独学で行政書士試験に挑戦する
ポイントやメリット・デメリットを解説!

独学で行政書士試験に挑戦するポイントやメリット・デメリットを解説

行政書士試験を独学で合格するには、計画的なスケジューリングやモチベーションの維持が大切です。 独学と予備校を利用する場合を比較しながら、それぞれのメリット・デメリットもご紹介します。自分に合った行政書士試験の勉強方法を選択しましょう。

行政書士試験の独学は計画性と努力が必須

行政書士試験の独学は計画性と努力が必須

行政書士試験の合格率は8~15%程度と決して高くありません。難易度が高い行政書士試験に独学で挑む場合、必要とされる勉強時間は約1,000時間程度といわれています。

つまり、独学で試験に合格するには試験日までのスケジュールを立て、計画的に勉強する必要があります。行政書士試験に挑戦する前に、まず知っておきたい合格率と独学に必要な勉強時間を詳しく解説します。

行政書士試験の合格率は8~15%程度

行政書士試験の合格を掴み取れるのは、4~5万程度いる受験者の内8~15%程度です。絶対評価の試験において、受験者数が減少しているのに2017年度以降の合格率が10%を超え続けているということは、受験者の実力レベルが上がっているといえるでしょう。

近年の合格率は10%を超えて推移していますので、行政書士試験の合格を狙うにはよいタイミングだといえるでしょう。ただし試験の難易度が下がっているわけではないため、幅広い出題範囲を効率的に対策できなければ合格は勝ち取れません。

参照:一般財団法人行政書士試験研究センター 「最近10年間における行政書士試験結果の推移」

独学で必要な勉強時間は約1,000時間

行政書士試験の合格に独学で挑戦する場合、必要な勉強時間は約1,000時間だといわれています。1,000時間とは、法律に関する知識を持ち合わせていない受験者が、いちから独学で行政書士試験の対策をする場合の目安です。

元からある程度法律関係の知識を学んでいたり、業務に携わったりした経験がある場合は、行政書士試験の合格に必要な勉強時間も短縮できます。

行政書士試験の勉強法別
メリット・デメリット

行政書士試験の勉強法別メリット・デメリット

行政書士試験対策は、自分に合った勉強方法を選んで効率よく進めるのがおすすめです。そこで、次の3つの勉強方法に分けてそれぞれのメリットとデメリットを解説します。

●独学の場合
●予備校(通信)の場合
●予備校(通学)の場合

行政書士試験合格を目指す過程には、勉強時間や環境、費用、体力面など検討すべき要素がたくさんあります。各勉強方法の特徴を比較して、ベストな勉強方法を見つけてみましょう。

1

独学の場合

独学のメリットとデメリットは次のとおりです。

【独学のメリット】
・費用を抑えられる
・好きな時間に勉強できる

【独学のデメリット】
・モチベーションの維持が大変
・よい教材の選び方が分からない
・効率的な勉強方法が分からない
・すぐに質問ができる人がいない
・正しく対策ができているのか不安になる

行政書士試験は試験範囲が広く、法改正も行われるなど、試験に向けた情報の取捨選択を自分で行うのは想像以上に大変です。時間的にも大幅なロスが発生するケースも多く、法律知識がない受験者がテキストだけで理解を深めるのは難しいかもしれません。

独学に挫折しそうになったら、予備校の検討をしてみるのもおすすめです。

2

予備校(通信)の場合

通信講座で行政書士試験を目指す場合のメリットとデメリットをまとめました。

【通信講座のメリット】
・講義を繰り返し視聴できる
・好きな場所から講義を視聴できる
・講師に質問できる

【通信講座のデメリット】
・リアルタイムで疑問を解決できない
・オフライン授業よりも集中しづらい
・自分でスケジュール管理をする必要がある

予備校の通信講座は、通学の手間が省けるのが大きなメリットですが、自己管理をしっかりしなければならない面では独学に近いといえます。講義を受けながらリアルタイムで疑問点を解決できないのもデメリットです。

3

予備校(通学)の場合

予備校に通って行政書士試験の対策をするメリットとデメリットをご紹介します。

【通学のメリット】
・対策スケジュールを組んでもらえる
・講師にリアルタイムで質問できる
・同じ志を持った仲間と切磋琢磨できる

【通学のデメリット】
・通学に時間がかかる

行政書士試験対策は、幅広い範囲を効率的に行う必要があります。予備校では対策スケジュールの管理をしてくれるため、受け身でも適切な対策が取れるのがメリットです。

他の受講生と一緒に勉強を進める中で、お互い刺激を受け合うこともできるでしょう。ただし、通学に移動時間がかかるため、自分が通える範囲にある予備校を探す必要があります。

