国家総合職 合格体験記
自らの問題意識に責任を持つこと
T.Kさん
DATA BANK
内定省庁 | 中央省庁 |
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出身校 | 早稲田大学 政治経済学部 |
コース | 秋試験教養区分本科生 |
受験区分 | 大卒程度 教養区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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自らの問題意識に責任を持つこと
東日本大震災などの国難と呼ばれるような事態を経験する中で、普段当たり前に過ごしている日常が理不尽に奪われうることを実感し、そうした事態に際して自分に何ができるのか向き合いたいと思うようになりました。国家総合職という仕事は、危機発生時に事態対処にあたるだけではなく、政策立案を通して危機発生そのものを防ぐ取り組みができるという点で魅力的に感じました。また、仕事を通してこれまでお世話になった方々の暮らしを守ることに貢献できる、という点は他の仕事ではなかなか実現できないことだと感じています。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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充実した面接対策
人事院面接や官庁訪問など、自分一人では対策しにくい部分のサポートが充実していたからです。筆記試験に向けた対策は準備がしやすいですが、面接対策は話す速度や表情、声の大きさなど、指導されないと気づけない部分が多く、不安に感じていました。TAC・Wセミナーで複数回に渡り面接対策をして頂く中で改善点を洗い出すことができ、本番に安心して臨むことができました。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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高いモチベーション維持のために
所属していた早稲田校では月に一回程度、担任カウンセリングをして頂き、試験や官庁訪問に向けた不安を解消することができました。特に教養区分受験者にとっては、最終合格から官庁訪問までにかなりの期間があります。定期的に担任カウンセリングを受けることで、民間就活もある中でモチベーションを保ちつつ、官庁訪問に向けた準備を効率的に進めることができました。また、自習室が駅前すぐにあるため大変便利で、静かな環境で学習できたのは有難かったです。
- 教養試験対策
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得点源の見極め
国家総合職試験教養区分は基礎能力試験の出題範囲が広いため、自分に合わせた学習をすることが重要だと思います。私の場合は大学受験の際に使用した科目を重点的に取り組み、それ以外の科目はテキストを読む程度にとどめました。自分の得点源をしっかり見定め、確実に点を重ねることが一次試験の突破につながると思います。また、数的処理は時間との勝負なので、問題を解き慣れていることが肝心です。直前期にはどうしても暗記科目に時間をかけてしまいがちですが、数問ずつでも毎日問題に取り組むと良いと思います。
- 面接・官庁訪問対策
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自分らしく話す
先述した担任カウンセリングを通して、自分の強みは何か、それを仕事でどう活かせるのかなど、徹底的に自分を掘り下げることができました。また、自分なりにあらゆる想定質問を考え、それに対してどう答えるか整理しておくなど、できる準備は全てするように心がけていました。
一方で、全て想定通りに行くことはないため、面接では自分らしく話すことが大事です。私自身途中で詰まってしまうこともありましたが、自分なりに面接官と向き合うことができたことが良い結果につながったと感じています。また、官庁訪問の原課面接では、将来の先輩から知見を伺う貴重な機会と考え、ひたすら自分の関心・疑問をぶつけました。そうすることで当事者意識を高く持ち続けられましたし、入庁後の仕事にも活きるのではないかと思います。
- 併願について
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併願することの意味
私は民間就活を並行して進め、官庁訪問前に民間企業から内定を頂くことができました。ただ、国家総合職への志望度が高かったため、民間企業への関心は相対的に薄かったように思います。しかし、民間企業への内定を保有していたことは、官庁訪問に不安なく臨める材料になりましたし、面接にも慣れることができたため、ぜひ併願はお薦めしたいです。
もし併願先に悩んでいる方がいれば、公務員の他に独立行政法人やインフラ関連などの企業がお薦めです。こうした企業は国家総合職と近い軸を持っており、また省庁とのつながりも深いので志望省庁への理解を深めることもできます。省庁を外からの視点で見ることができるため、省庁の説明会とは違った気づきを得られると思います。
- これから受験する人へアドバイス
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初心を忘れずに
国家総合職で志す人にとって、内定を頂くまでの期間はかなり長いです。周囲の友人が早期に内定を頂戴しているのを見たり、霞ヶ関に関するネガティブな報道を見たりすると、不安や焦りを感じることも大きいと思います。しかし、そんな時こそ自分にとって譲れないものは何か、考えてみてほしいと思います。私の場合は、理不尽に日常が奪われる事態に際し、無力で居たくないという思いが強かったですし、内定者の友人達もそれぞれが強い思いを持っています。
ぜひ強い気持ちを持って、最後まで乗り切ってください。応援しています!