ITパスポートを取るメリットは6つ!独学か講座を受講して取得!
ITパスポートは役に立たない…、そんな噂を耳にしたことはありませんか?実はそれ、大きな間違いです。
ITパスポートを取得することには、たくさんのメリットがあります。
本記事では具体的なメリットを6つに分けて解説します。参考にして、ぜひ前向きに合格を目指してください。
ITパスポートとは
ITパスポート試験に合格しても、あまり役に立たないと考えている方もいます。しかし本当にそうなのでしょうか?
ITパスポート試験で出題される内容は、確かに基礎的な分野が多く、専門知識はあまり問われません。ですが、ITパスポート試験に合格することで得られるものはたくさんあります。
本章ではまず、ITパスポートがどのような試験なのかという点について解説します。
ITパスポート試験の概要
ITパスポートとは、ITにまつわる基礎知識が問われる国家試験です。インターネットがさまざまな分野に深く浸透している現代において「ITの基礎」は、どの業界に身を置く人にとっても必要な知識といえます。
その基礎となる知識を、満遍なく身に付けることができる試験が「ITパスポート」です。ITパスポートは、IT資格の「入門」という位置づけでありながら、幅広い分野に関係する試験でもあるのです。
難易度や勉強時間
ITパスポートに合格するためには、以下2つの「合格ライン」を超えなければなりません。
[1]総合点が6割以上である
[2]全3分野それぞれの得点が3割以上である
1と2、両方の条件をクリアして初めて、ITパスポートの試験合格となります。ITパスポートの合格率は50%以上とされています。
そのため、決して難しい試験というわけではありませんが、ある程度まとまった学習時間が必要となる試験です。
合格に必要な勉強時間については、すでにIT知識をある程度有している方と、そうでない方とで異なります。前者は、情報系の学校を卒業している方やIT業界に身を置く方が該当し、勉強時間は100時間前後です。
後者に該当する方は、これまでITとの接点がない方であり、勉強時間は180時間ほどとされています。
似た試験との違いは?
IT関連の試験には、ITパスポートの他にもさまざまなものがあります。例えば「初級シスアド」や「MOS」です。
初級シスアド(初級システムアドミニストレータ試験)とは、ITパスポートと同じようにITの基礎とされていた試験です。「されていた」と表現したように、現在は廃止された試験ですが、その本質はITパスポートとは異なります。
初級シスアドが、IT技術者へ向けた試験であるのに対し、ITパスポートは全ての社会人に向けた試験です。
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)は、マイクロソフトが提供するツールを使いこなせることを証明する試験です。ExcelやWord、PowerPointなど、多くの企業で導入されているツールを確実に使えることが試験合格の条件となります。
IT全体に関する知識を問うITパスポート試験とは、資格を取得することの意味が全く異なります。
ITパスポート取得のメリット6つ
ここから本題である「ITパスポートは役立つ資格なのか」「試験合格によって得られるメリットは何なのか」という点について、解説を進めていきます。ITパスポート試験に合格することで得られるメリットは大きく6つに分けられます。
6つそれぞれについて以下で解説していくため、ITパスポート試験を受験しようか迷っている方は参考にしてください。
1.ITの基礎が身につく
ITパスポート試験に合格することで得られるメリットとしては、まず「ITの基礎が身につく」という点でしょう。試験合格に向けた学習を通して、ITに関連した幅広い知識を満遍なく得られます。
ITパスポートは試験で出題される範囲に、ITの仕組みや業務内で活用するシステム、安全な使い方、注意点などが網羅されています。試験に合格するためには、それらをバランスよく学習する必要があります。
2.他資格取得の足がかりにできる
繰り返しになりますが、ITパスポートはITに関連する資格の「入門」とされています。それはつまり、ITパスポートの取得が他の資格取得の「きっかけ」にできるということです。
実際、ITパスポートの上位資格と位置づけられている「基本情報技術者」とも、試験範囲において重なっている分野が多くあります。このように、ITパスポートは上位資格取得の「足がかり」となる資格なのです。
3.就職に活かせる
