税理士ブログ
【簿記論_受験経験者対象】
上級コースが開講するまでにやっておきたいこと
山本 美智子 講師
TAC税理士講座 簿記論担当
皆さん、こんにちは。簿記論担当の山本です。今回は簿記論の受験経験者に向けて、合格までにやるべきことについてご紹介したいと思います。
本試験合格に向けて7か月間やるべきこと
標は本試験に合格することです。
税理士試験の合否は相対的なものです。100%出来る必要はありません。合格点を取るために重要なことは、難しい問題が出来ることではなく、基本的な問題を落とさないことです。基本的な問題とは、トレーニングの基礎問題や受験生の50%以上の方が正解する問題と考えてください。
基本的な問題を確実に解答するために、ご自分の弱点を克服していきましょう。そのためには、ご自分の弱点を客観的に判断することから始めてください。
①苦手論点がある
本試験で何が問われても基本的な問題は解けるようにしておくことが必要です。苦手な論点については、苦手意識がなくなるまでテキストの設例やトレーニングの基本的な問題を繰り返し解きましょう。
②スピードがない
本試験は120分という時間制限がありますので、ある程度のスピードは必要です。このスピードとは、速読・速記・電卓の速さではなく、問題文を読んでから会計処理に至るまでの速さ、つまり、仕訳を考えたり、金額を計算するスピードを上げることです。そのためには、トレーニングを目標時間内に解けるまで繰り返し解きましょう。
③仕訳や計算方法を忘れた
丸暗記だと忘れるのも速くなります。何故このような仕訳や計算をするのか理解して覚えましょう。内容を理解することが忘れない秘訣です。また、理解していれば応用問題にも対応出来るようになるでしょう。
その他、ご自分の弱点を洗い出してください。この弱点を意識して反復練習することが合格点を取るための一番の近道です。今後は常に本試験合格をイメージしてトレーニングや演習問題を解いてください。
上級コースのご紹介
上級コースでは、20回の講義と本試験を想定した10回の問題演習をご用意しています。講義では基礎論点の確認と応用論点の学習を行います。また、問題演習を通して、資料の読み取りや判断力を高め得点力を養っていきます。
上級コースの開講まで、または年末年始にやってほしいこと
上級コースの開講までに、「週間スケジュール表」を作成してみてください。その際、無理な学習計画を立てないよう、次の順序で記入してください。
①コアタイム(睡眠・食事・仕事・家事等)を記入する。
②学習時間(講義・復習等)を記入する。出来るだけ毎日学習時間を確保してください。
③自由時間を記入する。突発的な事象に備えるための予備の時間を必ず確保してください。
大事なことは、受験勉強を生活の一部として習慣付けることです。実現可能な学習計画を立てて、それを必ず実行していきましょう。
年末年始は、上級コースのトレーニング№1の問題をどんどん解き進めてください。特にトレーニング№1はボリュームが多く、重要な論点(特に現金預金・人件費・有形固定資産・一般商品売買・社債・有価証券・外貨建取引等)ばかりです。ある程度先に解いておくことで、上級コースでの学習をスムーズに始めることが出来るでしょう。または、苦手な論点に特化して、過去のテキスト・トレーニングを用いて復習をしていただいても良いと思います。
「Re₋Startゼミ」の活用
本試験の出題傾向やその対策を確認したいという方は「Re₋Startゼミ」を受講してみてください。「Re₋Startゼミ」では、前回(第73回)の本試験問題を一緒に解き進めて行きます。受験経験のある方はご自分の弱点や反省点を確認出来ますし、受験経験のない方も実際の本試験問題を体験出来ます。この経験は、上級コースや年末年始の復習を本試験の出題傾向に合わせた学習とするための指針となるでしょう。
さいごに
日々の努力の積み重ねが本試験合格へと招きます。計画的に学習を進め、合格を勝ち取りましょう。