情報処理安全確保支援士は過去問で対策!対策して合格しよう!
情報処理安全確保支援士試験はIT関連の資格の中でも、難易度の高い試験です。知識を蓄えるインプットはもちろんのこと、過去問などを用いたアウトプットも必要です。
そこで本記事では、情報処理安全確保支援士試験の概要や、過去問について解説します。これから試験に臨む方は、参考にしてください。
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情報処理安全確保支援士試験ってどんな試験?
情報処理安全確保支援士試験という試験をご存じでしょうか。ITに関連した試験の中では、高難易度とされる試験です。
情報処理安全確保支援士を取得した者は、セキュリティに関する高度な知識を身につけていると見なされ「セキュリティの番人」として企業でも貴重な人材とされます。本章では始めに、情報処理安全確保支援士に関する基本的な解説をしていきます。
セキュリティの番人になる試験
情報処理安全確保支援士試験とは『IPA独立行政法人 情報処理推進機構』が主催する国家試験の一つです。試験に合格することで、ITに関連した高い知識を身につけていることを証明できます。
そのため社会的には、「情報処理安全確保支援士を保有している方=ITの安全・安心を支えるセキュリティの番人」と位置付けられています。
情報処理安全確保支援士を保有している方は、以下のような職業や業務に携わることができます。
・サイバーセキュリティリスクを分析・評価する役割
・情報システム全般の安全を確保するセキュリティエンジニア
・企業の経営層へ向けた、セキュリティ対策の助言・提案(コンサルティング)
情報処理安全確保支援士試験の難易度
情報処理安全確保支援士は『IPA独立行政法人情報処理推進機構』が執り行う資格試験のなかでも「高度試験」に分類される試験です。
「高度」とされるだけあって、試験合格の難易度は、やや高めに設定されています。そうであるにも関わらず、近年はその難易度と比較すると、合格率が上がっていることも事実です。
情報処理安全確保支援士の合格率は19.2%となっています(令和4年度春期試験)。同じく「高度試験」に分類される「システム監査技術者試験」の合格率が16%、「データベーススペシャリスト試験」の合格率は17.1%であることを踏まえると、やや高めの割合であるとわかります。
しかしこれは、試験問題の難易度が下がっているということではなく、セキュリティに関する関心が高まる昨今で、受験生のレベルが上がってきたことが理由だと考えられています。
試験の形式は?
情報処理安全確保支援士試験は、「多肢選択式」「記述式」が採用されています。試験は「午前 I 」「午前 II 」「午後 I 」「午後 II 」の4コマに分かれており、それぞれ出題形式や問題数が異なります。
「午前 I 」は、試験時間が50分間。全30問で構成される四肢択一形式の試験です。この午前 I は「IT ストラテジスト試験」「プロジェクトマネージャ試験」「データベーススペシャリスト試験」といった、他の高度試験と同様の問題、つまり「共通問題」となっています。
「午前 II 」は、試験時間が40分間。全25問で構成される四肢択一式の試験です。
「午後 I 」と「午後 II 」は共に記述式となります。出題される問題数はそれぞれ3問(うち2問解答)と2問(うち1問解答)です。
各試験はいずれも100点満点であり、基準点が60点と定められています。各試験が基準点をクリアしていなければ不合格となってしまうため、どの科目もしっかりと対策する必要があります。
試験には免除制度がある
情報処理安全確保支援士試験のうち「午前 I 」は、特定の条件をクリアすることで、その後2年間受験を免除されます。「特定の条件」とは、以下3点のうちのいずれかを満たしていることです。
・応用情報技術者試験に合格している
・情報処理技術者試験のいずれかの高度試験に合格している
・情報処理技術者試験のいずれかの高度試験「午前 I 」もしくは、情報処理安全確保支援士試験「午前 I 」が基準点に達している
情報処理安全確保支援士の試験内容について
では情報処理安全確保支援士の試験では、具体的にどのような分野から出題されるのでしょうか。本章では、情報処理安全確保支援士の試験問題について、午前試験と午後試験とに分けて解説します。
どのジャンルから何問ほど出題されるのかも解説するので、初めて情報処理安全確保支援士の試験に臨む方は、ぜひ参考にしてください。
午前試験について
「午前 I 」の試験で出題される内容は、応用情報技術者試験の午前試験と同様のものです。より細かく解説すると、応用情報技術者試験の午前試験で出題された問題のなかから、30問が選定され、情報処理安全確保支援士試験の「午前 I 」の問題に出題されます。
出題される内容は大きく分けて、以下の3分野です。
・マネジメント系:5問
・テクノロジ系:17問
・ストラテジ系:8問
「午前 II 」の試験には、以下のような範囲から出題されます。
・セキュリティ
・ネットワーク
・データベース
・システム開発技術
・サービスマネジメント
・システム監査
・ソフトウェア開発技術
午後試験について
「午後 I 」と「午後 II 」の試験では、以下の範囲から出題されます。
・情報セキュリティマネジメントの推進又は支援に関すること
・情報システムの企画・設計・開発・運用におけるセキュリティ確保の推進又は支援に関すること
・情報及び情報システムの利用におけるセキュリティ対策の適用の推進又は支援に関すること
