税理士ブログ
この機会に見直す
実力アップのための「効果的な復習」
松井 啓太 講師
TAC税理士講座 簿記論担当
みなさん、こんにちは。
学習の方は順調に進んでいますか?1月入学速修コースから始めた方は学習開始から約2カ月半が経過しましたが、講義の復習はしっかりできていますか?今回は、その復習方法についてお話しします。
みなさんが実践されている復習方法と比べてみてください!
❶いつ復習するべきなのか?
まず、復習のタイミングですが、講義を受けた直後に行うことが大切です。
復習の中心となるのは、トレーニング(個別問題集)の該当問題の解答となりますが、講義を受けた日の翌日までには必ず行う習慣をつけてください。講義後に2日以上経ってしまっては、せっかく覚えた知識もほとんど忘れてしまい、また一からテキストを読み直さなければならず、多くの時間を要してしまい、かなり非効率的です。
以前、私が担当していた受講生の中には、夜の講義から帰宅後に該当する論点の問題をすべて解いてから寝るという習慣をつけていた方がいらっしゃいました。その方は、仕事と勉強を両立し、4年間の受験勉強の後に、見事に5科目合格を果されました。良い習慣は、必ず良い結果を誘引します。
❷ 理解を深めるために実践してほしいこと
そして、次の講義回を期限として、トレーニングの該当問題を3回解答する習慣をつけてください。
1回目の解答は間違えるためにあります。その間違えた理由を明確にし、必要に応じてテキストなどで確認しましょう。2回目の解答は間違えないように。1回目と同じミスをしないように完答を目指しましょう。3回目の解答は制限時間内に完答できるか挑戦します。このように、期限を設定し、テーマを設けて繰り返し解答することにより、論点への理解を深めるとともに、効率的な計算手順を身につけることができます。
❸ 限られた時間の中でも復習するには?
なお、仕事・大学・家事などが忙しくて、机に向かえる時間が限られている方、何時間も集中して机に向かうことが苦手な方、そんな方はスキマ時間を有効活用しましょう。スキマ時間(移動時間、昼休み、家事の合間等)には、次の学習方法を実践してみてください。
まず、日中のスキマ時間では、トレーニングの問題を見て「どんな処理が必要か」「見るべき資料はどこか」を頭の中で考え、その考えがあっているかどうか解答解説で確認します(問題をコピーしたものを用意しておくと便利です)。
さらに、集計要素の強い問題であれば、「どんな手順で解答すると効率的か」まで、考えておくと良いでしょう。
そして、帰宅後など、机に向かえる時間で、一気にそれらの問題を解答します。
日中の隙間時間で、問題に対する取り組み方を事前に確認している分、楽に復習できるはずです。ぜひ実践してみてください。
❹ 過去論点も定期的な復習を欠かさない!
そして、過去に学習した論点を、定期的に復習することを忘れないでください。
まずは、1カ月前の学習論点を復習してみましょう。これを行うのと行わないとでは、その後の記憶の定着度合が全く異なります。きっと、びっくりするくらい記憶があやふやになっているはずです。
使用する教材は、トレーニングのほか、補助問題や実力テストなどの総合問題を利用するのも良いでしょう。忘れていた論点を自分自身で認識し、テキストの設例を読み直すことで記憶を呼び起こします。ただし、ある程度まとまった時間が必要になりますので、休日などに行うことをお勧めします。
❺ 最後に
いかがだったでしょうか。仕事・大学・家事などで忙しい方もいらっしゃると思いますが、合格を勝ち取るためには、講義で学習した論点の復習をしっかりと行うことが重要です。
本試験まではまだ長い時間があります。まずは焦らずに、じっくりと学習に取り組んでください。そして、何か不安なことがあれば、遠慮せずに講師へ相談してくださいね。
講師一同、皆さんの学習を応援しています!
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