2019年度 弁理士合格者座談会 ~合格への軌跡~
VOL3 講師編 ~合格者から見たTACの講師とは?~
松宮:今度はTACの講師についてお伺いします。嶋根さんと丸山さんは齋藤先生に習っていました。それから小林さんは小松先生に習っていました。それから柴崎さんと久野さんは小松先生の講義も齋藤先生の講義も、多分、両方経験していると思います。最初にまずは嶋根さんと丸山さんに、齋藤先生は、どういう教え方をしているか教えてください。
丸山:難しいことよりも基本的なことをしっかり覚えましょうという教え方をするように感じました。私が齋藤先生の講義で良かったなと思うことは、齋藤先生は受講生の意見を取り入れて講義をドンドン良くしていく工夫をしてくださるのがすごく良かったなと思っています。講義に問答を取り入れたり、テキスト以外にも参考になる資料を配付してくださったりとか、論文の授業では、受講生の答案を比較するというような独自の試みもやってくださり、そのような試行錯誤がすごく良かったなと感じました。
齋藤:ありがとうございます。
松宮:嶋根さんはいかがですか?
嶋根:はい。私も丸山さんと同じですが、先ほど先生がおっしゃっていたように、論文の講座であっても短答の知識を問う問答をしていただくなど、すごく講義を工夫してくださる印象がありました。あと、講義そのものは、先生ご自身がすごく条文の知識が豊富でいらして、条文を縦横無尽に説明してくださる印象がありました。拒絶理由の説明をしていても無効理由と比較して必ず教えてくださったりとか、法制度の説明をしていても、各法域の違いを解説に挟み込んでくださったりして、初学者の頃はついていくのが本当に大変だったんですけど、2年目、3年目は繰り返し講義のことを思い出すとすごく味わいのある講義というか、何度繰り返しても新しい発見があるような、そういった講義だったような印象があります。
齋藤:ありがとうございます。
松宮:齋藤先生はどうやってそのような工夫をしているのですか?
齋藤:受講生の反応を常に見ています。つまらなそうな顔をしていたら、「もう終わり、終わり」という感じで(笑)。反応が良ければそこを磨いていくと。
齋藤 晶子 講師(渋谷校担当)
松宮:その考えは、重要ですよね。わかりました。ありがとうございます。小林さんは小松先生一本ですよね。小松先生はどういう教え方をされますか?
小林:弁理士試験は覚えなくてはいけないことがたくさんあり、その覚えなくてはいけないことの中にも重要さの度合いがそれぞれ違うと思います。その優先順位というか、全部覚えなくてはいけないですが、ここは特に重要とか、その優先順位を明確につけてわかりやすく言ってくださるので、そのような意味で効率的に知識のインプットができたかと思います。
松宮:そうですか。小松先生は、普段、例えば自宅でどういう勉強をしなさいとか、具体的な指示はあるのですか?
小林:講義の終わりとかに「今日はここまでこういう内容をやりました。次の講義の時はここからここまでやります」ということを明確に言ってくださるので、復習・予習をやり易かったです。
小松 純 講師(新宿校・通信講座収録担当)
松宮:わかりました。ありがとうございます。久野さんと柴崎さんは小松先生と齋藤先生両方に教わっていますよね。まず、聞きたいのは、柴崎さん、先生が変わると教え方とか説明の仕方が変わると思うのですが、それで苦労したことはありますか?
柴崎:苦労とはむしろ逆に、1つの問題で条文についていろいろな教え方をしてくださって理解が深まったという印象です。
松宮:そうですか。わかりました。では、先生を変えてあまり苦労した経験はないですね。
柴崎:ないです。
松宮:わかりました。では、久野さんは苦労しましたか?
久野:私は積極的に先生を変えたタイプで、その時の自分の学習レベルだとか、行き詰っている問題に合わせて先生を選んでいきましたので、戸惑ったということはなかったです。
松宮:そうですか。では、柴崎さん、齋藤先生と小松先生それぞれどういうところが良かったか、一言でいうとどんな感じですか?
柴崎:一言ですか?
松宮:一言じゃなくてもいいです。
柴崎:齋藤先生は先ほどのお話にもありましたが、独自の資料をご用意してくださったところが非常に分かりやすかったと思います。さらにもっと素晴らしいなと思ったのは、相談というか質問に対してものすごく丁寧に対応してくださります。講義終わりで大変お疲れのところをすごく長く付き合ってくださったので、本当に感謝しかないですね。小松先生も相談に行くと、試験問題とか条文だけではなく、人生相談みたいなところまで(笑)。過去にこんなことを相談してきた人もいるよとか、どんな相談でもしていいよということをおっしゃっていただき、非常に相談しやすい先生でした。