司法書士試験の試験科目は?合格へのポイントを解説
司法書士筆記試験で出題される試験科目は全部で11科目です。司法書士受験界では、出題数の多い科目「民法、不動産登記法、商法(会社法)、商業登記法」を「主要4科目」、出題数の少ない残りの科目「民事訴訟法、民事保全法、民事執行法、司法書士法、供託法、憲法、刑法」を「マイナー科目」と呼んでいます。
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司法書士試験(筆記試験)の試験科目・問題数・難易度
司法書士試験の筆記試験は午前の部と午後の部に分かれています。午前の部の試験科目は「憲法、民法、刑法、商法(会社法)」の4科目、午後の部の試験科目は「民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、司法書士法、供託法、不動産登記法、商業登記法」の7科目で、合計11科目です。
司法書士受験界では、出題数の多い「民法、不動産登記法、商法(会社法)、商業登記法」を「主要4科目」、出題数の少ない残りの科目を「マイナー科目」と呼んでいます。
●憲法
<難易度:普>出題数3問
●民法
<難易度:難>出題数20問
●刑法
<難易度:やや難>出題数3問
●商法(会社法を含む)
<難易度:難>出題数9問
●民事訴訟法・民事執行法・民事保全法
<難易度:普>出題数7問
●司法書士法
<難易度:普>出題数1問
●供託法
<難易度:普>出題数3問
●不動産登記法(択一式)
<難易度:難>出題数16問
●商業登記法(択一式)
<難易度:難>出題数8問
●不動産登記法(記述式)
<難易度:普~難>出題数1問
●商業登記法(記述式)
<難易度:普~難>出題数1問
上記は例年の出題数です。また、難易度は個人差(得意・不得意)があり、試験年度によっても異なります。
合格へのポイント① 出題数の多い主要4科目を攻略する!
主要4科目と呼ばれる、「民法、不動産登記法、商法(会社法)、商業登記法」は、多肢択一式の全出題数の75.7%以上を占めています。主要4科目はマイナー科目の基礎ともなるため、正確な理解が大切です。
特に民法は、出題数が一番多く、司法書士試験で最も難しい科目といえます。「民法を制するものは司法書士試験を制す」と言っても過言ではありません。司法書士試験の学習の中でもっとも時間をかけて丁寧に学習すべき科目であるといえます。

【多肢択一式 主要4科目】
科目 | 問題数 | 配点(1問3点) |
---|---|---|
民法 | 20問 | 60点 |
不動産登記法 | 16問 | 48点 |
商法(会社法) | 9問 | 27点 |
商業登記法 | 8問 | 24点 |
主要4科目計 | 53問 | 159点 |
筆記試験 多肢択一式 全科目計 | 70問 | 210点 |
【多肢択一式 マイナー科目】
科目 | 問題数 | 配点(1問3点) |
---|---|---|
民事訴訟法 | 5問 | 15点 |
民事保全法 | 1問 | 3点 |
民事執行法 | 1問 | 3点 |
司法書士法 | 1問 | 3点 |
供託法 | 3問 | 9点 |
憲法 | 3問 | 9点 |
刑法 | 3問 | 9点 |
マイナー科目計 | 17問 | 51点 |
筆記試験 多肢択一式 全科目計 | 70問 | 210点 |
合格へのポイント② 記述式試験がカギを握る!
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