プロジェクトマネージャ試験の難易度は？合格率や勉強方法を解説

プロジェクトマネージャ試験（PM）は、独立行政法人情報処理推進機構（IPA）によって運営される国家試験「情報処理技術者試験」のうちの1区分です。高度なIT人材を育成するための資格であり、難易度が高く、合格率も低いため、対策方法についてお悩みの方も多いでしょう。

この記事では、プロジェクトマネージャ試験の合格を目指すうえで知っておきたい試験の難易度のほか、合格率の目安やおすすめの勉強方法などを詳しく解説します。

プロジェクトマネージャ試験は、ITに関する高度知識に加え、マネジメント力が問われる試験であり、難易度は高いといわれています。出題範囲にも多岐に渡り、記述式・論述式の試験もあるため、対策が不十分のままでは合格できないでしょう。

ここでは、プロジェクトマネージャ試験がどのくらいの難易度なのか、具体的に解説していきます。

合格率は13％～15％

直近5年間におけるプロジェクトマネージャ試験の合格率は、13％～15％で推移しています。合格するためには、4つの試験それぞれで合格基準をクリアする必要があり、難易度は高いといえるでしょう。

特に、合否を左右するポイントになるのが論述式の午後Ⅱ試験です。上述した通り、午後Ⅱ試験では解答を点数ではなく4段階のランクで評価されます。A～Dの4つのランクで、Aの評価を得なければ合格にはなりません。

［参考］統計情報（応用情報技術者試験、高度試験、情報処理安全確保支援士試験） | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

情報処理技術者試験（レベル4）の高難易度資格

プロジェクトマネージャ試験を運営する独立行政法人情報処理推進機構（IPA）では、高度IT人材の育成を目指し、IT人材の目指すべきスキルを7段階にレベル分け（スキルフレームワーク）しています。プロジェクマネージャ試験合格者は、スキルフレームワークの1～7までのレベルのうち、レベル4に相当し、高度な知識と技能を有するIT人材と区分されます。

試験そのものも高度な知識が問われる出題内容であるため、未経験者での合格は非常に難しいでしょう。また、経験者でも、合格するためにはスケジュールを立てて計画的に学習を進める必要があります。

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プロジェクトマネージャ試験は難易度の高い難関資格のため、合格を目指すためには、それなりの努力が必要です。とはいえ、合格するとさまざまなメリットが得られます。

キャリアアップを目指す方はもちろん、転職をお考えの方にとっても、取得して損のない資格といえるでしょう。ここでは、プロジェクトマネージャ資格を取得する4つのメリットについて詳しく解説します。

プロジェクトマネジメントスキルを証明できる

プロジェクトマネジメントスキルは、あらゆる業種・業態で求められる一方で、明確にそのスキルを証明することは難しいです。プロジェクトマネージャ試験に合格すれば、プロジェクトマネジメントスキルを有することを客観的に認めてもらえる証明になります。

その結果、社内でのビッグプロジェクトの進行指揮を任せられるきっかけにつながることもあるでしょう。

キャリアアップや収入アップにつながる

プロジェクトマネージャ試験は難易度の高い資格のため、有資格者は少なく、合格者は企業にとっても貴重な存在です。プロジェクトマネジメントに関する高いスキルを有していることが客観的に評価されるため、キャリアアップや収入アップも期待できるでしょう。

実際にプロジェクトマネージャ試験に合格すると、1万～4万円程度の資格手当が支給される企業もあるようです。

転職時に高く評価される

プロジェクトマネージャの有資格者は、大規模な開発プロジェクトには欠かせない人材です。有資格であることを必須条件としている求人はほとんどありませんが、プロジェクトマネージャ資格を保有していることで、有利に評価される可能性は高いです。

特に、IT業界では複数のエンジニアを取りまとめてプロジェクトを進められる人材を探しているケースが多いでしょう。

他の国家資格の一部免除が適用される

プロジェクトマネージャ試験に合格していれば、国家資格である弁理士試験や中小企業診断士試験などの一部免除制度が適用されます。他の国家資格の合格を合わせて手にできれば、さらなるキャリアアップが目指せるでしょう。

具体的に、一部免除制度が適用となる国家資格には以下のようなものがあります。

・弁理士試験
・中小企業診断士試験
・技術士試験（情報工学部門）
・ITコーディネータ（ITC）試験

プロジェクトマネージャ試験は、難易度の高い資格です。合格するためには、ITに関する専門知識はもちろん、マネジメントスキルに関わる知識や技能も身につけなければなりません。そのため、計画的に勉強しなければ合格するのは難しいでしょう。

そこで続いては、プロジェクトマネージャ試験に合格するためのおすすめの勉強方法について解説します。

参考書や過去問を活用する

午前Ⅰ試験・午前Ⅱ試験は多肢選択式（四肢択一）の出題形式のため、参考書で知識を深めつつ、過去問を繰り返し解いて問題の傾向を把握することで、ある程度の得点を目指せます。合格ラインはいずれも60％のため、独学での対策も不可能ではないでしょう。

ただし、合否を左右しやすいのが午後Ⅰ試験・午後Ⅱ試験の記述式と論述式の問題です。合格するためには、テーマに沿って出題される長文を理解し解答する力や、自分の考えをわかりやすく論述する力が必要です。

記述・論述問題対策専用の参考書や問題集も市販されてはいますが、独学での対策はハードルが高いでしょう。

受験指導校の対策講座で学ぶ

効率的に学習を進めたい方、午後Ⅰ試験・午後Ⅱ試験の記述式と論述式の問題対策も万全にしたい方は、合格実績や受験対策ノウハウが豊富にある「資格の学校TAC」のような受験指導校で学ぶことをおすすめします。そういった受験指導校には、効率的に学習を進めるための教材があらかじめ用意されているため、自力で過去問や参考書、問題集を購入する必要はありません。

記述式・論述式の試験についても、プロ講師による添削指導で万全な対策ができます。また、プロジェクトマネージャ試験は、年に1度しか開催されません。そのため、スケジュールも立てやすく、独学に比べて合格の可能性が高まるのも受験指導校を活用するメリットになります。

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プロジェクトマネージャ試験は、難易度の高い国家試験です。資格を取得するためには、午前Ⅰ試験・午前Ⅱ試験・午後Ⅰ試験・午後Ⅱ試験の4つの試験すべてに合格する必要があり、高い専門知識が問われます。

特に、午後Ⅰ試験（記述式）と午後Ⅱ試験（論述式）は、独学での対策が難しい傾向にあります。長年の受験指導のノウハウを持つ「資格の学校TAC」などをうまく活用して、効率的な学習で合格を目指しましょう。

試験まで残された時間は受験生全員平等です。学習を始めるのに早すぎることはありません。まずは試験対策講座の内容の確認や無料の講座説明会に参加して、わからないことがあれば受講相談をして、具体的な学習イメージをつかむことからスタートすることをおすすめします。