・情報セキュリティインシデント管理の推進又は支援に関すること
午後の試験はいずれも、解答する問題を自分で選ぶことができます。「午後 I 」では、3問のなかから2問を、「午後 II 」では2問のなかから1問を選択できます。
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情報処理安全確保支援士試験の対策・勉強法
繰り返しになりますが、情報処理安全確保支援士試験は決して簡単に合格できる試験ではありません。合格率が20%前後であることからも、一発では合格できない方のほうが多い試験であると言えます。
そのため、試験合格へ向けた対策は念入りにおこなう必要があります。本章では情報処理安全確保支援士試験に合格するための対策方法について解説します。
勉強スケジュールの例
情報処理安全確保支援士試験は試験範囲が広いうえに、各科目でしっかりと基準点をクリアしなければならない試験です。不得意分野であっても、6割以上の得点が必要なので、効率的に学習を進めることが鍵となります。
そこで重要となるのが「勉強スケジュール」を立てることです。以下でスケジューリングの例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ステップ | 試験までの期間 | やること | ||
---|---|---|---|---|
準備1 | 45日前後 | 過去問を一通り確認する | ||
準備2 | 44日前後 | 学習方法を検討する(講座受講・独学など)。独学の場合は、参考書なども揃える | ||
学習1 | 42日前後 | 午前試験の対策を始める(インプットはもちろんのこと、過去問を用いたアウトプットも行う) | ||
学習2 | 30日前後 | ・午前試験の対策はアウトプットを中心に行う ・午後試験の対策を始める |
||
学習3 | 18日前後 | 午前・午後試験ともに、アウトプットを中心に行う ※この時点で過去5年間分の過去問を解いておくと良い |
||
ラストスパート | 7日前後 | ・試験の形式に合わせて過去問を解く ・出題率の高い問題を中心におさらいをする |
対策方法
先ほど「準備2」のステップで、学習方法を決めると解説しました。情報処理安全確保支援士の試験合格を目指した学習方法としては、独学の他に、講座(受験指導校)に通うという手段もあります。
すでに情報系の試験に合格した経験がある方や、IT関連の仕事をしている方などは独学でも試験合格を目指すことができますが、そうでない方は試験対策講座などを活用するのがおすすめです。
難易度の高い試験ほど、長い勉強時間を確保しなければならず、その分モチベーションの維持や進捗管理が難しくなります。無理せず、活用できるツールをどんどん使っていくことで、ストレスなく試験に臨むことができるでしょう。
勉強方法
独学の場合、まず着手すべき科目は「午前 II 」です。この科目は専門用語に関する出題が多いため、暗記に時間がかかってしまうためです。
通学講座・通信講座を活用する場合は、このような学習スケジュールも受験指導校でしっかりと組んでくれます。合格ノウハウが蓄積されているTACのような受験指導校のカリキュラムを調べてみるとよいでしょう。
各試験ごとに専任の講師がいるため、試験で問われるポイントを押さえた講義を受けることができます。学習のスケジュール管理はもちろんのこと、教材も完全オリジナルのものを提供してもらえます。
通学と通信、どちらも自由に選べるので、自身のライフスタイルにあった勉強方法を採用できるでしょう。一発合格できるか不安だという方におすすめです。
過去問を活用する方法
情報処理安全確保支援士の試験対策として、最も重要なのが「過去問」をどこまで活用できるかという点です。過去問を通して自身の不得意分野を見つけるのはもちろんですが、出題形式に慣れることや、得点が上がって成果を実感できることは、モチベーションにも繋がります。
ここでは過去問の活用方法として「アプリ」と「テキスト」の2種類を紹介します。
アプリを活用
アプリを活用して過去問を解くこともおすすめです。通勤・移動などのスキマ時間などを、効率よく使えます。また一問一答などのアプリもあります。
例えば「全問解説付 情報処理安全確保支援士 午前Ⅰ・Ⅱ一問一答問題集」などがおすすめです。
本アプリは、午前試験に対応した問題集です。全ての問題に解説がついているため、移動時間にサッと学習できます。
問題集を活用
テキストタイプの過去問も、大いに活用してみてください。具体的におすすめなテキストは以下のとおりです。
・令和03年【秋期】情報処理安全確保支援士 パーフェクトラーニング対策問題集
・支援士18 情報処理安全確保支援士試験2018年度(春・秋)
・2020春 徹底解説情報処理安全確保支援士本試験問題
・絶対わかる情報処理安全確保支援士 2018年春版
情報処理安全確保支援士試験に合格しよう!
情報処理安全確保支援士試験に合格することで、セキュリティの番人として活躍できるようになります。さまざまなものがIT化している近年、それらを管理する役割を担う方は、今後ますます需要が高まると予想されます。
しかし情報処理安全確保支援士試験は、合格の難易度が高い試験でもあります。より確実に合格したいという方は、講座受講を検討してみてください。
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