第二種電気工事士は未経験でも就職・転職可能!有利に活かせる方法を解説
第二種電気工事士の資格は未経験でも求人が多いため、取得することで就職や転職に繋げやすい資格といえます。
この記事では、第二種電気工事士の資格を取得するメリットや主な就職先、就職や転職を有利にすすめるための3つの方法などを解説します。
第二種電気工事士とは
第二種電気工事士とは、低圧の電気設備の工事に従事できる国家資格です。第二種電気工事士が扱える工事の範囲は小規模な店舗や事務所、一般住宅などの600V以下で受電する設備とされます。
仕事の内容は幅広く、器具の取り付けや取り外しから配線工事まで様々なものがあります。年に2回実施される国家試験に合格することで、第二種電気工事士の資格を取得できます。
第二種電気工事士の資格取得のメリット
第二種電気工事士の資格を取得するメリットには、主に以下の3つがあります。
- 就職や転職、独立開業に活かせる
- 電気工事という一生使える技術を身につけられる
- 職場によっては資格手当がつく
これら3つのメリットについて、それぞれ具体的に解説していきます。資格を取得するメリットを把握することで資格取得への意欲も高まるので、ぜひチェックしてみてください。
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就職や転職、独立開業に活かせる
第二種電気工事士の資格取得のメリットの1つ目は、就職・転職・独立開業に活かせることです。電気工事士の需要は多くあり、求人は一年中あります。電気工事やビルのメンテナンスなどを専門にしている会社では、部署によっては電気工事士の資格が必須となっています。そのため、就職でも転職でも持っていると有利な資格です。また、いくつかの条件を満たすことで独立開業することも可能です。独立開業するために必要となる条件は以下の3つとされています。
- 第二種電気工事士の免状の取得
- 3年の実務経験
- 各都道府県知事への電気工事業者登録
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一生使える技術を身につけられる
第二種電気工事士の資格取得のメリットの2つ目は、一生使える技術を身につけられることです。 電気工事には危険がともなうため、資格がないと電気工事を行えません。そのため、電気工事の専門家として活躍することが可能です。定年もなく求人が多いため、経験を積むほど技術を磨け、一生の仕事にできます。
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資格手当がつく職場もある
第二種電気工事士の資格取得のメリットの3つ目は、資格手当がつく職場もあることです。 「資格手当」とは、業務に活かせる資格を社員が取得した際、一定額を企業が毎月支給する制度のことです。なお企業にとって社員へ資格手当の支給義務はないため、資格手当はあくまでも企業の福利厚生の一環という位置付けとなっています。
第二種電気工事士の主な就職先と業種
第二種電気工事士の主な就職先や業種には、以下の4つがあります。
- 電気工事士
- ビル設備管理(ビルメンテナンス)
- サービスエンジニア
- 施工管理
どの業種も電気工事に関わる業種ですが、業務の内容や年収の相場が異なります。また、業種・職種によっては第二種電気工事士以外にも資格が必要となる場合があるため、必要に応じて別の資格取得も検討してみるとよいでしょう。
電気工事士
電気工事士は、小規模の店舗や一般住宅などを中心とした屋内外の配線工事などを幅広く取り扱う業種です。また、家電の取り付けや取り外し、屋内のコンセント取り付けなどの業務もあります。
電気工事士の年収相場は360万~600万円です。日本人の平均年収は約461万円とされているため、電気工事士は平均年収以上の年収を狙える業種といえます。
※参考:国税庁・平均給与
ビル設備管理(ビルメンテナンス)
ビル設備管理(ビルメンテナンス)は、主にビルの内部にある設備の点検や交換、緊急時の対応を行う業種です。
ビル内部の設備の取り扱いが業務範囲となるので、第二種電気工事士の資格以外に「危険物取扱者」や「ボイラー技士」などの資格が必要です。第二種電気工事士の資格はビル内部のブレーカーや分電盤など低圧の電気設備を取り扱う際や、ビル内の照明の交換、設備のちょっとした修理や整備の際にも電気工事士でなければできない作業が多いため、特に必要とされます。
ビル設備管理の仕事では、複数の資格取得や勤務先の企業を選ぶことで相場以上の年収を狙うことも可能です。
