税理士ブログ 【財務諸表論】模試の結果を踏まえてやるべきこと
TAC税理士講座 財務諸表論担当
大久保 友理 講師
皆さん、こんにちは。公開模試の受験も終えて、直前期も残りわずかとなりました。これからいよいよ8月本試験に向けて、皆さんに実践していただきたいことを紹介したいと思います。
①はじめに
公開模試も終わり、いよいよ本試験が迫ってきました。
新規の論点もほぼなくなり、最後の仕上げとしてはここからが本番になります。残りの期間を有意義に過ごすためにやるべきことをしっかりピックアップし、1つ1つ確実にこなしていきましょう。
今まではカリキュラムに沿って学習していましたので次の答練用の学習がメインになっていましたが、ここからは今までの教材の総復習の時間です。ただし、机の上にどっさりと教材がのっているとやる気も半減するもの。何から手をつけていけばいいのか・・・なんて不安になると勉強も上手く進みません。
こんな時のおすすめは、毎日の学習内容を事細かに計画立てて進めていくことです。
×月×日 計算 公開模試の解き直し 理論 損益会計
×月×日 計算 補助問題⑦の解き直し 理論 資産会計
調子の良い時は予定をオーバーして勉強し、調子の悪い時は最低限のノルマのみこなしていきます。
「自分に今足りないものは何か」「何をすべきか」「対策として自分は何をしたのか」といったことを視覚化することにより、やる気や自信に繋がるはずです。残り期間を有意義に過ごしましょう。
また、この時ノルマとなる計算の教材は、全国公開模試や今までの答練の結果によりやるべき内容が異なってきます。全国公開模試での結果を受けとめ、何をすべきかを考えていきましょう。
②計算の復習
計算で合格点をとることが合格の秘訣です。足らない部分を埋めるような学習計画を立てていきましょう。
① 全国公開模試においてSないしはA判定の方
学習はかなり上手く進んでいますので実力維持のために補助問題⑦、⑧、⑨の過去問を中心に復習していきましょう。直前期に学習した計算の難易度の高い論点には執着しすぎることが無いように気をつけてください。難易度の高い論点は得点すべき論点ではありません。また、たまには簡単な問題にも手をつけて、簡単な問題でも極力ミスをしないよう慎重に解く練習をしておきましょう。
② 全国公開模試においてB判定の方
今まで解いてきた全国公開模試や実力完成答練の結果を見直してみましょう。取るべき基礎論点に抜けがないかどうかチェックし、トレーニングなどで重点的に復習した上で補助問題⑦、⑧、⑨の過去問や比較的基礎論点中心の実力完成答練③などの総合問題を繰り返し解きましょう。
また、総合問題の一部だけを抜き出して横断的に解くのも練習としてはいいでしょう。例えば、退職給付が苦手であれば、実力完成答練①から⑥まで退職給付のみ解いていく。
このように答練は総合問題としてだけではなく、個別のトレーニングとしても活用できますのでフル活用していきましょう。
③ 全国公開模試においてC判定以下の方
ある程度学習範囲を絞って勉強することが必要です。直前期の論点の復習ではなく、4月までの学習内容に抜けがないかどうか実力完成答練①、②、③の復習で確認しましょう。短期間に同じ問題を繰り返し解くことが習得のコツです。時間の限り反復しましょう。また、7月後半からは補助問題⑦、⑧、⑨にて過去問題も必ず解き直しておきましょう。
③理論の復習
近年の本試験は、幅広い論点から出題されますので理想は満遍なく暗記することです。特に基本論点をいくつ覚えているかが勝負の分かれ目となりますので毎日の暗記は基本論点を優先して進めましょう。テーマは絞らずにテーマ内の論点で優先順位を付けて暗記してください。
おわりに
全国公開模試後、3週間ほどで直前期のカリキュラムが終了し、今後はご自身での自習の期間となります。7月の第4週以降やるべきことを見失わないように直前予想答練で実力を再確認し、結果を踏まえて「ファイナルチェック」や「最終アシストゼミ」で基礎の最終確認をするといったようなオプション講座を上手に活用して、最後の総仕上げを行ってください。
特に初学者の方はここからが本当の勝負です。気合を入れ直していきましょう!
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