TAC×脇田弥輝税理士 モチベーションの維持
みなさん、こんにちは!自宅で一人事務所を開業している税理士の脇田弥輝(わきたみき)です。長期戦になる税理士受験勉強。時々「よく7年間も勉強続けられたね」と驚かれることがあるのですが、今回はモチベーションの維持についてお話したいと思います。
終わってみれば、約7年間(27~34歳)も勉強をしていたわけですが、最初はそんなにかかると思ってなく、2~3年も勉強すれば受かるだろうと思っていました(甘かった…笑)。2~3年で合格する人も稀にいるので全員が7年もかかるわけではありません。平均どのくらいなのでしょう…。5年くらいでしょうか?(もっと?)。まぁ他人や平均と比べても仕方ないですし、いずれにしても数年間要します。私含め多くの方は、ずーっとモチベーションを高く持ち続けることはほぼ不可能でしょう。心が折れることもあります。でも私は基本的には楽しく勉強していました。
モチベーションの維持には「想い」と「行動」の両方が必要です。具体的に書いていきますね。
税理士としての憧れの生活を“想い描く”
まず「想い」。これは「税理士になった後の生活を具体的にリアルに想像する」こと。税理士としての仕事の内容だけでなく、顧問先とどのような信頼関係にあるか、自分はどんな服を着てどんなバッグを持って、どんなお店でご飯を食べているか、どんな車に乗っているか、家族旅行はどこら辺に行くか…なんでもいいです。「税理士の仕事をしながら憧れの生活を送っている自分」を強くイメージするのです。世のため人のため…のようなきれいごとでなく、要するに自分のための動機です(笑)。それでも税理士になったら自然と顧問先のことを考えて仕事をするようになるので大丈夫です。そこにやりがいがありますから。
でも勉強中は、例えば全国公開模試で思うような点数が取れずにものすごく落ち込んだ時、「あぁもう勉強やめたら楽になるなぁ~」という思いが頭をかすめても、「いや、でもここでやめたら一生専業主婦のままだ。自分の送りたい生活が送れない」と思うと、続けよう!と思えるものでした。
勉強できることは幸せなこと。行き詰ったら“なぜ税理士を目指したのか?”を振り返る
勉強を続けても想い描いた生活になれないかもしれない(=合格できないかも)、とはあまり考えなかったのは根がポジティブだからですかね(笑)。「合格するまで続ければいつかは合格する」という当たり前の定義をしていました。合格体験記を読むのも好きでした。
あなたはなぜ税理士を目指したのですか?目指さなければしなくて済んだ苦労をわざわざしてまで勉強しているのは、理由やきっかけがあったはず。基本的には、資格試験を目指している方は勉強好きな人で、好きな勉強を続けることで将来の可能性が大きく広がるのですからとても幸せなことだと思います。
やるべきことを視覚化する
次に「行動」。いくら想いが強くても実際に勉強しなければ合格できません。私の場合は手帳に計画を書き込んで、それを二重線で消す、というのをずっと続けていました。これは今でも仕事の予定ややるべきことをアナログに手帳に書きこみ、☑を入れています(途中から二重線ではなく☑するようになりました)。頭の中で計画を立てるのではなく、実際に紙に書いて、ボールペンなどでそれを消していくのが私には合っていて、便利なGoogleカレンダーやTODOリストのアプリみたいなものは使っていません…。何を使うかは好みですが、計画を消していくのは気持ちいいですよ。
あとは、お気に入りのボールペンや付箋を使ったり、電卓を可愛くデコレーションしたりしていました。毎日使うものなので、お気に入りのものに囲まれたほうがやる気も出ますよね。
同じ立場・境遇の受験生との情報交換も支えに
それから、私はほぼ通信講座で勉強していたので、リアルな受験仲間があまりいなかったのですが、簿記論に合格した年に、「税理士を目指すママ」のオフ会に参加し、そこで知り合った同じ境遇のママ受験生と、年に一度(試験後9月など)くらい会って色々情報交換するのもモチベーションの維持になりました。今ではその時の仲間とは、税理士同士の相談事をしたり子育ての話をしたり、とても仲良くさせてもらっています(その時の仲間達とセミナー予定です!)。
私自身が、ママ受験生の仲間に救われたことがたくさんあったので、税理士になってからも毎年「税理士を目指すママ」オフ会を開催していて、10名前後の方々が参加してくださっています(参加者の顔ぶれは少しずつ変わっています)。その会についてはいくつか取材も受け記事になったりしています。
残念ながら今年はコロナが心配なので開催しないことにしましたが、また来年以降できるといいなと思っています。ここで参加者同士が仲良くなり、お互いの勉強のモチベーションのアップになっていると聞くととても嬉しいです。
“継続”がモチベーションを上げることも
「強い想い」と「日々の行動のための工夫」でなるべくモチベーションを維持しましょう。でも時々モチベーションが下がっても大丈夫。そんなときもあります。それでも淡々と勉強を続けていれば突然晴れるように理解が深まり成績が上がる時が来ます。そうなったらまたモチベーションも上がります。
ぜひ、私たちのセミナー(11月に開催予定)にも参加してモチベーションアップしていただけたら嬉しいです!