国家総合職 合格体験記
胸を張って「人」の成長を応援できる行政官を目指して
柳沼 忠仁さん
DATA BANK
内定省庁 | 厚生労働省 |
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出身校 | 早稲田大学 文学学術院 |
コース | 法律主要科目本科生 |
受験区分 | 大卒程度 法律区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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すべての人の幸せに貢献
両親とも教員だったこともあって、昔から公務員や教育分野に関心を持っており、社会をつくる存在である「人」の力を伸ばしていけるような仕事に就きたいといった想いがありました。しかし、大学時代の様々な活動や経験を通して、個々人を取り巻く環境(家庭・地域・障がいの有無・ライフステージなど)によって、自力ではどうにもし難い要因で自らの力を伸ばし可能性を広げることが困難な人々が少なくないことを痛感しました。また、デンマークでの教育・福祉現場視察を通して、「人の幸せ」を中心とした社会形成の重要性と同時に、人を支える側を「支える」役割の重要性を実感しました。
そのような経験を経て、どんな状況にあっても「全ての人が人生のあらゆるステージで可能性を発揮できる基盤」をまず保障することこそ、私が人生をかけて挑戦したいことだし、真に今後の社会と人々の幸せに繋がると考え、厚生労働行政官として働くことを決断しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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情報量と講義の質
行政官として働きたいという想いがありながらも、私自身が法学部ではなかったため、当初は具体的な対策方法や勉強の進め方に不安を感じていました。そこでいくつかの予備校を回ってみた結果、①試験&官庁訪問の情報量の豊富さ②勉強資料の内容量の必要十分さ、の2点でTAC・Wセミナーが秀でていると感じ、入会を決めました。
特に①に関しては、官庁訪問についての情報の豊富さと正確さが挙げられます。国家総合職の行政官として働くためには、試験を突破するだけではなく、官庁訪問も含めた全体を通した対策が必要になってきます。しかも、自分自身の人生全体を考える重要な機会でもあるため「ただどこかに行けさえすればよい」といった中途半端な志では、後々必ず自分自身が後悔することになります。
私自身の経験を思い返すと、TAC・Wセミナーで必要十分な量の勉強をコツコツと続けるのと同時に、正確かつ豊富な情報量のもと、自分自身が人生を通して何を成し遂げたいのかを様々な活動や経験を通して考え抜くことができました。結果的には国家総合職の行政官として働きたいという想いは変わりませんでしたが、今でもその選択には後悔していません。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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自分の活動との両立が可能な受講形態
様々な課外活動で忙しかったこともあり、私はほとんどの授業をWebで受講していました。自分自身のペースで楽しみながら勉強したい私にとって、倍速での視聴や中断・再開も自由にでき、自宅や大学などでの空き時間をフル活用できるWeb受講は大変便利でした。
また、TAC・Wセミナーの授業は「なぜそうなるのか」といった部分まで重視されており、かつ、ユーモアも交えながら話して下さる講師が多いので、入省後も使えるものとして非常に記憶に残りやすいと感じました。いわゆる「試験のためだけの勉強」に終始することなく、物事の背景まで含めた理解の上で楽しく学習を進めていくことができたため、その日々は試験本番でも大きな力を発揮してくれたと感じています。
- 効率的学習法
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集中的な学習
当然のことながら、国家総合職に向けての勉強だけで大学時代が終わるわけではありません。試験勉強はあくまでも国家総合職の行政官として働くための「手段」に過ぎず、大学時代にしか経験できないことは他にもたくさんあります。私自身も、実際に国内外の現場の状況を自分の目で見て考えたり、フットワークの軽さを活かして様々な課外活動に打ち込んだりする時間に学生生活の大半を充てたかったため、効率的な学習法や自分なりの戦略は特に意識しました。
具体的には、勉強で使用する教材はTAC・Wセミナーのものだけに絞り、勉強時間のほとんどを専門科目(特に憲法・民法・行政法の主要3科目)に割くというスタイルを貫きました。教養科目に関しては、数的処理が非常に苦手だったため、文章理解と知識科目で確実に点を取り、かつ数的処理の失点を最小限に抑える戦略を取りました。本番でも、専門科目(記述含む)でアドバンテージをつくり、弱点である数的処理の失点を大きくカバーすることができたため、自分自身のスタイルは間違っていなかったんだなと確信しました。
- 面接・官庁訪問対策
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仲間の言葉に救われて
官庁訪問に関するTAC・Wセミナーの情報の豊富さと正確さは前述しましたが、そこで出会った同じ志を持った仲間も、私自身の大きな力となりました。官庁訪問前に自主ゼミなどを通して一緒に対策できたことはもちろんですが、官庁訪問当日に知っている仲間と控室で激励し合えたことも大きかったです。
官庁訪問全体を通して唯一、最初の面接の感触だけが良くなかったのですが、日頃から一緒に頑張っていた仲間からある言葉をもらってから、非常に心が楽になりました。そのおかげで「私自身の想いを存分にぶつけよう」ということだけに集中して、終始 官庁訪問を楽しむことができました。そうした同志をつくることができるのも、TAC・Wセミナーの魅力だと思います。
- これから受験する人へアドバイス
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自分が進むべ道は?
国家総合職の体験記だからといって、あえて国家総合職のみを薦めることはしません。なぜなら、今日の日本に様々な問題や社会課題が山積する中、「国家総合職」は一つのアプローチにしかすぎないからです。最も重要なのは「自分がどのような問題意識や想いを持っていて、それに対して自分が人生を通してどのようにアプローチしたいのか」を様々な経験&活動や人との関わりを通して考え抜くことだと思います。
そして特に、「自分が」という部分を大切にしてほしいです。これはすごく当たり前なようで、就活全体を通しても、人生全体を通しても、非常に重要なことだと思います。対策を進めていると、どうしても、その職業に対する社会の評価や他人からの見られ方といった「他人軸」で判断してしまいがちです。私は、そのような人生選択は後から自分自身が必ず後悔するし、第一、そのような生半可な気持ちでは仕事を続けていくことは難しいと思っています。
あくまでも、「自分が」どうしたいのか。それを考え抜く過程では、決して1人で悩むのではなく、色々な人と話したり、他省庁や他主体(民間・NPOなど)を幅広く見たりと、広い視野で考えてみてください。その上で、「やっぱり国家総合職だ」ということであれば、私はこの職業を強くお薦めします。様々な社会問題に対して、皆さんと一緒に頭を悩ませて考え続けることのできる日々を、とても楽しみにしています。