税理士ブログ
【簿記論_初学験者対象】
上級コースが開講するまでにやっておきたいこと
尾久土 公憲 講師
TAC税理士講座 簿記論担当
受験生の皆さんこんにちは。簿記論を担当している尾久土です。今年も残すところあと一か月ほど、TACの年内の講義も間もなく終了となります。今日は2024年税理士試験に向けて簿記論を学習中の皆さんに、「上級コース」が開講するまでにやっておきたいことをお伝えさせていただきます。
【実践してほしい会計科目復習方法のご紹介】
「上級コース」が開講するまでにやっておきたいことをお話しする上で、まず皆さんに認識をしていただきたいのは、『本試験において基本的な論点に基づく解答箇所で正解することができなかったら合格点を取ることができない。』ということです。
そしてその「基本的な論点に基づく解答箇所」に該当するものの多くは、TACの受講生なら年内に「完全合格コース」または「基礎マスターコース」で学習した4分冊のテキスト・トレーニングの内容となります。
つまりは、本試験において年内に学習した論点が出題された場合、その多くを正解する必要があるということになります。そのため、「上級コース」で実施する演習問題(上級演習)では随所で年内学習論点が出題されますので、そこが皆さんにとって得点源となるように、「上級コース」開講前に年内学習論点をしっかりと復習をするようにしてください。
では具体的な復習方法ですが、ここでは『上級コース開講までに復習時間を十分確保できる方』と『上級コース開講までに復習時間をそれほど確保することができない方』に分けてお話をしてきます。
『上級コース開講までに復習時間を十分確保できる方』
まず「上級コース」開講までに復習時間を十分に確保できる方については、「完全合格コース」や「基礎マスターコース」で配布された問題教材(トレーニング・補助問題・実力テスト)を全て解き直しして、不正解であった解答箇所に関する論点についてはテキストで再確認するようにしてください。その上でも、時間に余裕があるという方は、問題教材(トレーニング・補助問題・実力テスト)を繰り返し解答するようにしてください。なぜならば、簿記の計算スピードの向上は反復練習でのみ図ることができるためです。
『上級コース開講までに復習時間をそれほど確保することができない方』
一方、「上級コース」開講までに復習時間をそれほど確保することができない方については、まず補助問題・実力テストを解答し、そこで不正解であった解答箇所については該当するテキスト・トレーニングに戻って再確認をするようにしてください。補助問題・実力テストで課題を洗い出してからピンポイントで復習するのが効率的な復習の進め方になります。その上で、時間に余裕があれば補助問題・実力テストを繰り返し解答するようにしてください。
「年内補強ゼミ」の活用 ※TACの現受講生対象
補助問題や実力テストの解き直しは非常に重要な復習になりますが、すでに繰り返し解答済みで、計算の仕方や解答に当たっての注意点等を覚えてしまっているという方もいらっしゃるかと思います。そういった方には、「年内補強ゼミ」の受講がおすすめです。
「年内補強ゼミ/簿記論」は本試験形式の120分問題を解答していただく全2回の新設オプション講座となります。出題される内容は「完全合格コース」「基礎マスターコース」で学習した論点からまんべんなく出題され、もちろん、皆さんにとっては新規の問題を解く機会になります。
新しい問題を解答する中でご自身の課題を洗い出し、その論点を整理することで、万全な状態で「上級コース」に臨むことができる内容となっております。
また、補助問題や実力テストをそこまで解き直ししていないものの、新規の問題にどれだけ対応できるかを「上級コース」開講までに確認したいという方も「年内補強ゼミ」の受講はおすすめです。全2回のため比較的短い時間で受講できますので、ぜひご検討ください。
さいごに
「上級コース」が開講すると本試験まであっという間に時間が過ぎていくことになります。貴重な時間を有効に使っていただき、万全の状態で「上級コース」に臨んでいただければと思います。