2022年度 行政書士試験 合格体験記｜09 

S.Tさん

DATA BANK

行政書士を目指したきっかけ／学習時の環境

　コロナウイルスの流行等の影響があり、現在働いている会社の将来性が不安になり、以前にも増して仕事にやりがいを感じられなくなりました。このまま会社員として働いていくのではなく、会社で働くこと以外の選択肢をつくりたいと思ったのがきっかけです。働きながら勉強をしました。

独学ではなく受験指導校を利用しようと思った理由

　行政書士試験を受けようか迷っている時、インターネットで情報集めをしましたが、動画のサンプル講義などを見て、独学より勉強しやすいと思いました。独学だと勉強をやり通せるかわからなかったので、覚悟を決めるためにもTACに申し込みました。

TACを選んだ決め手

　試験を受けようか迷っている時にTACとTAC以外の色々な学校のサンプル講義を視聴しました。その中で、この先生の講義だったら勉強を続けていけると思えたのが、当時のWeb担当だった神田先生の講義でした。また、かなり前になりますが、TACで日商簿記の講座を受講したことがあり、そのときとてもわかり易かったので、TACなら大丈夫だろうと思えました。

本試験までの学習方法（基礎期・直前期など）

　学習の始めの頃は、講義の動画を視聴して、テキストを読み、「ミニテスト」や「過去問集」を解くことを繰り返すという普通の学習方法を続けました。過去問は10回は回そうと目標にしていましたが、実際には、民法の「過去問集」を10ページやるのに1時間はかかるという、予想以上に時間がかかる状態でした。また、過去問を2回ほどやってもあまり記憶に残らないと感じたため、自分が難しいと感じた部分は、講義やテキストの内容をノートにまとめることにしました。この作業はとても時間がかかりましたが、ノートに書きこんだものは不思議と記憶に残るようになったので、主に民法でこの方法を続けました。上記の勉強を続けるのが精一杯で、答練や模試を受ける準備ができていると感じられなかったので、試験の1か月前くらいまで、TACから送られてきた答練や模試を全く受けていませんでした。自分の実力がどの程度か全くわからなかったので、試験前の約1か月は答練・模試を受けて、復習という勉強法になりました。特に試験前の2週間の期間は、答練・模試でできていなかった箇所を念入りに復習しました。

直前期答練や「全国公開模試」の活用方法

　上記で述べていますが、答練・模試を受ける余裕がなく、試験の1か月前くらいまで、答練・模試を全く受けていませんでした。その時まで自分の実力がどの程度かわかりませんでしたが、答練・模試を受けて、どの程度できているか初めてわかり、十分ではないけど意外とできていると思い、少し安心できました。また、民法は意外とできていて、できていると思っていた行政法の点数がとれていないと分かったので、試験直前の2週間ほど前は行政法に一番力を入れて勉強するようにしました。

受講形態やフォロー制度で良かった点

　海外に滞在していたため、Web通信講座を利用しました。海外でも問題なく利用でき、使い易かったと思います。

教材で良かった点

　「基本テキスト」はとてもわかり易く、必要な条文が含まれていることで、六法を見る必要がなく、自然と条文を読むことに慣れることができました。記述問題の練習をできる部分もあり、日々の学習の中で記述対策もできました。「過去問集」の解説が詳しく、テキストにない情報があり、過去問の解説からも多く学ぶことができました。答練は直前期に一気にやったのですが、直前期にやるべき重要な問題が多く、とても役立ちました。

カリキュラムや、講師で良かった点

　神田先生の講義はわかり易く、信頼することもできました。講義は繰り返し聴き、多いものでは4～5回は聴いていると思いますが、聴くほどに理解が深まる講義で、聴くのが嫌になることはありませんでした。講義で話されている例などがよく、記憶に残りました。

これからの受験生へメッセージ

　初学者で勉強は大変でしたが、粘り強く勉強を続けることで何とか合格することができました。くじけそうになったときは「最後まで諦めなければ大丈夫」という先輩方の言葉を思い出しました。その言葉は正しかったと思います。諦めずに頑張ってください。