行政書士試験に合格するためのコースはコチラ!

 
gyosei_panftop_07.jpg

デジタルパンフレットを閲覧する

お申込いただいた場合、個人情報の取り扱いにご同意いただいたものとして取り扱わせていただきます。

独学にオススメな
テキスト選びの2つのポイント

独学にオススメなテキスト選びの2つのポイント

何かと不安要素が多い行政書士試験の独学を効率よく進めるには、適切なテキスト選びが欠かせません。今回ご紹介する行政書士試験の独学におすすめのテキストは「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」(TAC出版)「合格革命 行政書士 基本テキスト」(早稲田経営出版)の2冊です。

どちらのテキストも、独学する際に困ることが多い優先すべき学習テーマや重要度が確認でき、1人でも勉強がしやすい工夫がされています。行政書士試験独学の強い味方になってくれるでしょう。

その他、自分で独学用テキストを選ぶ際にも、これからご紹介するポイントを参考にしてみて下さい。

設問ごとの解説が丁寧なテキストを選ぶ

テキスト選びのポイント1つ目は、解説が充実しているテキストを選ぶことです。独学の場合は、自分でテキストの内容を理解して学習を進めていく必要があります。

特に法律知識の基礎ができていないと、説明を読んでもなかなか頭に入らないことも考えられます。その点で「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」(TAC出版)は、図表とイラストで丁寧な解説がされているため、確実に理解を積み上げられるのが嬉しいポイントです。

自分のレベルに合ったテキストを選ぶ

テキストの難易度が自分のレベルに合っているかを確認しましょう。法律を学んだ経験がないのにいきなり応用テキストを選んでしまうと、思ったように学習が進まず挫折の原因となってしまう恐れがあります。

反対に、ある程度基礎ができている場合は、優先順位の高い学習項目を集中的に勉強するのも手です「合格革命 行政書士 基本テキスト」(早稲田経営出版)。「合格革命 行政書士 基本テキスト」(早稲田経営出版)は問題解答力を伸ばすのにぴったりなテキストで、これ1冊で行政書士試験に必要な知識がインプットできます。

行政書士試験独学の注意点

行政書士試験独学の注意点

さまざまな理由から、行政書士試験の独学に挑戦する方も多いはずです。最後に、独学をする場合に注意してほしいポイントを3つご紹介します。

●法律初学者は独学のハードルが高い
●モチベーションを保つ工夫をする
●独学で挫折しそうなら予備校利用も検討する

少しでも独学をスムーズに進めるために、予備知識を蓄えておきましょう。

1

法律初学者は独学のハードルが高い

1つ目の注意点は、独学の難しさを知っておくことです。特に法律初学者は、基礎となる知識がないため、始めの頃はテキストの解説をしっかりと理解するのに苦労するでしょう。

行政書士試験の独学が簡単ではないと認識できていれば、解説が分かりやすいテキストを選ぶなどの対策が取れます。険しい道になることを知ったうえで、計画的に勉強を進められるようにしましょう。

2

モチベーションを保つ工夫をする

独学は頼れる講師や共に努力する仲間がいないため、モチベーションの維持が難しくなります。モチベーションを保つためにブログを書いたり、SNSを利用して仲間を探したりするのもよいでしょう。

学習記録をつけて日々の成長を確認できるようにすると、次のステップですべきことが見えてくるかもしれません。自分に合った方法を探してみましょう。

3

独学で挫折しそうなら予備校利用も検討する

独学でも効果が出せるのであれば、通学時間や費用を節約できる独学のメリットは大きいです。しかし、残念ながら全ての人が独学に向いているとは限りません。

一度独学に挑戦してみて、もし自分には合わないと感じるのであれば、その時点で予備校の利用を検討してみるのも手です。

TACでは幅広い受験生の生活スタイルや、目標にあった行政書士試験対策コースを利用できます。

また、令和6年度 行政書士試験より改正があり、一般知識等の科目が基礎知識に変更となる旨が発表されています。TACでは、令和6年度 試験の改正にもコース内のカリキュラムでしっかり対応しますので、その点でも安心して学習できるでしょう。

行政書士試験の独学は計画的に行おう!

行政書士試験の独学は計画的に行おう!

