2019年度 弁理士合格者座談会 ~合格への軌跡~
VOL4 テキスト編 ~合格者がおススメするTACのテキストとは?~
松宮:それではTACのテキストについて皆さんにお伺いしたいと思います。皆さんが1年間合格のために使い込んだテキストをそれぞれ持ってきていただきました。書き込みとかいろいろあると思います。自分がどのテキストが合格のために良かったか、それからどういう風に使ったのかというのをちょっとご説明いただきたいと思います。では柴崎さんお願いします。
柴崎:「短答⇔論文ハイブリッドテキスト」(現:基本講義テキスト逐条編)が特に良かったかなと思っています。
松宮:どのように使いましたか?
柴崎:名前の通り、短答と論文両方に必要な情報を、1冊にまとめたテキストです。私は短答の時の勉強としても論文の時の勉強としても、知識が抜けないように気をつけていました。当然、論文の学習時も短答的な論点に気をつけていたのですが、そこをこの1冊で全部できるのと、講義の中でどこが重点かをかなり詳しく説明していただいているので、その重要な点だけを、しっかり短期間で再度チェックできるところが非常に役に立ったと思っています。
松宮:このテキストは論文の受験の時に使って、口述の時も使いました?
柴崎:口述の時は、趣旨についてだけ読み直しました。
松宮:では、これ、使ったのですね。
柴崎:使いました。口述の時も見ています。
松宮:はい。ちょっと開いた時に線を引いたところありますよね。それは齋藤先生の指示ですか?それとも自分で重要なところに引いたのですか?
柴崎:これは齋藤先生の指示もあれば、自分で書き込んだものもあれば、小松先生の指示のところもあります。
松宮:一杯、線が引いてありますね。齋藤先生は、例えば、テキストに線を引くという指示はしているのですか?
齋藤:「ここ、重要なので覚えてください」と言って、線を引いてもいいですし、チェックでもいいという感じで、指示はしています。
松宮:ありがとうございます。では、丸山さん。丸山さんは使い込んだテキストは何ですか?
丸山:私も柴崎さんと一緒で、「短答⇔論文ハイブリッドテキスト」です。私はどのように使っていたかというと、分冊して講義1回分ごとに綴じて、通勤時に音声を聴きながら1講義ごとに聴いたりして使っていました。これが短答・論文・口述の全部のインプットの基本になりますので、これをベースに勉強して足りないところは青本を読むという勉強をしていました。
松宮:分冊する人ってそんなに多くないですけど、分冊した方が扱いやすいですか?
丸山:重いので(笑)。今日はこの講義とか、今日は特許法第12回とかそういう風に決めて、分冊して持ち歩いていました。
松宮:わかりました。それもテクニックですね、ありがとうございます。最後、嶋根さん。嶋根さんは何をお持ちになりましたか?
嶋根:「論文要点集」です。本当は「短答⇔論文ハイブリッドテキスト」が一番オススメだったのですが、重複すると思い、「論文要点集」にさせていただきました。去年の、短答を受かった年の論文は、趣旨の理解がとても追いつかなかったので、今年受験する時に趣旨や判例の知識を少し強化しようと思って、そのためにこの「論文要点集」をすごく使っていました。このテキストの良いところは、普通の趣旨のテキストとかだと趣旨とか判例とかだけ寄せ集めているのですけど、出典などが細かく書いてあるところと趣旨と判例だけではなくて、29条と29条の2と39条の違いとか、無効理由と異議理由の違いとか、そういった条文を比べるような内容も書いてあり、そのまま論文の論点になりそうなところが結構書いてあったので、自分も答案を書く時、これを参考にして、このように項目を立てて書こうとか、そのようなところまで参考にできたのでとても良かったです。
松宮:一杯見出しがついているのは何ですか?
嶋根:(笑)これはちょっと汚いのですけど。当日、特・実・意匠・商標の本試が始まる直前の20分以内に見直したいところに付箋を付けていまして、苦手なところとか、超重要みたいな自分のはったヤマとか、小松先生のヤマとかに付箋を付けていて、短時間で一通り気になるところを復習できるように付箋を付けていました。
松宮:わかりました。それは齋藤先生の指示ですか?
嶋根:これは我流です(笑)。
松宮:我流ですか、すごいですね。
嶋根:短時間でおさらいしたい、不安がない状態で本試に臨むというのがベストな状態なので、そうできるようにしておきました。