税理士ブログ 【簿記論】年末年始の長期休暇を利用した復習ポイントとは?
TAC税理士講座 簿記論担当
寺島 加奈子 講師
皆さん、こんにちは。簿記論講師の寺島です。
今年は新型コロナウイルス感染症の流行により、生活様式等が変わり、戸惑いと不安の一年だったかと思います。学習面においても、講義がまだ消化しきれていない、当初の予定通りに学習が進んでいないという方も多いかと存じます。しかし、焦りは禁物です。講義の配信がない冬休み期間に追いつけば大丈夫です!講義の視聴が終わっていない方は、まず、残りの講義を全て視聴しましょう。
皆さんは講義がないこの期間に年内の復習をしようと考えているはずです。是非、冬休み中は
①苦手論点を一つでも減らす ②重要論点を得意にする
この二点を意識して過ごしてみてください!
全論点を復習することが理想ではありますが、現実はなかなか厳しいと思います。ですから、論点のうち上記①②に的を絞って集中的に学習しましょう!
①苦手論点について
①の苦手論点については、まず、思い当たる論点をピックアップしてみてください。もし、どれが苦手かピンとこない場合には、とりあえずトレーニングの確認問題を解いてみるといいと思います。
ピックアップができたら次は、実践です。記憶の定着の点から考えると短期集中で取り組むと効果的です。
例えば、本支店会計を苦手とする場合、二日間連続で本支店会計に取り組む日を作り、初日にトレーニング(場合によってはテキストも)を各問題2回ずつ解く。二日目は前日に間違えた問題については2回連続、それ以外は1回解き直す。
などのように、短期間で繰り返し解きこんでみましょう。成長を実感できるかと思います。
②重要論点を得意にする
②の重要論点は、有形固定資産(リース・減損・資産除去債務含む)、有価証券、社債、退職給付、外貨建取引、株主資本が挙げられます。これらの論点のトレーニングは休暇中に何度か繰り返し解きこんでおくと、安心して年明けを迎えられると思います。②の論点が精度よく解答できるようになると総合問題の点数も伸びますよ!
仕事や家庭の都合で、年末年始に思うように自分のための時間を作ることができない方も多くいらっしゃるかと思います。トレーニングを解く時間が取れない日があったとしても、隙間時間を活用して毎日簿記論に触れるようにしてください。
例えば、テキストをパラパラめくり、論点ごとに仕訳や解答手順等を思い浮かべてみてください(例えば有価証券。売買目的有価証券は期末時価評価、売買目的有価証券に係る損益は有価証券運用損益勘定で処理することもできる。満期保有目的の債券は取得原価もしくは割引発行されていたら償却原価で期末評価をする。償却方法は利息法と定額法があり、利息法は利払日ごとに仕訳を切り、定額法は利払日にクーポン利息の支払い仕訳、決算時に金利調整差額の償却の仕訳を切る…など)。
思い浮かばなかったら説明書きや設例を見て思い出し、後日復習できるように該当する論点に付箋を貼るなどしておきましょう。これなら、まとまった時間がなくても実践できるかと思います。簿記論は、放置すると忘れてしまいますので、是非、日々何かしらの論点に触れるようにしてください。
勉強することも大切ですが、休むことも大切です。まだ根詰めて勉強する時期ではありませんので、是非、勉強の息抜きもしてくださいね。何事もメリハリが大切です。集中力なくダラダラ6時間机に向かっているより、集中して4時間勉強して2時間好きなことをするほうが、充実した時間を過ごせると思います。
最後に
最後になりますが、まずは苦手論点の洗い出しをし、頻出論点とともにこの休み中にマスターしてくださいね!
また、簿記論では、頻出論点の強化として1月下旬~2月中旬にかけて『強化ゼミ』というオプション講座を開講します。過去の答練や過去問を通じて、論点の確認を行いながら、解き方についてもご紹介いたします。
第1回 現在価値計算(社債・キャッシュフロー見積法・資産除去債務・減損・リース取引)
第2回 一般商品売買
第3回 株主資本
の全3回構成となっております。
問題の解き方で悩んでいる方、本試験のレベルをいち早く体感したい方、是非受講してみてください。新たな発見や更なるレベルアップに繋がると思います!
では、引き続き頑張っていきましょう!体調にはくれぐれもお気を付けください。
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