令和6年 二級建築士 設計製図試験 課題発表
令和6年 設計製図試験に関する情報を、随時更新していきます。
令和6年 二級建築士
設計製図の試験 公表課題
令和6年「設計製図の試験」の課題
課題名
観光客向けのゲストハウス(簡易宿所)(鉄筋コンクリート造)
要求図書
・1階平面図兼配置図[縮尺1/100]
・各階平面図[縮尺1/100]
・立面図[縮尺1/100]
・断面図[縮尺1/100]
・部分詳細図(断面)[縮尺1/20]
・面積表
・計画の要点等
(注1)各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定します。
(注2)答案用紙には、1目盛が5ミリメートル(部分詳細図(断面)については、10ミリメートル)の方眼が与えられている。
【注意事項】
試験問題を十分に読んだうえで、「設計製図の試験」に臨むようにしてください。
なお、建築基準法等の関係法令や要求図書、主要な要求室等の計画等の設計与条件に対して解答内容が不十分な場合には、「設計条件・要求図書に対する重大な不適合」と判断されます。
【アーカイブ配信中】
令和6年 課題の概要説明会
今年度の課題分析と学習のポイント
1.設計製図試験の概要
2.今年度の試験課題について
3.攻略のポイント解説
4.TACの講座案内
(2024年6月16日収録、二級建築士 専任講師:岡部)
令和6年 二級建築士
公表課題についての分析
1.「鉄筋コンクリート造」について
予想どおり今年はRC造でした。構造形式については、前回(令和3年)のRC造の課題に引き続いて指定がありませんでしたので、「ラーメン構造」か「壁式構造」で計画すれば良いと思われます。
また、階数についても前回に引き続き指定がなく、2階建てなのか3階建てなのか、試験当日の問題で指定される形となりました。RC造課題では、過去3回とも3階建ての問題でしたが、2階建ての問題の可能性もあります。
これらから、より広い範囲での事前準備が必要な発表課題といえます。
2.ゲストハウス(簡易宿所)について
この用途では、過去での出題は見当たりません。
ゲストハウス(簡易宿所)とは、宿泊施設の一形態で、ホテルや旅館との違いとしてドミトリー(相部屋)があったり、トイレやバスルームが共用だったり、サービス面を最低限に留めることで宿泊費用を安価に設定していることが特徴としてあげられます。近年では外国人観光客の利用も多く、昨今のインバウンドの盛り上がりを受けた、時流を捉えた課題テーマといえるでしょう。
想定される要求室として、ベッドルーム、共用の浴室、食堂、ラウンジ、荷物保管スペース、スタッフルーム、屋外テラスなどが上げられます。また、課題の特色として観光客同士の交流スペースや地域とのふれあいスペースなどの出題が予想されます。
3.要求図書について
令和3年に引き続き「部分詳細図(断面)」[縮尺1/20]が出題されました。屋根部分、2階床部分、基礎部分、どこが出題されるか分かりませんので、全ての部位についての練習が必要です。
また、令和3年では、バルコニー部分の防水方法の表現も含めた部分詳細図が要求されましたので、標準的な納まりに加えてバルコニーや土間仕上げなどの納まりも描けるように準備をしておく必要があります。
4.関係法令について
注意事項の欄に、建築基準法等の関係法令などに解答内容が不十分な場合には、「設計条件・要求図書に対する重大な不適合」と判断する、との注意書きがあります。
まず、建築基準法での制約事項、「延焼のおそれのある部分、防火区画(竪穴区画)、建蔽率、容積率、高さの制限、避難、採光など」について、十分に注意した設計をする必要があります。
また、簡易宿所は、旅館業法の規制を受けますので、こちらの基準にも注意が必要です。
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