ITパスポートの合格率は?難易度や勉強方法を解説!

ITパスポートの合格率は?難易度や勉強方法を解説!

ITパスポートの合格率は50%前後です。これはIT関連の試験としては、かなり高い数字と言えるでしょう。

本記事では、ITパスポートの合格率に関する詳しい説明をはじめ、合格基準や勉強時間、勉強方法について解説します。現在、受験を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ITパスポートってどんな試験?

ITパスポートってどんな試験?

ITパスポートとは、その名前からも分かるように、ITに関連した試験です。同試験は数あるIT関連の試験の中でも「入門」という位置付けであり、ITに関するさまざまな知識が広く問われます。

また、近年注目されている試験でもあるため、取得することにさまざまなメリットがあります。本章では、ITパスポート試験にまつわる基本的な情報や取得のメリットなどを解説します。

ITに関する幅広い知識が学べる試験

繰り返しになりますが、ITパスポート試験は、ITに関連した試験の「入門」とされています。国家試験の一つであり、試験合格を目指して勉強することで、ITに関連した基礎知識を幅広く身に付けることができる試験です。

また「入門」というだけあって、よりハイレベルなIT試験に合格する際の足がかりにもされています。将来的なステップアップを目指して受験する方も多いです。

またリモートワークの普及などによって、現代はITリテラシーを強く求められる社会となっています。この動きは今後ますます進んでいくことが予想されるため、IT系企業に勤める方はもちろんのこと、そうでない方の受験も増えています。

合格することのメリットは?

ITパスポート試験に合格することには、さまざまなメリットがあります。なかでも以下の2つは代表的なメリットであるため、それぞれについて詳しく解説していきます。

・就職(転職)に役立つ
・ITにまつわる知識が身につく

ITパスポートは、多くの企業で取得が推奨されています。つまりそれだけ保持者の需要が高いということです。

一部大手企業でも取得を推奨しているため、取得していることで、就職(転職)に役立つかもしれません。

またITパスポート試験は、合格を目指して学習していくなかで、IT管理・技術分野の知識はもちろんのこと、マネジメントなど「会社経営」に欠かせない知識を習得できます。

難易度や勉強時間は?

ITパスポート試験に合格するには、一体どのくらいの勉強時間が必要となるのでしょうか。また試験自体の難易度はどれほどなのでしょう。

ITパスポートの合格率は、50%以上とされています。これは国家試験のなかでは、比較的高い数値です。

このことから、ITパスポートは決して難易度の高い試験ではないことが分かります。

勉強時間については、もともとITの知識を有しているのか、そうでないのかによって異なります。前者の場合は約100~150時間ほど、後者の場合は約180時間の学習時間が必要になると考えられています。

他の試験とどう違う?

ITに関連する試験は、ITパスポートの他にもさまざまなものがあります。ITパスポートと混在される「似た試験」として、よく挙げられるのは「MOS」と「初級シスアド」です。

マイクロソフト・オフィス・スペシャリストを略した「MOS」とは、名前の通り「マイクロソフト社」から誕生した試験です。試験で問われる知識は、同社が提供しているExcelやPowerPoint、Wordといったソフトに限定したものです。

ITの基礎知識全般を問う、ITパスポート試験とは全く異なります。

初級システムアドミニストレータ試験の略である「初級シスアド」は、すでに廃止されてしまった試験です。初級シスアドはIT技術者へ向けた資格試験であったことから、出題内容も技術系に偏っていました。

これに対してITパスポート試験は、より幅広い社会人に向けられる試験であり、技術をはじめとしたさまざまな分野の知識が必要となります。

ITパスポートの合格率は?

ITパスポートの合格率は?

前述したように、ITパスポート試験の合格率は50%前後とされています。とはいっても、正確な合格率は年によって異なり、場合によっては60%近いケースもあります。

そこで本章では、ITパスポート試験の合格率についての詳細に始まり、過去数年間に及ぶ推移や合格基準、学生と社会人における合格率の差について解説していきます。

合格率は50%前後

特定の試験に対する難易度を測る場合、よく判断基準として用いられるのが「合格率」です。そしてITパスポート試験の合格率は、50%を超えるとされています。

合格率50%超というのは、国家試験のなかでは決して低くありません。むしろIT関連に限定した国家試験の中では、かなり高いと言えるかもしれません。

年によって差はありますが、基本的には50%以上であるため、合格しやすい試験です。

合格率の推移

次に、過去5年間(2018~2022年度)の受験者数と合格者数、そして合格率を見ていきましょう。

年度 受験者数 合格者数 合格率
2018年度 95,187名 49,221名 51.7%
2019年度 103,812名 56,323名 54.3%
2020年度 131,788名 77,512名 58.8%
2021年度 211,145名 111,241名 52.7%
2022年度 231,526名 119,495名 51.6%

