税理士ブログ 合格する受験生に共通する4つの習慣
内田 敏彦 講師
TAC税理士講座 簿記論・財務諸表論・消費税法担当
合格する人には“ワケ”がある
今すぐ真似したい4つの習慣!
みなさん、こんにちは。受験勉強は捗っていますか?この時期は、試験に合格できるかどうか不安でいっぱいだと思います。そこで少しでもみなさんのお役に立てればと思い、合格する受験生によく見られる『4つの習慣』についてまとめてみました。是非、参考にしてみてください。
1.目標設定をしっかり立てる
今日のあなたのラッキーカラーが「赤」だと朝の情報番組などで言われると、町を歩くときなど潜在意識として「赤」を意識すると言われています。また、マラソンを始めたら、町でジョギングをしている人のシューズが気になったり、その人のウェアが気になったりします。このような潜在意識に働く効果をカラーバス効果と呼んでいるそうです。
アメリカの大学で次のような研究調査が行われました。将来の目標を持っている学生とそうでない学生とで、年収にどの程度差が生じるのかというものです。学生の84%は目標を持っておらず、また、13%は目標を持っているが、紙に書いていない。残り3%は、目標を紙に書いているというものでした。10年後の追跡調査では、目標を持っている人の年収は持っていない人の2倍という結果が出ました。また、目標を紙に書いた人とでは、10倍の差があったそうです。年収だけで人間の価値は決まりませんが、納得のいく研究結果と言えるでしょう。
人間は忘れやすい生き物で、目標を考えたときの気持ちも忘れてしまいがちです。目標を忘れないにようにするためには、その目標を紙に書くことです。目標を紙に書くことにより、自分の求めている情報を脳に強くインプットさせ、目標に関連する情報感度を高めるのです。これは、正にカラーバス効果の活用と言えるでしょう。実は、合格者の多くは、目標を紙に書くというこのカラーバス効果を活用しています。
さあ、このカラーバス効果を活用してみましょう!
2.時間を有効活用する
人間の人生は意外と短いと感じるそうです。現在30歳の人がいたとします。人生約80年とした場合、この人に残された余命は約50年となります。この50年を時間にすると24時間×365日×50年=438,000時間となります。
この時間をすべて自分の時間に使えるかというとそうはいきません。仮に、睡眠に6時間、仕事に8時間、その他(通勤・家事等)に3時間とすると、17時間は自分の意志とは関係なく消費されてしまいます。
従って、自分のために使える時間は一日7時間、これを余命時間にしてみると7時間×365日×50年=127,750時間、これを日数にすると127,750時間÷24時間≒5,323日、さらに年換算すると5,323日÷365日≒14.6年となります。あくまでも単純計算ですが、このように考えると、人生は意外と短く感じますね。
となると、時間は有効に活用しなければなりません。よく時間は作るものだと聞きますが、受験生のみなさんはどのように時間を捻出すればいいのでしょうか。
正解は通勤時間(隙間時間)です。
仮に片道45分だとすると往復1時間半。この時間を1年分にすると1.5時間×365日=547.5時間となります(すごい時間ですね)。ただ消費されていた時間が自己への投資時間に変わるのです。
この隙間時間を有効活用しましょう!
3.時間を管理して行動する
目標設定をし、勉強時間を捻出したら、あとは実行するだけなのですが、この実行面がなんといっても難しいですよね。
行き当たりばったりの学習では、その内容を消化しきれません。従って、計画的に学習を進めなければなりません。では、どのようにすればよいのでしょうか?これは意外と簡単なもので、「手帳」を使うのです。
「手帳」は、一日ごとのスケジュールが書き込める大き目のものを用意すると良いです。そして、その手帳に××月××日××時 ~ ××時 トレーニング問題10~12 という具合にできるだけ詳細な学習計画を立て、時間を管理してみてください(計画は1週間ごとに立てるのをお勧めします)。そして、計画を実行に移したものはペンで塗りつぶしてください。意外にポイントが溜まっていくような感じで楽しく学習できますよ。
また、「手帳」に「試験合格」という目標も書いておくと効果倍増です(カラーバス効果の活用)。「手帳」には、計画を実行に移しやすい、また自分の内面と向き合うこともできるので、行動力の向上に一定の効果もあると言われていますよ。
「手帳」を使い時間を管理しましょう!
4.効率の良い学習をする
勉強をしているのに点数が伸び悩んでいるという受験生も少なからずいると思います。この場合で意外と多いのが、一つの問題を考え込んで先に進めないというケースです。
ある事柄を深く考えるということは、非常に大切なことですが、試験合格という観点からは、あまり適切な方法とは言えません。なぜかというと、時間を浪費してしまい、問題の解き込みが不足してしまうからです。合格者の多くは、講師に質問し、問題点をすぐに解決し、沢山の問題を解き込み、効率的に学習をしているのです。
ですから、難しい問題等にぶつかったときは、一人で考え込むのではなく、講師にすぐ質問してみてください。すぐに解決するはずです。講師にたくさん質問をしましょう!
いかがでしたか?話を聞くと当たり前のことのように思われるかもしれません。ただ、意外とうまく実行できていない受験生が多いように見受けられます。そして、合格する受験生はうまく実行している傾向があります。この機会にうまく実行できているか、立ち止まって考えてみることをオススメします。
最後に、明治維新の礎を築いたと言っても過言ではない、吉田松陰の名言をご紹介して終わりたいと思います。
夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし、
故に、夢なき者に成功なし。
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