税理士ブログ 【財務諸表論】年末年始の長期休暇を利用した復習ポイントとは?
TAC税理士講座 財務諸表論担当
大久保 友理
皆さん、こんにちは。財務諸表論講師の大久保です。
いよいよ年の瀬も迫ってまいりました。
今回は、1月から新たな気持ちで学習を進めるための年末年始の復習についてお話したいと思います。
①学習習慣を損なわないための最低限のノルマ
年末年始は長期休暇をとれる方も多いかとは思いますが、年の瀬は何かと忙しいのも事実です。あまりにスケジュールを詰め込みすぎるとかえって何もできなくなってしまいますので、まずは最低限のノルマを決めて学習習慣を損なわないようにしましょう。
【計算について】
ノルマ:1週間に1回の総合問題(80分)
年内に学習を一通りこなしていた方であっても、2~3週間も計算に触れないと細かな部分は忘れやすくなります。総合問題で多くの論点を一度に復習しておきましょう。
教材としては年内のテストの他、市販の総合問題集もいいでしょう。
総合問題を解いて分からなかった部分、解けなかった部分が出てきた時は個別にトレーニング問題で復習しておくといいでしょう。
【理論について】
ノルマ:1週間の中で2~3テーマを暗記する
1週間という範囲の中でテーマを絞り、暗記を行いましょう。実際にテストするのも良いでしょう(ポイントチェックをお持ちの方は問題がついていますので活用してください)。
暗記は毎日少しずつ進めていくことが最も効果的です。お休みの日であっても日常と同じように決めた時間にルーチンとして暗記していくのがベストな進め方になります。
なかなか普段通りに時間が確保しにくい方も、朝・昼・夜と三分割程度をイメージして合計30~40分程度(1日当たり)は確保できるといいでしょう。
テーマは、重要度の高いものから複数選びましょう。棚卸資産、引当金、金融基準、減損基準、退職給付基準、資産除去債務基準、純資産基準などがオススメです。
時間に余裕のある方は、上記内容にプラスして全論点(年内学習分)の読み込みを行いましょう。広い範囲の読み込みを行う時は、暗記しようと思いながらですと先に進まなくなるので、「読書」の感覚で読み込みを行うといいでしょう。1日30~60分程度で3~4テーマ分を読み進めてください。
②年内は学習が上手くいかなかった方へ
1月以降は本試験を見据えて理論暗記により力を入れていく必要があります。可能であれば今のうちに計算の苦手論点はつぶしておきたいところです。
計算力を伸ばしたいのであれば、個別問題を繰り返し解くことが大切です。お持ちの方はトレーニングのまとめ問題やミニテスト類題を使って復習しましょう。トレーニングは全4冊ですので1週間で1~2冊分を進めるのがいいでしょう。
1問当たり10分程度の小問を1日5~6題ほど解いていきます。合わせて前の日に上手く解けなかった問題は解き直しを行います。
(例)1日目:問題1~6
2日目:問題3、7~11
3日目:問題7、12~16
論点習得のコツは回転率を上げることです。問題を解くのに時間がかかる場合はテキスト等で軽く仕訳を確認した後で問題を解くのもオススメです。トレーニング以外の教材として市販の個別計算問題集や簿記論の教材(会計処理は同じですから簿記論の教材はオススメ!です)もいいでしょう。
以下は本試験での頻出論点として年内に押さえておきたい論点です。参考にしてください。
「現金預金」「金銭債権」「有価証券」「たな卸資産」「有形固定資産」「金銭債務」「退職給付」「純資産」「税金」
③久しぶりに財務諸表論の学習をされる方へ
まずは総合問題を解いて計算の各論点についてどれぐらい覚えているかを確認しておきましょう(基礎的な内容の解答精度を確認することが目的ですので、総合問題は比較的難易度の低いものがオススメです。)。
総合問題を解いた上で忘れている論点を個別問題で補強しておきましょう。しっかり確認しておきたい論点については上記②で紹介した本試験の頻出論点を参考にしてください。
TACの上級コースは1月から本格的に開講しますが、教材は12月中に受け取ることが可能です。計算のトレーニングは講義に先行して解いても支障がありませんので、是非活用してみてください。
④ “②及び③”の方へ
TACでは、計算に苦手意識のある方向けにオプション講座「強化ゼミ(2~3月実施予定)」を用意しております。
上級コースは演習が全10回実施されますが、1月~2月については講義中心のカリキュラムとなっており、比較的自分のペースで復習しやすくなっております。こういったオプション講座もフル活用してなるべく早めに計算の得点力を養いましょう。
まずは計算からです。
1月からは学習がさらに本格化していきます。是非年末年始の貴重な時間を有意義に使って1月からの学習を有利に進めていってください。
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