上記の表からも、ITパスポート試験の合格率は50%以上で推移していることが分かります。

近年人気が高まっているITパスポート試験ですが、注目すべき部分として、2021年度にさらに大きく受験者数を伸ばしています。この理由としてはコロナ禍による「リモートワークの普及に伴うITリテラシー向上のため」、「資格学習に割り当てられる時間が増えた」、「CBT試験でいつでも受験できる」ことなどが考えられます。

スキルアップを検討する際に、仕事や就職・転職、生活に直結する「ITスキル」が選ばれていることはもはや必然なのかもしれません。

合格の基準

ITパスポートの合格基準についてですが、同試験は解答した結果から評価点を算出する「IRT方式」に則って、合格・不合格が判断されます。

ITパスポート試験は1000点満点となっており、合格基準は6割正解、つまり600点以上の得点があることとされています。これだけでなく、ITパスポートは3つの分野に分かれた試験であり、各分野でも1000点中、300点以上の得点が必要となります。

つまり、全ての分野をバランスよく学習する必要があるということです。

学生・社会人の合格者数

ITパスポート試験は、学生よりも社会人の方が合格率が高いとされている試験です。まずは以下の表をご覧ください(令和4年度合計数値:令和5年4月14日現在)。

受験者数 合格者数 合格率
社会人 179,737名 98,773名 55.0%
学生 51,789名 20,722名 40.0%

社会人と学生の合格率には、約15%もの開きがあります。これは、ITパスポートという試験が、IT関連の知識だけでなく、ビジネス用語や経営戦略にまつわる知識も問われるためだと考えられています。

合格に向けた勉強方法は?

合格に向けた勉強方法は?

いくら合格率が高めに設定されている試験だからといっても、何の対策もせずに試験に挑めば合格することはできません。ITパスポート試験に合格するためには、しっかりと対策をしておく必要があります。

では具体的に、どのような対策をすれば良いのでしょうか。以下では、ITパスポート試験合格に向けた勉強方法を3つ、解説していきます。

独学の場合

ITパスポート試験は、書店などで参考書を購入して勉強するといった、いわゆる独学でも十分に合格を狙える試験です。しかしこのとき注意したいのが、しっかりと自分に合った参考書を選ばなければならないということです。

同じ内容であっても、参考書によってその解説の仕方は全く異なります。いくつかの参考書を比較し、自分が分かりやすいと感じる参考書を選ぶようにしてください。

講座を受講する場合

受験指導校の通学講座・通信講座を受講して学習するという方法もあります。独学で勉強する場合は、自分の理解に合わせて勉強を進められるといったメリットがある反面、どうしてもモチベーションの維持が難しいといったデメリットもあります。

講座を受講することで、このデメリットを解消できます。また参考書や問題集なども用意されているので、自分で選ぶ必要がありません。

過去問を解く

独学と講座受講、どちらの方法を用いる場合でも過去問を解くことは必要です。過去問を繰り返し解くことで、苦手分野を確認したり、逆に得意分野を発見したりすることができます。

ある程度学習が進んだら、過去問を解き、苦手分野を見つける。その後は苦手分野を集中して学習し直すというのがオーソドックスな学習方法です。

受験するときは、ココに注意!

受験するときは、ココに注意!

最後になりますが、ITパスポート試験を受験する際の注意点を解説します。注意すべきポイントは「受験日」と「解答方式」の2点です。

ITパスポート試験を受けると決めた場合は、まず試験日を決めることから始めましょう。ITパスポート試験は出題範囲が広いため、試験日を決めておかなければ、ずるずると挫折してしまう可能性があります。

試験日を決め、それに向けて学習計画を立てるようにしてください。

またITパスポート試験は、CBT方式で解答します。CBT方式とは、パソコンを使って解答する方式のことです。各問題4つの選択肢から1つを選び、解答していきます。

合格率50%のITパスポートを取得しよう

合格率50%のITパスポートを取得しよう

ITパスポート試験の合格率について解説しました。ここまでの内容から、ITパスポート試験の合格率が50%以上であることや、難易度がそれほど高くないこと、しっかりと対策をしていれば独学でも合格を狙えることなどはお分かりいただけたでしょう。

しかしITパスポート試験は、専門用語も多く出題される試験です。ITに関する基礎知識に自信がないという方は、講座の受講を検討してみるのもおすすめです。

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