税理士ブログ 徹底分析!ケアレスミスへの具体的なアプローチ
石原 久士 講師
TAC税理士講座 簿記論担当
合否を分けるケアレスミス
タイプ別分析&対策!
誰しも経験のある信じられないミス。本試験では1つのミスが合否を分けることも珍しくありません。それがケアレスミスだったら、悔やんでも悔やみきれないことに…。それだけにミス対策は、受験生が真剣に考えなければならない重要事項の1つです。今回は、ケアレスミスを徹底分析しますので、点数のとりこぼしをなくしていきましょう!
ケアレスミスには、「INPUTミス」、「油断ミス」、「OUTPUTミス」の3つの要因があります。
❶INPUTミス
第1に「INPUTミス」とは、問題の読み落とし(読み飛ばし)や読み違い(勘違い)をして解答に取りかかってしまうことによるものです。
このミスを防止するためには、「慎重に問題をよく読む」というのが大前提になります。ただ、それだけではダメで、「重要な資料にマークをつける」、「資料の変わり目に境界線を引く」といった書き込みをしながら読んでいくことが、「INPUTミス」の防止につながります。
また、見慣れている資料を見ると、きちんと確認せずに、いつものあのパターンだと、思い込みで解答してミスすることがあります。これは、資料の与え方は同じでも前提条件がいつもと違う、というケースが多いです。最初の思い込みは、なかなか修正が効きませんから、見慣れている資料が与えられた時ほど、問題文をよく確認することが必要です。
❷ 油断ミス
第2に「油断ミス」とは、仕訳または図を書いて解答を導き出すときに、普段なら何の問題もなく解ける問題をミスすることです。
このミスを防止するためには、「簡単な問題、得意分野の問題ほど慎重に解く」ことが必要です。人は難しい問題、見慣れない問題では慎重になりますが、これは簡単な問題だな、得意な問題だなと思うと油断してしまいます。簡単な問題や得意な問題ほど慎重に解答して必ずに加点するんだ、という強い気持ちで「油断ミス」を減らしましょう。
❸ OUTPUTミス
第3に「OUTPUTミス」とは、計算用紙または答案用紙に答えを書き込む際のちょっとした手違いで、点数を失うといった後悔しか残らないミスです。
このミスを防止するためには、必ず指先でその解答欄や数字を指差し確認して転記しましょう。たったこれだけでのことで失点が防げます。
❹ REPEATミス
さらに、ケアレスミスであったとしても、毎回同じところを繰り返しミスしてしまう「REPEATミス」です。
「REPEATミス」の場合には、実は苦手論点であり、その論点を正確に理解していない可能性があります。この場合、苦手分野のミスノートを作ったり、スマホにメモしたりして、これまでの「REPEATミス」日々確認する機会を作りましょう。やがて苦手意識がなくなり、ミスも減るはずです。それでもミスする場合は、解き方に問題ありです。資料の確認事項、作業の順番、図や計算用紙の使い方を決めておくなどして、作業の定型化を図ってみましょう。作業を定型化することは、正確性を高めるというだけでなく、考える時間も短縮するので、スピードアップにも繋がります。
このミスは重大なミスなので、早期に改善するようにしましょう!
いかがでしたか?
本試験前になってミスへの対策を急にやろうと思ったら、大変な努力が必要になります。問題を先送りにしてしまうということは、直前期の受験勉強を自分で苦しめてしまうことになるのです。是非、今回のメッセージを参考にして、毎日の勉強に取り入れてみてください。
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