行政書士試験は、合格に必要な勉強時間が1,000時間といわれる難しい試験です。独学で挑むには、それなりの決意と計画性が欠かせません。

独学用のテキストは、理解を助ける分かりやすい解説がされているか、自分のレベルにあっているかを確認しましょう。ご紹介した勉強法ごとのメリットとデメリットを確認し、自分に合った勉強方法を見つけてみてください。

まとめ

行政書士試験は、例年約4万人以上が受験している人気資格の一つですが、合格率は8~15%程度と決して高くなく、独学で挑むにはそれなりの決意と計画性が欠かせません。

行政書士試験は試験範囲が広く、法改正も行われるなど、試験に向けた情報の取捨選択を自分で行うのは想像以上に大変なうえ、 時間的にも大幅なロスが発生するケースも多いため、法律知識がない受験者がテキストだけで理解を深めるのは難しいかもしれません。

また、短期間で合格するには戦略を立ててポイントを押さえて学習することがとても重要になります。

行政書士試験合格のキーワードは、学習の量ではなく学習の質にあります。必要な知識を選別し、確実に押さえ、その精度を高めていくことが大切です。 一人で勉強をすることに不安がある方、効率的に最短で合格を目指したい人はTACの講師が丁寧に指導しますので、安心して学習ができます。

また、TACでは、令和6年度 試験の改正にもコース内のカリキュラムでしっかり対応しますので、その点でも安心して学習できるでしょう。

行政書士試験 試験改正 対応

行政書士のコース一覧を詳しく見る!

思い立ったら学習開始! 開講時期や学習レベル、目的に合わせてコースが選べます

 

注目!いまオススメの試験対策

キャンペーン

割引キャンペーン 実施中!

初学者向けコース 2025年合格目標「プレミアム本科生Plus」「プレミアム本科生」が割引になるキャンペーンを実施中!このオトクな機会にぜひ学習スタートしましょう。

行政書士についてもっと知ろう!

行政書士の仕事内容とは?資格を活かせる働き方を解説

仕事内容

行政書士の仕事内容とは?資格を活かせる働き方を解説

近年、行政に提出する書類の種類は増えており、業務範囲の幅広さが大きな特徴といえるでしょう。行政書士が独占的に行う業務もあり、国家資格である行政書士の資格を取ると、今後活躍の場の広がりが期待できます。
続きを読む »

行政書士の合格率はどれくらい?難関である理由と攻略方法を解説

行政書士の合格率

行政書士試験の合格率はどれくらい?難関である理由と攻略方法を解説

近年、行政書士試験の合格率は10%強で推移しており、難関であると言われています。本記事では2023年度の合格率と合格者の年齢、平均勉強時間、および、行政書士試験の合格率が低い理由や試験内容、合格するための勉強方法について解説します。
続きを読む »

独学で行政書士に挑戦するポイントやメリット・デメリットを解説!

独学で合格するには

独学で行政書士試験に挑戦する ポイントやメリット・デメリットを解説!

行政書士試験を独学で合格するには、計画的なスケジューリングやモチベーションの維持が大切です。 独学と予備校を利用する場合を比較しながら、それぞれのメリット・デメリットもご紹介します。
続きを読む »

行政書士試験の難易度は?合格率や合格のための学習ポイントを解説

難易度

行政書士試験の難易度は?合格率や合格のための学習ポイントを解説

行政書士試験は、合格するのが難しいといわれる資格ですが、初学者でも十分合格が可能です。
この記事では行政書士試験の概要や合格基準、試験に合格するための学習ポイント等を解説します。 続きを読む »

行政書士の平均年収は?業務や働き方による違い、
年収アップ方法とは

行政書士の平均年収

行政書士の平均年収

行政書士の年収は、雇われている場合や開業した場合、ダブルライセンスの場合での差が大きいです。また、対応する業務によっても報酬に差があります。
この記事では、行政書士の年収に関する内容を解説します。年収アップや資格取得を目指す方法までチェックしていきましょう。
続きを読む »

行政書士合格に必要な勉強時間!試験の特徴や効果的に時間を使うコツ

合格に必要な勉強時間

行政書士合格に必要な勉強時間は?試験の特徴や効果的に時間を使うコツ

この記事では、行政書士になるための勉強時間に関して解説します。効率的な勉強時間の作り方や試験の特徴まであわせてチェックしていきましょう。
続きを読む »

【行政書士試験】過去問を活用!合格に向けたおすすめの学習法を解説

過去問

【行政書士試験】過去問を活用!合格に向けたおすすめの学習法を解説

行政書士の資格があると就職や転職に有利に働きますが、難関資格であるため、どう学習すればいいか迷う方も少なくないでしょう。
この記事では行政書士試験の合格率や資格取得に向けた学習において過去問を活用するメリットについて解説します。 続きを読む »

