2018年度 弁理士合格者座談会 ~合格への軌跡~
VOL1 学習方法編 ~最短合格の秘訣~
──それでは、合格者座談会を始めます。本日お越しいただいた4名の方、堀さん、眞田さん、原さん、髙橋さんです。
司会は、松宮ゼミをご担当されている松宮先生と、新宿校(※取材当時。現在は渋谷校)でご担当されている齋藤先生です。
松宮 堀さんと眞田さんは一発合格です。受験回数1回でこの試験を受かる人は非常に少ない。それから原さんは2回で合格、髙橋さんも2回で合格ですけど、髙橋さん、50代男性です。50代男性が2回で合格するというのは極めて少ないです。今年50代男性は700人受けて合格したのは20人です。非常に少ないですね。それぞれの方に特徴がありますので、それに沿って進めたいと思います。
──まず皆さんにどうやってこの1年間勉強したかをお伺いします。
松宮 まず眞田さん、8ヵ月という超短期で合格という素晴らしい偉業を達成されましたが、1年間どのように勉強されましたか?
眞田 TACの8ヵ月本科生を申し込んで、齋藤先生にどうやって勉強したらいいですかというのを随時伺い、教えていただいたまま、素直に勉強したと思います。
松宮 それ重要ですね。
齋藤 講義後に、毎回質問されていました。
松宮 その話はまた後で詳しくお伺いします。では、堀さん。他の方は主に校舎に通われていましたけど、堀さんは通信で、直接先生の顔を見て講義を受けるのではなく、パソコンの画面を通じての受講でした。とても大変だったと思うのですが、1年で合格した秘訣は何でしょうか?
堀 何でしょう?必死にやる(笑)。
松宮 通信ですと大変ではなかったですか?
堀 通信だから大変というのは特に感じませんでした。自宅と校舎を往復しなくて済みますから。
松宮 でもご自分でスケジュールを管理しなくてはいけないですよね?
堀 管理といっても週1回講義がありますから、管理しなくても管理されてるという…。
松宮 ちゃんとサボらないでできるわけですね。
原さんと髙橋さんは2回目で合格ですけど、私がお二人に会ったのは1年目の試験が終わった夏ぐらいでしたね。お二人に共通しているのは、1年目にそれなりの基礎力を身につけていました。原さんは1年目どのような勉強をされましたか?
原 1年目はとにかく齋藤先生の講義を受けて言われたことを実行しました。短答をただ○×だけではなくて、自分で論文を書けるぐらいに解答を考え、過去問3年分ぐらい実施しました。その学習法が結構、知識定着には役立ったかなと思っています。短答の解法はそれで身についたのかなという感じです。
松宮 原さんは齋藤先生の講義でしっかり基礎力を身につけて、2年目一緒にゼミで学習しましたけど、2年目はインプットに関してはほぼ完成された状態でしたよね。
原 自分としても、知識が足りずに1年目に落ちたという感じはなくて、アウトプットが問題だろうと感じていました。アウトプットになるとゼミに参加するのがいいなと思って、2年目はアウトプット中心で、インプットは少しブラッシュアップするぐらいのイメージでした。
松宮 では、最後に50代男性の髙橋さん。髙橋さんも1年目の短答試験で合格点は超えましたよね。だけど残念ながら条約で合格基準点不足になってしまいました。1年間学習してきて手応えというのはかなり感じましたか?
髙橋 いや、正直、あまり感じませんでした。弁理士試験なんたるやみたいのを、よく分かってなかったような気がします。
松宮 短答に落ちて、2年目に向けてどのように勉強されましたか?
髙橋 まずは、条約は合格基準点不足だったので、その短答試験の翌日から、新しく四法対照条文を買い、まずはPCTから早速読み始めました。
松宮 短答試験が終わった翌日から苦手科目を勉強したということですね。