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国家総合職 合格体験記

国家総合職として働くということ

稲葉 聡史さん

DATA BANK

内定省庁 経済産業省
出身校 早稲田大学 政治経済学部
コース 1.5年政治・国際本科生
受験区分 大卒程度 政治・国際区分
国家総合職を目指した理由・キッカケ

将来への漠然とした不安を取り除く

 私が国家総合職を志望したのは、少しでもこの国を良くしたい・国民が誇りを持てる国作りをしたいと思ったためです。そのように考えたキッカケは、小学生の頃に中学受験用に通っていた塾の社会の講義の中で、今の日本の経済状況や少子高齢化などの社会情勢について学んだ時でした。自分の住んでいる日本はこのままでは没落してしまうのではないか…というボンヤリとした思いが芽生えました。その後も書籍や学習を通じ、その認識を確かなものにしていきました。そして、今後の日本社会全体の成長や発展を成し遂げて世間に蔓延する将来への漠然とした不安を取り除く必要があると考え、それができるのは官僚・国家総合職のみであると自分の中での結論に到達し、国家総合職を志しました。
TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ

立地の良さ・担任講師のフォロー

 TAC・Wセミナーを選んだ理由の一つ目は、立地の良さです。大学近辺の校舎に加え、渋谷校なども利用できるというアクセスの良さを魅力に感じました。また、担任講師との面談で学習スケジュール設計や相談ができることが非常に魅力的でした。
所属校舎または講師のおすすめポイント

冷静に客観的に

 私は溝江講師・山本講師に面談でとてもお世話になりました。両人とも非常に親切に学習のアドバイスをしてくださり、また冷静に自分の学習上の短所などもご指摘いただきました。更に溝江講師には面談時に対面で政策論文の添削等をしていただき、とても丁寧に寄り添った指導をしていただきました。また、山本講師は政治学等の担当講師であったことなどから公開模試の点数や問題集の進捗状況などについて専門的な相談をさせていただいていました。
専門試験対策

理解・知識を確固たるものに

 私が受験した政治国際分野について述べます。学習の優先度としては、必須:政治・国際関係・憲法から記述で使う科目>必須の残り>選択で記述に使うもの>選択の残りといった形になるかと思います。
選択科目としては、行政学+財政制度+国際事情+国際法or行政法という選択がオーソドックスなものになります。
実際の(私流の)学習ポイントとしては、【理解のうえでの暗記】が大切になるかと思います。政治・国際区分では人物名・その人物の主張・制度法律など多くのことを暗記する必要があります。膨大な量に及ぶので、丸暗記をしようとするのではなく、ある程度の理解は必要になると思います。
ですので、おすすめの勉強方法は、①とにかく講義を一通り受講②復習(暗記ではなく“理解”)③講義2回目受講(理解の上に知識を載せる)④演習(①~③での定着度合いを測る)です。これを必要に応じて繰り返して、理解・知識を確固たるものにできれば正答率もおのずと上がると思います!
面接・官庁訪問対策

まずは自分を知る

 人事院面接・官庁訪問において大切だと考えることは
①なぜ民間・地方ではなく国家公務員なのか
②国家公務員になって何を成し遂げたいのか
ということです。この二点は人事院面接でも官庁訪問でも問われると思います。私は官庁訪問の直前説明会の時点から何回もこの二つの問いの深堀りを受けました。民間よりも志望動機のウエイトは大きいように感じました。実際に(少なからず私の訪問した経済産業省では)、①②の質問を通じて入省して頑張れるか・入省におけるミスマッチは生じないかなどの点を見ているのだと思います。
そのための対策としては、まず各省主催の採用イベントに参加することが大事です。様々な説明会やインターンに参加して、各省の業務への理解を深めると同時に自分の関心のある政策分野を見つけることができればいいと思います。また、一般的な民間就活と同様で自己分析・ガクチカの深堀りも大切になります。各回の面接で質問される可能性があることは勿論、自分を知らなければ十分な志望動機や自分の適性を把握することは困難です。ですので、対策としては一般的な面接対策+公務員志望動機+政策理解という形になるのだろうと思います。
これから受験する人へアドバイス

後悔はしないように

 とにかく気を張り過ぎないことが非常に大切です。確かに国家総合職試験は簡単ではありませんし、その合否が自分の人生を左右するということも否定しえないことだとは思います。しかし、本質的に大切なことは試験に合格するということではなく、自分が社会に出てから何をしたいかということだと思います。国家総合職試験を志して受験するということはあくまでその中の一つの選択肢に過ぎないと思います。まずはその点を検討しつつ、視野を広く持ち・リラックスしながら学習を進めるのが良いのではないでしょうか。
偉そうなこと言ってますが、まぁ終わってからはなんとでも言えるのでとにかく後悔はしないようにしてください!

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