行政書士と司法書士の違いとは?難易度やダブルライセンスのメリットも解説

司法書士

行政書士と司法書士の違いとは?難易度やダブルライセンスのメリットも解説

行政書士と司法書士は両方とも法律を扱う仕事であり、独占業務があり、国家資格が必要となるという共通点があるため、混同されることの多い仕事です。
この記事ではこの2つの試験の難易度の違い、業務内容の違いなどをくわしく解説します。 続きを読む »

公務員から行政書士になる場合は試験免除?特認制度の概要を解説

公務員

公務員から行政書士になる場合は試験免除?特認制度の概要を解説

公務員から行政書士になる方法には、特認制度を利用する方法もあります。 ただし、必ずしも近道となるわけではありません。
この記事では公務員から行政書士になる方法や公務員試験との共通点などにについて解説します。 続きを読む »

【行政書士】基礎知識の試験対策!知っておきたい勉強法を解説

試験対策

【行政書士】基礎知識の試験対策!知っておきたい勉強法を解説

行政書士の基礎知識科目には4つの分野があり、それぞれで対策が異なります。
本記事では、基礎知識科目のそれぞれの勉強方法について解説します。 続きを読む »

行政書士の副業はサラリーマンでも可能?5つの注意点を解説

副業

行政書士の副業はサラリーマンでも可能?5つの注意点を解説

今までのように働きつつ収入を増やしたい場合、資格を取得して副業を始める選択肢があります。
今回は、行政書士の副業は会社員でも可能なのかどうか、行政書士を選ぶメリットとデメリットを解説します。 続きを読む »

行政書士試験問題

試験問題

行政書士試験問題│過去問の活用法と合格に向けた勉強のコツを解説

行政書士の試験に合格して資格を取得するためには、試験問題の内容や範囲を理解することが必要です。さらに、過去問を解くなど効果的に勉強するのがいいでしょう。行政書士試験の過去問の活用方法や勉強時間の目安、合格に向けた勉強のコツなどを解説します。 続きを読む »

行政書士になるには?受験資格や仕事内容を解説

行政書士になるには、いくつかのルートがあります。他士業の資格を持っていない場合は、国家試験を受けて行政書士の資格を取得するのがオーソドックスな方法です。この記事では行政書士の具体的な仕事内容、受験資格、試験の難易度、資格取得のメリットなどを解説します。 続きを読む »

行政書士試験の合格点は?合格率や難易度について解説

合格点

行政書士試験の合格点は?合格率や難易度について解説

行政書士は国家資格であるため、資格試験の難易度は高いです。行政書士試験を受ける際にどのくらいの合格点が必要かがわかると、学習計画も立てやすくなるでしょう。今回は、行政書士試験の合格基準点や合格率、難易度の高い理由を解説します。 続きを読む »

行政書士試験│科目別対策や試験内容をわかりやすく解説

試験科目

行政書士試験│科目別対策や試験内容をわかりやすく解説

行政書士試験には大きく分けると2つの科目があり、さらに複数の出題内容が含まれています。難易度や特徴の違いなどがあるため、それぞれに合わせた試験対策をすることが大切です。今回は、行政書士試験の科目や合格基準、対策などを解説します。続きを読む »

行政書士の就職・転職先は?成功のための4つのコツを解説

行政書士の就職先

行政書士の就職・転職先は?成功のための4つのコツを解説

行政書士の資格を取得したら、就職活動に活かしたいと考える方も多いでしょう。しかし、一般企業の求人と比べると数が少ないため、就職できるのか不安に感じることもいるはずです。今回は、行政書士の就職事情や成功するためのコツを紹介します。 続きを読む »

行政書士試験の勉強法!合格に向けた3つのポイントを解説

勉強法

行政書士試験の勉強法!合格に向けた3つのポイントを解説

行政書士試験には入念な学習スケジュールと効果的な勉強方法で臨むことが重要です。
本記事では行政書士試験の勉強法について、合格に向けた3つのポイントをわかりやすく解説しています。受験を検討している人はぜひ参考にしてください。 続きを読む »

行政書士と宅建士はダブルライセンスがオススメ

ダブルライセンス

行政書士と宅建士はダブルライセンスがオススメ

行政書士の資格を取得するなら、合わせて宅地建物取引士(宅建士)の資格も取得しておくと業務の幅が広がります。この記事では、行政書士と宅地建物取引士(宅建士)のダブルライセンスを目指すと良い理由について詳しくご説明します。 続きを読む »