税理士ブログ
【簿記論】いよいよ学習も折り返し!
これからの学習ポイントと「強化ゼミ」の活用法
TAC税理士講座 簿記論担当
河井 翔太
みなさん、こんにちは。簿記論講師の河井です。
ついに2021年の本試験の年となり、今後はより本試験を意識した学習が大切になります。
本試験で合格を勝ち取るために必要なことは、“継続的な学習”と“能動的な学習”です。
①継続的な学習とは?
これからの時期はお仕事で繁忙期となる方も多いと思います。どんなに忙しい時であっても1日数分でも勉強に触れていきましょう。知識の定着で最も大切な事は“継続的な学習”です。
具体的に考えてみましょう。
週2日×@3.5時間=7時間
週7日×@1時間=7時間
どちらの方が知識の定着は良いと思いますか?
おそらく、後者です。
同じ学習量であっても毎日触れている方が、物事を忘れづらくなるものです。だからこそ、勉強をどれだけ自分の日常に組み込めるかが重要です。ご飯を食べる、お風呂に入る、歯を磨く、勉強する、寝る。勉強が当たり前の日常に溶け込めるように継続的に行ってくださいね。
②能動的な学習とは?
毎日をただ無意識に過ごしていると、あっという間に時間は過ぎてしまいます。自由は素晴らしいですが、人は自由を与えすぎるとだらけてしまう生き物です。だからこそ、意識して勉強することが大切です。毎回の講義の復習は受験指導校から与えられた課題で、これを漠然とこなしているだけなのが受動的な学習です。
一方で、一人一人が苦手な論点について向き合う、不安な箇所についてもう一度問題を解いてみる。自分自身の課題を見つけ、そこに対して行動を起こすのが“能動的な学習”です。
それぞれの知識の定着度合は異なります。周りと同じことだけを行うのではなく、自分が足りないもの、延ばしていきたいことを認識し、取り組むことが競争試験である税理士試験ではとても重要なことなのです。
さらにもう少し具体的に考えてみましょう。
学習上、幅広く出題される論点を一つでも得意とすることが重要です。では、得意にするためにはどうしたら良いのか?
それは、知識の定着(インプット)と実践力の強化(アウトプット)です。
③知識の定着(インプット)
論点を理解するためには講義をしっかり受け、そこに対する復習を丁寧に、繰り返し行うことが一番の方法です。
簿記論のみならず、どんな勉強であっても一夜で完璧にすることはできません。よって、その論点に対してどれだけ触れたかといった“学習量“が非常に大切となります。
簿記論は学習範囲の広い科目です。一つ一つの論点の触れる機会が少なくなりがちですので、論点の繋がりや関連性を意識した横断的な学習を進めてみてくださいね。
④実践力の強化(アウトプット)
実践力(アウトプット)についてはどうでしょうか。
理解できている論点であっても、初めて見る問題や、見たことのない資料など、初見の問題の対応は多くの方が苦手意識を持っているかと思います。
実は、問題を解いていく中で、論点の理解のみならず、資料を整理整頓し、自分の知識にどう当てはめていくのかが大切なのです。
「テキストの設例レベルであれば解答できる。」
「見たことのある問題であれば解答できる。」
「しかし、知らない問題の時には解答できない。」
「解くスピードが上がらない。」
これはまさに問題に対する戦い方、実践力(アウトプット)が不足しているのです。
現在、みなさんが直面している問題点はどちらでしょうか。
①理解できていないから解けない
②解き方を知らないから解けない
前者、後者のどちらでしょうか。
どんなに正しい知識があっても、問題への戦い方を知らなければ合格を勝ち取るのが難しくなります。
⑤『強化ゼミ』の目的
今回の『強化ゼミ』では、本試験における頻出論点の実践力(アウトプット)を強化することを目的とします。当然ながら頻出論点の解答精度とスピードは、高ければ高いほど良いのですが、“どのように解いたら良いのか?” といった「解き方」を独自に開拓するのはあまりにも時間がかかります。
そこで『強化ゼミ』では、本試験に向けて強化すべき頻出論点を確認しつつ、具体的な「解き方」を紹介していきます。「解き方」を理解すれば、あとはそれを自分のものにするために反復練習あるのみです!また、「解き方」が定まれば、解答精度とスピードが高まることはもちろんのこと、論点の忘却も防ぐことができます。また、過去の答練や本試験問題を使用することで、本試験で求められるレベルもいち早く体感できます!
『強化ゼミ』を活用し、自分自身の弱点を発見、そして克服し、本試験へ向けて実践力(アウトプット)を仕上げていきましょう!
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