“記述式1位”の合格者に姫野講師が聴く! 記述式の極意とWセミナー講義・教材活用法
2020年度司法書士試験で記述式1位・総合2位の点数を取って合格された管原さんに、姫野講師が記述式の極意等についてインタビューしました。
管原 優太(すがわら ゆうた)さん(右)
2020年度合格(記述式1位・総合2位)
上級総合本科生 教室講座(渋谷校)受講
姫野 寛之(ひめの ひろゆき)講師(左)
Wセミナー司法書士講座専任講師
司法書士試験合格に必要な知識を鋭く講義する。常に過去問を意識した視点からの解説は、受講生から“絶賛”されている。「上級総合本科生」「基礎総合コース」を担当し、教材も執筆している。
まずは雛形を完璧に頭に入れ、択一式を解くときに記述式もイメージ
姫野 まず受験1年目の択一式と記述式の勉強量のバランスはいかがでしたか?
管原 択一式7:記述式3くらいでした。1年目の記述式対策は、雛形を覚えることに集中して問題を沢山解いていました。
姫野 1年目は雛形を不安がない程度に覚えたのですか?難しいものは?
管原 難しいものも含めて、雛形はほぼ完璧に頭に入れました。
姫野 雛形は最低限必要なものとして先に入れたんですね?
管原 そうです。
姫野 2年目以降、記述式の特別な勉強はしましたか?
管原 特にはないです。択一式9:記述式1くらいのバランスで、記述式のために講座以外の問題集・テキストを買ったりもしませんでした。お勧めとしては、択一式の答練・過去問を解くときに記述式もイメージすることです。
姫野 択一式の延長線上ということですね。具体的にはどうイメージしていましたか?
管原 例えば不動産登記法は、買戻しと仮登記の住所変更等の論点が似ていたりするので、「もしこれが記述式で出題されたらどう解く?」と考え、論点を比較しながら勉強していました。
「記述式対策講座」の受講が合格への一番の近道
姫野 初学者が1年後の本試験で記述式を攻略するためには、どういうアドバイスをしますか?
管原 やはり雛形をしっかり覚えることです。その上で、色んな論点をイメージして解いていくことが大切だと思います。
姫野 論点は講義で学ぶべきですか?問題を解いて習得すべきですか?
管原 両方必要とは思いますが、正直、姫野先生の「記述式対策講座」を受ければ完璧です。そこで必要な論点は網羅できると思います。
姫野 論点の講義も受けつつ、問題も解く方が良いですね?
管原 そうですね、一度は解いておいた方が良いと思います。
姫野 それならすぐ記述式1位になれますか?(笑)
管原 そうですね…、まあ姫野先生の講義を受ければ大丈夫です(笑)
姫野 ありがとうございます(笑)実際、「記述式対策講座」の講義はいかがでしたか?
管原 「記述式対策講座」は最後の年に受けたのですが、姫野先生も解き方を工夫されていて勉強になりました。僕が何年もかかって覚えたことを講義で教えてくれるので、絶対に受けるべきです。合格への一番の近道だと思います。
姫野 教材・問題集はいかがでしたか?
管原 シンプルに雛形を覚えるのと、色んな問題に慣れるのが重要と感じ取ったので、記述式が苦手な方、これから記述式の勉強を始める方にとって、あんなに良い教材はないと思います。
姫野 ありがとうございます。次に中上級者の場合、ある程度自分の解き方がある状態ですが、そこから記述式を攻略するには、どうアドバイスしますか?
管原 まず論点を外した時は必ず復習するのはもちろん、枠を外さないことを意識して問題に臨む。枠を外した場合は、どうして外したのかを自分でしっかり考えて勉強するのが良いと思います。
姫野 枠を外さないようにしても、細かい所をミスすると点数を引かれますよね?
管原 はい。それはもう最初に雛形をしっかり覚えることで解決します。
姫野 やはり雛形を覚えるのが前提だと。初学者であろうと中上級者であろうと、やることは変わらないということですね。
答練や模試は必要な回数を受けて復習すれば本試験に対応できる
姫野 TACの全国模試は受けましたか?
管原 合計4回受けました。
姫野 本試験に合格するには、模試を何回受けるべきだと思いますか?
管原 人によるとは思いますが、必要以上にたくさん受けることはなく、自分の実力と解っていない論点を把握し、復習できれば十分だと思います。
姫野 解き直しはしましたか?
管原 いいえ。大きく間違えた論点を復習すればよく、同じ問題の解き直しは必要ないと思います。
姫野 本試験で出た論点は、答練や模試で全て出ていましたか?
管原 出ていたと思います。今回の本試験は、分からない論点はなく、全部解いたことのある論点だったと思います。
本試験でもある程度確立した解法で、いつも通りに解く
姫野 本試験や模試での時間配分について教えてください。
管原 択一式はマークを含めて50分、記述式は不登法60分・商業登記法70分をイメージして解いていました。
姫野 択一式、速いですね。記述式は潤沢に時間があるようですが、商登法を多めに見積もっていたのですか?
管原 どちらかというと、記述式の不登法が終わった時点で時間もあるので、残りの時間を商登法に使い切っていました。
姫野 本試験や模試で記述式を解く時に、不安はないですか?
管原 記述式は無心で解くイメージで、不安はありません。自信というか、いつも通りに解く、という感じです。むしろ択一式を解く時の方が、分からない肢がいっぱい出てくるので不安が多かったです。
姫野 記述式は実際、どういう方針で解いていましたか?
管原 不登法は解法を確立していて、基本的には姫野先生の解法と同じです。どんな問題が出ても読む順番、チェックするところはある程度同じようにできるよう確立していました。商登法は8~9割は決まったものがありますが、議決権などの細かい論点は臨機応変に対応していました。
姫野 ある程度確立した解法と、臨機応変な対応ですね。僕が今回の記述式1位に少しでも貢献できたのなら嬉しいです。本日はありがとうございました。
管原さんの2020年度本試験 記述式の問題冊子・答案構成用紙・答案用紙をご覧いただけます!
管原さんが受講した「記述式対策講座」「全国模試」を含む本科生の受講をオススメします!
中上級者で、単科での受講をご検討の方は…