ITパスポートは就職にも活かせる資格とされています。専門性の高いIT業界では、経験の有無が重視されがちです。
ITパスポート試験に合格していることは、ITにまつわる基礎知識がすでに身についているという証明になります。未経験からIT業界に飛び込もうと考えている方は、資格があることで有利に働くケースも多くあります。
4.国家試験だから認知度が高い
ITパスポートは国家試験のひとつです。そのため認知度が高く、取得していることで企業からも信頼度が上がります。またITパスポートは、一度取得してしまえば、一生使える可能性があります。
国家試験のなかには、定期的に講習などを受け、更新しなければならないものもあります。しかしITパスポートは、更新の必要がないため、手間がかかりません。
5.補助金・手当がもらえる
ITパスポートを取得することで、補助金や手当がもらえる可能性もあります。大学(専門学校)によって補助制度の内容は異なりますが、学費の一部を免除してくれるケースもあります。
また一部の企業によっては、受験料を負担する、一時金を支給するといった手当がもらえる場合もあります。内容は企業によって異なるため、働きながら試験合格を目指す方は、自身の会社に確認してみてください。
6.大学で単位取得ができる
大学や専門学校によっては、ITパスポート試験に合格することで単位認定制度や、入試優遇制度を採用しているところもあります。学部や学校が、ITとの関連性が強いほど、これらの制度を導入している可能性が高くなるでしょう。
ITパスポートは国家試験のなかでは、それほど難易度が高い試験ではありません。そのため、しっかりと対策をして試験に臨めば、高校生であっても合格を狙えます。
ITパスポートにはデメリットも!?
ITパスポート試験の合格を目指すことには、残念ながら以下のようなデメリットもあります。
・業務独占資格ではない
・専門性は高くない
ITパスポート試験は役に立たないと言われてしまう原因として、最も大きな理由が「業務独占資格ではない」ということです。業務独占資格というのは、医者や弁護士のように、有資格者しかその仕事ができないものです。
ITパスポートを保有している方しか就けない職業がないことが、デメリットの一つです。
また専門性が高い資格ではないことも、ITパスポートのデメリットです。しかし、ITに関連する知識を幅広く学習できるので、一概にデメリットとは断言できません。
独学と講座受講、どちらでも合格できる
ITパスポート試験に合格するためには、しっかりと対策をしなければなりません。合格を目指す方法として挙げられるのは「独学」と「講座受講(通学・通信)」の2つです。
いずれの方法にも向き・不向きや、利点があります。それぞれの方法について以下で解説していきますので、どのような学習方法を選ぶかで悩んでいる方は参考にしてください。
独学の場合
独学でITパスポート試験の合格を目指すことは十分可能です。しかし、独学で試験合格を目指す場合は、以下で解説するように、向いている人の条件があります。
もちろん該当しないからといって、独学では合格できないということではありません。あくまでも学習方法を選ぶ際の参考としてください。
・ITに興味がある
・独学で何らかの資格を取ったことがある
・ITに関連する学校に通っている・仕事に就いている
上記いずれかの条件に当てはまっている方は、独学でも十分に合格を目指すことができます。
通学講座・通信講座を受講する場合
これまでITとの接点があまりなかったという「初心者」は、通学講座・通信講座の受講がおすすめです。過去の出題傾向を分析し、作られたカリキュラム・教材が用意されているので、初心者でも効率よく学習できます。
「計画通りに学習を進められるのか心配」「ITの用語などに馴染みがない」という方は、ぜひ通学講座・通信講座の受講を検討してみてください。
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ITパスポートはメリットがたくさん!
ITパスポート試験に合格することには「ITの基礎知識が身につく」「他資格取得の足がかりにできる」「就職に活かせる」「国家資格で認知度が高い」「補助金や手当がもらえる」「大学で単位取得ができる」といったメリットがあります。
ITパスポートは、ITにまつわる基礎知識が身についていることの証明になります。受験を考えている方は、ぜひ前向きに検討してみてください。
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