司法書士試験の合格率は?
難易度が高い理由や勉強のポイントを解説

司法書士試験の受験者数・合格者数・合格率

司法書士試験の合格率は毎年4〜5%程度です。同じ国家資格である宅建士試験の合格率が毎年15%程度である点を踏まえると、司法書士試験の難易度は高いといえます。司法書士試験は相対評価の試験であり、合格者の数は毎年600人程度で推移しているため、受験者数や受験者のレベルによっても合格率・難易度が左右されます。

この記事では、司法書士試験の難易度が高い理由や勉強のポイントなどを解説していきます。

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司法書士試験の難易度は高い?

司法書士試験の難易度は高い?

司法書士試験は、文系の国家資格の中でも特に難易度の高い試験の1つです。合格率は毎年4~5%を推移しており、受験には相当の覚悟を持って望む必要があります。試験の難易度の判断には、合格率の他に試験の合格点も参考になるでしょう。

ここでは、司法書士試験の合格率や合格点のデータから司法書士試験の難易度について解説します。

合格率は4~5%

令和6年度の司法書士試験の合格率は、受験者数13,960人に対し合格者が737人で、5.3%でした。過去5年間の合格率は次のとおりで、毎年5%ほどを推移しています。

試験年度 受験者数(人) 最終合格者数(人) 合格率(%)
令和6年度(2024年度) 13,960 737 5.3%
令和5年度(2023年度) 13,372 695 5.2%
令和4年度(2022年度) 12,727 660 5.2%
令和3年度(2021年度) 11,925 613 5.1%
令和2年度(2020年度) 11,494 595 5.2%

受験者数は午前の部及び午後の部の双方を受験した者の数

合格点は7割以上

司法書士試験では、筆記試験の合格点も発表されています。

令和6年度の合格点は、350点満点中の267.0点以上でした。得点率に換算すると76%ほどで、過去の試験結果を見ても、同程度の数字で推移しています。

司法書士試験の筆記試験は多肢択一式問題と記述式問題に分かれていますが、どちらも試験範囲も広く難易度の高い問題です。その問題について7割以上の得点が必要となるため、合格点からも司法書士試験は難易度の高い試験といえます。

司法書士試験の難易度が高い理由とは

司法書士試験の難易度が高い理由とは

ここまでは、データから判断される司法書士試験の難易度について解説しました。ここでは、司法書士試験の難易度が高い理由について、より具体的に解説します。

司法書士試験の難易度が高い理由としては、次の3点が挙げられるでしょう。

・試験の範囲が広い
・相対評価で合格者が決まる
・3つの基準点がある

以下、それぞれの内容を解説します。

試験の範囲が広い

司法書士試験は筆記試験と口述試験の2段階で行われます。筆記試験の試験科目は、主要4科目とマイナー科目7科目の合計11科目です。

民法・商法・不動産登記法・商業登記法の主要4科目だけでも、試験範囲が広く、理解すべきこと、記憶すべきことが多くあります。そのため、試験範囲となる科目について、ひと通りの基礎知識を理解するだけでも多くの勉強時間が必要です。

相対評価で合格者が決まる

司法書士試験は、合格点が最初から決まっているのではなく、相対評価によって合格者が決まります。司法書士試験では、合格者のおおよその人数が決まっており、優秀な受験生が多いとその分だけ試験の難易度が上がります。

前年までの合格点以上の点数が取れても、全体のボーダーが上がれば不合格となってしまうため、安心のできない試験です。

3つの基準点がある

司法書士試験の筆記試験では、午前の多肢択一式問題、午後の多肢択一式問題、記述式問題のそれぞれに基準点が設定されています。

基準点を下回るものが1つでもあると、合計得点が合格点を上回っていても不合格となってしまいます。すべてで基準点を上回るには、捨て科目を作ることはできず、全体について万遍なく理解しておかなければならないため、3つの基準点が設けられていることは司法書士試験の難易度が高い理由の1つといえるでしょう。

