税理士ブログ 学習に力を与える「自己効力感」とは?

 

この記事の監修「財務諸表論講師 山田晃司」



みなさんこんにちは。今日のテーマは「自己効力感」です。

あまり聞きなれない言葉だと思いますが、自己効力感とは、自分自身がある目標を達成できるという信念や、自分自身が何らかの行動をとったときに、その行動が成果を生み出すという「自信」のことを指します。自己効力感は、アルバート・バンデューラ博士によって提唱された概念であり、自分自身が何かを達成するために必要な力を持っているという確信が、人間の行動に大きな影響を与えるとされています。

「自己効力感」は目標達成に重要な要素

自己効力感が高い人は、困難な状況に遭遇したときにも、自分自身が解決策を見つけ出し、乗り越えることができると信じています。一方、自己効力感が低い人は、同じような状況に遭遇した場合には、解決策を見つけられないと感じて、挫折してしまうことがあります。

このように、自己効力感は、目標達成に必要な行動を起こす上で非常に重要な要素となります。自己効力感が高まれば、意欲的に自信を持って学習に取り組むことができますし、当然、積極的な姿勢で学習を継続できれば、高い成果を上げることができます。スランプや環境の変化にも対応できるタフなメンタルを備えることも可能です。



できる

「自己効力感」と「自己肯定感」の違い

「自己効力感」と混同しやすいのが「自己肯定感」です。自己効力感と自己肯定感の違いは、目的が異なる点にあります。自己効力感は、「目標達成できる自分を信じられる力」ことで、行動の力を高めます。自己肯定感は、「ありのままの自分を肯定できる力」で自己受容が高まります。

どちらも互いに補完しあう関係にありますが、税理士試験に向け学習意欲や、成長への意欲を高めるためには「自己効力感」が重要な概念となります。



「自己効力感」を高めるには

それでは、自己効力感はどのように高めればいいのでしょうか。 学習意欲を高める観点から自己効力感について押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。

1.遂行行動の成功体験

ある行動をやりとげることによって「できる」という経験を持つことが自己効力感を高めます。成功体験を得ることは、この4つの中ではもっとも強く自己効力感を高めてくれます。

2.代理体験

自分と似た状況の人の成功体験を見聞きすることで、擬似的に達成感を持つことで自己効力感が高まります。例えば、身近な同僚や友人で、「あのひとが達成できたのだから自分にもできる」と思うことなどです。

3.言語的説得

自分の行動や達成状況を自分で「わたしならできる」とポジティブな言葉を何度も言い聞かせることで自己効力感が高まります。応援ソングを何度も繰り返し聞くことも、同様の効果があるといいます。また、第三者から「褒められる経験」も自己効力感に繋がります。

4.生理的・情動的状態

自分自身の気分や体調といった心身の状況は自己効力感に強く影響します。体調がよく気分も高揚している時は何事も自信をもって取り組むことができますので、生活に軽い運動などを取り入れながら健康的で規則正しい生活をして心身のコンディションを整えることが大切になります。

以上を踏まえ、税理士受験生に実践してほしい具体的方法を3つご紹介いたします。



「自己効力感」を高める“税理士試験対策向け”具体的方法 1

小さな成功体験を積み重ねる

税理士受験生においての小さな成功体験は、計算であれば学習した個別問題を何も見なくても解けるようになること、暗記なら覚えた論点がひとつずつ増えていくことを言います。 そのためには、初めて学習した論点は、間を置かずに復習すること、計算問題なら失点しなくなるまで繰り返し問題を解くこと、苦手論点は優先的に復習することが大切です。これらを行うためにも、日々、余裕をもって復習時間を確保するよう心掛けましょう。

TACの受講生であれば、講義で実施した学習論点については「トレーニング(問題集)」を完全に自分のものになるまで繰り返し解いてみましょう。計算問題は何度も繰り返し解くことで、スムーズに解答できる自分なりのパターンを身につけることができます。そして、次回の講義で実施する「ミニテスト」で満点に近い得点が得られれば、次の学習に向けて自信を持つことができるはずです。



「自己効力感」を高める“税理士試験対策向け”具体的方法 2

できる自分を知る

基礎的な問題とは異なり、難易度の高い総合問題では自分で努力してもなかなか正答できず落ち込むということがあります。総合問題を解くためには、問題に対するアプローチの仕方や、解答するためのテクニックの習得が必要になります。それを身につけるためには、まずは解き方の手順を模倣し、「この手順なら自分でもできる」と知ることが重要です。

TACの受講生なら、実力テストや、年明けに実施する上級演習といった問題を解いていただく機会がありますが、そのフィードバックとして講師による解説講義を実施します。問題へのアプローチの手順や、具体的な解答テクニックをお伝えしますので、それを完全に模倣するトレーニング方法を試してみてください。重要なのは正答することではなく「できることを知る」経験です。



「自己効力感」を高める“税理士試験対策向け”具体的方法 3

今をポジティブにとらえる

学習中はその時点の成績順位といった「結果」に重点を置く傾向があります。しかし、成績順位は、学習を始めて間もない方もいれば、あと一歩で合格といった受験経験者も含まれた中での総合的な順位となります。その視点がないまま成績順位に着目すると、結果により自信を喪失することにも繋がります。しかし重要なのは、学習ができているか、その「過程」になります。もし、日々の学習の積み重ねができていれば、その点は大きな成果といえます。そういった学習上での成果に着目し、「今日も学習できた」「順調に消化できてすごい」「かなりできるようになったし、もっと成長できる」といったように、毎日自分を褒めるようにしてみましょう。



最後に

いかがでしょうか。「自分ならできる」こと知ることが自己効力感を高める近道になります。自己効力感が高まれば、学習意欲が続き、積極的に学習に取り組めるようになります。

既にTACを受講されている方は、今回の「自己効力感」を意識してTACの各種サービスを存分に活用してください。また、これから受講を検討されている方は、ご自身が積極的な姿勢で学習できるよう、この機会に「自己効力感」に着目してみてください!



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