国家総合職 合格体験記
君、学部は?法学部です。ふ~ん、、ほっ法学部!?
神保 宏樹さん
DATA BANK
内定省庁 | 林野庁 |
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出身校 | 上智大学 法学部 |
コース | 教養科目本科生 |
受験区分 | 大卒程度 森林・自然環境区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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自然に関わる仕事がしたい
まず、私は小さいころから円形脱毛症という髪の毛が抜ける病気を発症し、周囲の人間関係に悩んでいた時期に、川や森などの自然に触れる中で、シンプルな自分になれて悩みが軽くなる感覚を感じたことから自然環境に興味を持ちました。そして月日は流れ、大学3年生の春に就活を考え始め、もし今後、週5日自分の時間を捧げるなら自分の好きな自然に関わる仕事がしたいと思いました。造園会社、アウトドア企業、林業、自然学校、ガイドなど自然と関わる仕事はたくさんあるのですが、他の仕事と比べてより直接的に自然環境に係れる、全国の様々な自然環境に携われる、法学部という自分のこれまでの経歴を一番活かせる、純粋な憧れなどの様々な理由から国家総合職の自然系の仕事(環境省、林野庁、国土交通省等の技術系)に就きたいと思い、公務員の国家総合職技術系職員を目指しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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自分の状況に合わせて柔軟に受講する
まず筆記対策について、私は比較的遅い時期からwebでTAC・Wセミナーの講義を受け始めていたのですが、場所を選ばずレベルの高い講師の講義を何回でも受けられる部分にとても魅力を感じていました。自分の現時点での予備知識量に合わせて講義動画を選別しながら受けたり、逆に動画ですぐに理解できなかった部分はもう一度再生したりするなど、自分の状況に合わせて柔軟に受講することで着実に力をつけることができました。次に面接対策について、直前期から始まる面接・官庁訪問対策は緻密にカリキュラムが組まれているため、民間就活をせず面接経験のなかった自分でもしっかりと面接対策を行うことができました。また、個人的に追加受講していた官庁訪問対策ゼミは講師と個別に相談・議論できる機会が設けられるため、自分で納得できるまで面接シートや伝えたいことを考えることができました。TAC・Wセミナーの面接・官庁訪問対策と官庁訪問対策ゼミはおすすめです。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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時には厳しく、時には優しい講師陣
平野 真武 講師:官庁訪問対策ゼミで一番お世話になった講師です。常に辛口な意見を言ってくださるためメンタルブレイクするときもありましたが(個人の感想です)、しっかりと自らの足りない部分を気づかせてくださるため、着実に成長することができました。
溝江 勝 講師:主に担任カウンセリングや面接・官庁訪問対策でお世話になった講師です。優しい口調でしっかりとアドバイスしてくださりました。
関野 喬 講師:教養科目の生物、地学等を教えてくださる講師です。森林・自然環境では専門科目でも生物や地学の問題が出てくるため、専門科目でもお世話になりました。講義がとてもわかりやすいです
- 教養試験対策
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まずは配点が高い部分から
数的処理の配点が高いので、初めは数的処理をメインに学習し始めました。しかし、私は数学があまり得意ではなく、数学の学習にモチベーションも上がりづらかったので、途中からは現代文と英語にも力を入れ、現・英の11点分全て取る気持ちで勉強していました。それ以外の科目は専門科目と範囲が被る科目(生物、地学)や元々少し予備知識があった科目(地理、思想など)を中心に学習していました。
- 専門試験対策
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誰かに話すことは学習内容を体系的に説明する練習
専門択一選択科目:森林環境科学、造園計画(自然公園)、造園計画(都市公園)、専門科目記述選択科目:自然環境・公園緑地に関する基礎
専門科目はTAC・Wセミナーでは講義がなかったので、独学で受験前年11月後半から勉強し始めていました。選択科目については、森林環境科学は毎年3~5問ほど森林・林業白書の内容からの出題があること、造園計画(自然公園、都市公園)は自然公園法、都市公園法などの法律問題が比較的多いことから上記3科目を選択しました。次に学習方法としては、私は①過去問を印刷して本番さながらに解く→②間違えた部分の内容を本・ネットで調べる→③調べた内容を印刷した過去問の裏に書きまとめる→④まとめた内容を誰か(親・友人など)に伝えるということを繰り返していました。ポイントは④です。誰かに伝えるという学習法は記憶が定着しやすい、勉強中の気晴らしになる、思いがけない意見・質問をもらえて深い理解につながる、伝えることが勉強のモチベーションになるなど良いこと尽くしだと思います。また、誰かに話すことは学習内容を体系的に説明する練習にもなり二次試験の記述対策にもなるのでお得な学習法だと思います。
- 面接・官庁訪問
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実際に文章を人に伝えることで気づくこと
文章作成などはTAC・Wセミナーの面接・官庁訪問対策の冊子を参考に行っていました。冊子では志望理由や自己PRの考え方が体系的に記述してあり非常に役に立ちました。また、仮の文章が完成したらとりあえずTAC・Wセミナーの模擬面接、親、友人などを通じて文章内容を伝える練習をしていました。実際に文章を人に伝えることで「あ、ここなんか話しててしっくりこないな。」と感じる箇所が明確になり、文章の磨き上げていくことができました。
- これから受験する人へアドバイス
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得意分野をこれでもかと磨き上げる
アドバイスを1つ選ぶとしたら、得意分野をこれでもかと磨き上げることでテスト本番に有利に挑めることを伝えたいです。得意分野ばかり学習するのはコスパが良くないと思われがちですが、緊張している本番当日に自らの平常を保ってくれるのは得意分野だと思います。実際、得意分野を確実に得点できたときと、「あ~あそこ知ってたのに解けなかった~泣」となったときの気持ちには雲泥の差があると思います。また、テストではその年の傾向によって得意分野の知識を問う問題やその知識を応用すればわかる問題がたくさん出てくることもあります。私の体験談を例にすると、専門科目で法律知識や白書の内容を問う問題は文系の私でも解けると思い必死に勉強した結果、本番では予想より多くの法律・白書問題が出てきてくれて専門科目で大きなアドバンテージを獲得することができました。テスト本番まで時間がある人もない人も、得意分野を徹底的に磨き上げることが合格への近道になると私は思います。合格するその瞬間を目指して試験・面接対策に励んでいる皆さんを、私も応援しています。