で合格を目指すのであれば、まずは簿記3級の内容をマスターし、土台となる簿記の知識を身につけましょう。そして、正しい方法で工業簿記や簿記2級の範囲の学習内容を身につけていくことが重要となります。
勉強の方法を誤ると苦労する
独学で勉強をしていく際に重要となるのが、教材選びです。最初に教材選びにつまずいてしまうと、勉強の効率を下げてしまうこともあるため注意しましょう。選び方のポイントとして重要なのが、自分のレベルに合っているかどうかです。
自分のレベルに合っていない教材を選んでしまうと、教材の説明の意味が理解できなかったり、簿記の勉強自体が嫌になってしまったりすることも。まずは、自分のレベルに合っているかどうかをチェックするようにしましょう。
また、何冊も教材を準備するのもNGです。さまざまな教材に手をだしてしまうと中途半端になってしまうことが多いため、自分に合った内容の教材に絞って勉強をしていきましょう。
講座の受講で効率よく勉強時間を確保しよう
お金がかからないから……と独学での簿記2級合格を目指す方も多いかもしれませんが、独学では勉強方法に悩み、つまずいてしまう方も少なくありません。また、独学では勉強時間が多くかかってしまうこともあり、一日に確保できる勉強時間が少ない方にとっては、合格が遠ざかる原因につながることもあるでしょう。
簿記2級の合格への近道の一つとして、効率の良い勉強があげられます。独学では難しいと感じる方は、講座の受講も一つの方法です。資格の学校TACでは、一人ひとりのレベルに合わせた講座があり、自分のレベルに合った勉強ができ、効率良くレベルアップできます。自分に合った方法で、簿記2級合格を目指しましょう。
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