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他の国家資格との難易度比較

他の国家資格との難易度比較

ここでは、司法書士試験の難易度をより具体的にイメージできるよう、他の国家試験と司法書士試験の難易度を比較します。

もちろん、それぞれの試験ごとに試験科目や受験者層も異なるため、単純に比較できるものではありません。人によって向き不向きもあるでしょう。そのため、ここでの比較はあくまでイメージ作りのための参考としてご覧ください。

行政書士

行政書士は、申請書類の作成などを業務とする法律職で、司法書士と業務内容が似た点もあります。

行政書士試験の合格率は、毎年10%前後で推移しており、司法書士試験と比較すると倍ほどの合格率です。さらに、行政書士試験は絶対評価の試験となっており、合格点を超えれば合格できます。

試験内容は、択一式問題と記述式問題で司法書士試験と似ていますが、試験範囲・難易度ともに司法書士試験と比べるとかなり易しいです。

行政書士試験は、合格率、試験内容ともに司法書士試験よりかなり易しい試験といえます。

社労士

社労士試験の合格率は、年によって多少バラツキはありますが6~7%ほどで推移しており、合格率が低く難易度の高い試験といえます。

社労士試験の科目数は8科目と多いですが、すべてマークシート式の試験となっており、試験の形式は司法書士試験より易しいです。

社労士試験では、労使関係の法律における正確な理解と暗記が求められますが、司法書士試験ほど範囲は広くありません。そのため、司法書士試験よりは易しい試験といえます。

宅建士

宅建士試験の合格率は15%ほどです。ただし、ほとんど勉強せずに受験する人も多く、数字ほど難易度の高い試験とはいえません。

宅建士試験は、働きながらの勉強でも数か月で合格する人が多くいる試験です。試験科目は4科目でそれぞれの試験範囲も広くはありません。試験形式もすべてマークシート式です。

そのため、宅建士試験は司法書士試験よりは、かなり易しい試験といえるでしょう。

司法書士試験の勉強をするときのポイント

司法書士試験の難易度が高い理由とは

難易度の高い司法書士試験ですが、しっかりと学習に取り組めば合格できない試験ではありません。ここでは、司法書士試験に合格するための次に挙げる3つのポイントを解説します。

・学習計画を立てる
・インプットとアウトプットを繰り返す
・受験予備校や通信講座を活用する

学習計画を立てる

司法書士試験は試験範囲も広く、すべての範囲を学習するには相当の時間が必要となります。そのため、闇雲に学習を進めても結果を出すのは難しく、しっかりとした学習計画を立てるのが重要です。

学習計画を立てる際には、試験日までに合格に必要な力を身につけられるよう逆算して計画を立てるのがよいでしょう。

インプットとアウトプットを繰り返す

試験に合格するのに必要な知識を着実に身につけるには、インプットとアウトプットを繰り返すのが重要です。テキストだけで学んでも、実際の問題に対応したときに、知識を活用して問題を解けるようにしておかなければ意味がありません。

テキストで学んだら、その範囲の問題集を解くなどして、インプットとアウトプットを繰り返し、試験で使える知識を身につけていくようにしましょう。

受験予備校を活用する

司法書士試験は、難易度も高く試験範囲も広いため、独学で合格するのは極めて難しいです。

受験予備校の講座には、合格に必要なノウハウが詰め込まれています。講座の順番通りに学習を進めれば、合格に必要な知識を効率よく身につけることができます。

司法書士試験の合格には、受験予備校の利用がおすすめです。

司法書士試験に効率よく合格するならTACがおすすめ

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司法書士試験は難易度の高い試験ですが、決して合格が不可能な試験ではありません。

合格率の低い司法書士試験に合格するには、効率的に学習を進める必要があります。TAC司法書士講座は、合格に必要な知識が詰め込まれています。

TAC司法書士講座を利用して、効率よく学習を進めましょう。

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