サービスエンジニア
サービスエンジニアは、主にセキュリティ機器や医療機器などの機械が故障した際に修理を行う業種です。サービスエンジニアの業務に従事するには第二種電気工事士の資格が必要です。また、機械・配線等に対する専門知識も必要とされています。
サービスエンジニアの年収は、取り扱う機器や企業規模によって異なります。大手企業や利益率の高い企業を狙うことで年収アップを目指すことが可能です。
施工管理
施工管理は、主に工事品質の管理、工事の保安監督や施工計画などを行う業種です。施工管理を行うには、電気工事士とは別に「電気工事施工管理技士」の資格を取得する必要があります。
電気工事施工管理技士の資格だけでは工事はできません。そのため電気工事士の資格と両方を取得することでさらに就職や転職に有利となり、年収のUPも期待できます。
未経験でも就職や転職は可能
電気工事士は幅広い需要が存在し、将来性も高い職業です。そのため未経験であっても就職や転職をすることが可能です。
年収や給料に関しては、入社後に新たな資格の取得をしたり技術力を磨いたりすることで増やせます。電気工事士として企業から信頼されるには、資格の取得だけでなく経験や技術力も求められるため、常に向上心を持って取り組む姿勢が大切といえるでしょう。
第二種電気工事士の資格で就職・転職を有利にすすめる方法
第二種電気工事士の資格を活用して就職や転職を有利にすすめる方法には、以下の3つがあります。
- 転職サイトや知り合いから紹介してもらう
- 資格の活かせる業界を探す
- 他の資格も取得してみる
これらの方法を意識的にしっかり活用することで、就職や転職を有利にすすめることが可能です。それぞれの方法について具体的に解説していきます。
転職サイトや知り合いから紹介してもらう
第二種電気工事士の資格で就職・転職を有利にすすめる方法の1つ目は、転職サイトや知り合いから紹介してもらうことです。
転職サイトには、第二種電気工事士保有者の求人情報が多く掲載されています。仕事内容や待遇、職場の雰囲気などが表示されているので、まずは気になる求人情報をチェックしてみましょう。
また、すでに電気工事士として働いている知り合いがいる場合は、その人から紹介してもらうことで就職や転職を有利にすすめられる可能性が高まります。
資格の活かせる業界を探す
第二種電気工事士の資格で就職・転職を有利にすすめる方法の2つ目は、資格の活かせる業界を探すことです。
例えば、第二種電気工事士の資格からステップアップして第一種電気工事士の資格を取得できれば、さらなる年収アップが可能です。しかし、第一種電気工事士の資格を取得する際、免状取得の条件として「一般電気工作物の工事」の実務経験(3年間)が必要とされます。
そのため第一種電気工事士の資格取得を目指すのであれば、「一般電気工作物の工事」の実務経験を3年間積める業界を選ぶことで効率よく免状取得に必要な条件を満たせるでしょう。
他の資格も取得してみる
施工管理は、主に工事品質の管理、工事の保安監督や施工計画などを行う業種です。施工管理を行うには、電気工事士とは別に「電気工事施工管理技士」の資格を取得する必要があります。
電気工事施工管理技士の資格だけでは工事はできません。そのため電気工事士の資格と両方を取得することでさらに就職や転職に有利となり、年収のUPも期待できます。
第二種電気工事士の資格で就職・転職を有利にすすめる方法の3つ目は、他の資格も取得してみることです。第二種電気工事士の資格には、あわせて取得しておくと役立つ、以下のような資格があります。
- 第一種電気工事士
- 電気工事施工管理技士
- 危険物取扱者
- ボイラー技士
- 第三種電気主任技術者(電験三種)
- 第三種冷凍機械責任者
- 消防設備士
これらの資格を複数取得しておくと技術者としての価値が高まるため、就職や転職を有利にすすめやすくなります。
第二種電気工事士の資格を取得して就職・転職に活かそう
第二種電気工事士の資格を活用することで、未経験の方や60歳以上のシニア層の方も就職や転職が有利になります。なぜなら、電気工事士は需要が大きく幅広い求人が存在しているからです。
60歳以上の定年後の転職を考えている方であれば、第二種電気工事士に加え危険物取扱者乙4などの関連性の高い資格取得も積極的に狙っていきましょう。シニア層向けの求人は全体の割合からすれば少なくなってしまいますが、資格を多数保有することで転職を有利にすすめることが可能です。
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